両爬の不思議なネタ話

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2016年3月12日に、野幌森林公園自然ふれあい交流館(大沢口)にて、講演「両爬の不思議なネタ話」をしてきました。

さて、講演にご参加して下さった方は、35~40人くらいで、大盛況でした。大変ありがとうございました。

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普段は国内の両爬を話すことが多いのですが、世界の変わった両爬や、変わった生態などの豆知識集をショートショートで20本、120分間お話させていただきました。

講演要約
少しずつ北海道のなかでも、認知度が上がってきている(?)両生類や爬虫類。鳥や哺乳類の人気にはまだまだ及びませんが、マイナーな動物にはマイナーなネタ話があるのです。「イモリの黒焼きは身を滅ぼす?」「北海道の池の亀はどこで冬眠する?」「サンショウウオってなんでそんな名前が付いてるの?」「日本でも新種の両爬がどんどん増えてるって知ってた?」「おじさんの知ってる恐竜と今の恐竜は、実はちょっと違う」などなどの豆知識集をお話させていただきます。

皆様おおむね楽しんで頂けたようで、ほっとしました!

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ヘビの体のひみつ(山口県)

山口県の豊田ホタルの里ミュージアムで行われた特別講演会の一環で、講演してきました。

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2014年7月26日 ヘビの体のひみつ

道外でお話しする機会を頂いて大変ありがたく、また皆様に温かく迎えていただき、お話を聞いてくださいました。大変ありがとうございました。

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マニアな晩餐会にて

北海道希少生物調査会が主催するマニアな晩餐会で、円山動物園の本田直也さんと一緒に、両生類爬虫類のお話をしてきました。

4人でお話したのですが、あとの二人は、昆虫の方々で、北海道博物館の堀繁久さんと、北海道大学博物館の大原昌宏さんでした。

アズマヒキガエル(外来種)の卵紐と幼生が及ぼす北海道在来両生類への影響について(予報)(北海道爬虫両棲類研究会第2回大会)

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北海道爬虫両棲類研究会主催の第2回北海道爬虫両棲類研究大会にて
「アズマヒキガエル(外来種)の卵紐と幼生が及ぼす北海道在来両生類への影響について(予報)」をお話してきました。

今回は、札幌市円山動物園がご協賛してくださって動物園を会場に、大会を開くことができました。また、会員では虫類・両生類館のバックヤードツアーもさせていただき、たいへん盛況でした。ご協力下さった皆様に、お礼申し上げます。

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外来種シンポジウム

北海道大学で行われた外来生物シンポジウム(北海道大学サステナビリティ・ウイーク2013の一環)で両生類・爬虫類部門のパネリストとして参加、講演してきました。

普段からもなるべく広い視野で生物多様性を意識して外来種を考えていきたいと思っておりますが、両生類や爬虫類だけを見ていると、他の分類群の動物のお話は色々ためになります。

パネリストとして、聞きに来てくださった方々にお話するだけでなく、私自身も勉強できますね。

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共育フォーラム

共育フォーラムというところで、「自分」についてプレゼンをしてみました。

いろいろな方に知り合うことができました。いろんな業界があって、いろんな人達がいるんだなあ~とあらためて思いました。

しかし、自分をプレゼンするということのなんと難しいことよ…。

の・ぼ・り・べ・つ…と言えば

クマ牧場には行ってないんだけどね。ここ最近の外出やフィールドの話を少しずつ。

8月25日に登別のふぉれすと鉱山で爬虫類・両生類の講義をしてきました。受講者の年齢層は幅広く、小学生~壮年者までいらっしゃいました。

内容は、登別の周辺で見られる両爬と、エゾサンショウウオのネオテニー(幼形成熟)の話をしました。登別には倶多楽湖(くったらこ)という湖が近隣にあり、戦前まではこの湖にはエゾサンショウウオのネオテニーが住んでいたという記録がある。(ヒメマスの移入により、絶滅したとされています)ネオテニーがいたこと、越冬幼生がネオテニーと混同されやすいことなどお話しました。

そのあと、短い時間だったけど、大量に持ち込んだヘビの抜け殻を触ってもらって、種による違いを見てもらいました。

1時間の座学のあと、フィールドへ。ふぉれすと鉱山の周辺には、すぐ両生類や爬虫類を観察できる場所がちょこちょこある。

時期的に、エゾアカガエルやエゾサンショウウオは幼生も上陸が終わって見つけづらい状況になっているかと思ったけど、ところどころ特殊な環境があって、(例えば1日中、日が当たらない流水が入る水たまりとか)無事に4種類の両爬が見ることができました。

ニホンアマガエルの幼生の不格好さを見てもらったり、

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エゾサンショウウオやエゾアカガエルの幼生も見れたり。アマとエゾアカの幼生を比べて見れたのは良かったな。

アマガエルもエゾアカも幼体(上陸してるが未成熟)も見れました。爬虫類は、ヘビは残念ながら見れなかったけど、ニホンカナヘビを見ることができました。

講義も、よく聞いて下さって大変ありがたかったです。講義が終わったあと、スタッフのかたに倶多楽湖を案内して頂きました。

登別といえば、クマ牧場なのですが、個人的には倶多楽湖でして。ネオテニーが生じた湖水を肌で感じてみました。凄い冷たいのを想像して…。

さわってみると、ぬるい。想像以上にぬるい。岸辺で日当たりの良い所で25度。岸辺の日陰で22度。こんなものなのか。同行してくれたNさんが湖に詳しい方にお話を伺ってくれて、やっぱり特殊な湖だということがよくわかりました。

火山湖で、もともと魚はいなかった。深さも150mくらいあり、表面の温度は毎年かなり上がる。でも湖底の方は安定して低温。でもここ数年、温度が少し上がっている。昔は日本で3本の指に入るほどきれいな湖水だったが、魚の移入に伴って、水がだんだん悪くなり(エサを撒くなどもあったよう)、かなり水質が落ちたが、最近は改善してまた水は戻り始めている。
エゾサンショウウオの産卵は周囲の沢付近で見られる。多くはないが湖面でも見られる。幼生はいるかどうかはよくわからない。

などなど。お話聞けて、とても良かった。倶多楽湖も環境見れたし、かなり満足。

夜は、ふぉれすと鉱山に宿泊させてもらった。(宿泊設備もあります)ご飯の前に、スタッフの方々・関係者で夜のフィールドへ。バテバテだったので、軽めのフィールドにしてもらって申し訳なかったです。両爬は出なかったけど、いろいろ盛り上がっていました。

照明さんと、撮影隊の図。何を撮っていたかはまた後で。

夕飯は、登別っぽい、地元のものを食べたいとリクエストして焼き鳥(豚)を食べた。焼き鳥といいつつ、刺さっている肉は豚肉です。室蘭地方の名物ですね。

「焼き鳥(豚)」は知ってはいたのだけど、スタッフの方々は自分がうっかり「豚串」と言うと違和感を感じているようだった。やっぱり焼き鳥なのか。これは。炭火焼きで、カラシを付けて食べる「焼き鳥」。タレと塩があるが、塩のほうが好きだな。結構食べたけど、牛肉と違ってもたれなかった。何より、とても美味しかった。次回、講義があるときには「納豆シュークリーム」を食べることになりそうだ。うーん…。

翌日、ふぉれすと鉱山を出て、昨夜の撮影隊の場所で、昨日のブツを確認。

白い覆面をしたエゾゼミ。もう、このエゾゼミはすでにお亡くなりになっている。

冬虫夏草とか、そういうライフサイクルを持っている菌類による感染死だと思うけど、ちょっとキレイだと思ってしまった。虫を操って高い場所に行き、胞子を広く拡散させる。なんて凄い菌なんだろうね。

その後は、苫小牧で別の相談があったので、苫小牧に向かいがてら、フィールドを見て歩く。

虎杖浜やポロト湖、ヨコスト湿原。白老町の地形図で通り道で目につくところを見た。両爬の外来種を見ることはなくてちょっとホッとはしたけど、ポロト湖の湖岸ではいくつかでかいザリガニの死骸を見たな。生息してて死んだのか、死んだものを捨ててあったのかはよくわからないけど。

苫小牧についたけど、約束の時間まで余裕があったので錦大沼に行ってみた。湖一周散策路は、キノコ観察好きな人にはたまらない場所かもしれない。(食べるではなく、観察する人向け)見応えのあるでかいキノコがかなりたくさん種類があった。ここまでいろいろ見たのは、アポイ岳の低標高地以来だ。

キノコが菌に侵されているのも目立った。キノコが白いカビに侵食されてる感じのやつ。でも、写真はほとんど撮れなかった。

すごい蚊が多くて、立ち止まると襲撃される。やや小型の蚊のくせに、服の上からもお構いなし。ここの蚊は、人生で3本の指に入るくらいえげつない蚊だった。

集団襲撃力 B (叩いても意味が無いくらい来る)
お構いなしに刺す A (ジーンズの上から)
痒みの強さ A (運転しててイライラする)
痒みの持続性 B (3日)
しつこさ B (森の外まではついてくる)

ちなみに関東の住宅に出る蚊なら

集団襲撃力 D (何匹か始末すると静まる)
お構いなしに刺す C (刺しやすいところを選んでる)
痒みの強さ B (寝てても痒い)
痒みの持続性 A (5日)
しつこさ C (撃退すると去っていくものもいる)

さらにちなみに、今まで一番イヤだったのは佐呂間の湖岸で襲われた黄色っぽいやや小型の蚊。

集団襲撃力 C (湖岸の葦原は個体数多し)
お構いなしに刺す A (ジーンズの上から)
痒みの強さ S (刺された瞬間痛い。痒みは猛烈)
痒みの持続性 D (1時間程度)
しつこさ C (湖岸から離れるといない)

こんなん評価しても意味ないんだけど(体質によって違うだろうし)評価してやりたいほどのイライラを引き起こされました。蚊でイライラしたの久しぶりだわ。

でも、その襲撃に耐えて見ていたのはツノホコリ類。変形菌に近縁なものだね。(変形菌にカテゴライズされないことも多い)色々観察するとわかるんだけど、この仲間は他の変形菌の子実体に比べると、水々しい。写真にとっても、透明感とみずみずしさが残るんだ。ただし、標本にしようとすると、元の形は維持することができない。

これはツノホコリっぽい。別の場所には…

エダナシツノホコリっぽいものが生えてました。真性粘菌亜綱の普通の変形菌のアートした形も引き込まれるものがあるけど、ツノホコリ亜綱の、このみずみずしさも引き込まれるね。で、3日ほど、蚊に刺された30箇所以上の場所に痒み止めを塗り続ける生活に陥ったわけだ。あのとき、運転辛かったなー。

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ちょっと一息

14日で続いていたイベントが終わって、ちょっと一息つきました。気が緩むと、失敗することが多いので、しばらくは、事務的なことを進めて、気が緩まないようにしないと。

さて、一息前に行ったイベントは7月14日。恵庭のルルマップ自然公園で生き物探しと、生き物のすみか(最終目標は主に爬虫類)について考えて来ました。

現場に向かう途中、ジムグリを拾う。今年、相当ジムグリと遭遇してる感じがする。

ジムグリ、地味で良い。魅力を伝えるとなると、褒め言葉が思い浮かばないけど、悪い言葉も思い浮かばない。

上顎のかぶさり具合は、やっぱりアップだね。

あ、こんなことしてる場合じゃなかった。遅れそう…。急ぎ、会場へ向かう。なんとか間に合った。

下見でエゾアカガエルの成体をみつけることが出来た。幸先いいかもしれないなー

ルルマップ自然公園ではパークゴルフのクラブハウスの一角をお借りして、先週見つかった生き物、多分この辺りでいるんじゃないかと思われる両爬、それと、今日は爬虫類のすみか的なもの作ってみようか、という話。時間はかかるかもしれないけど、環境を考えていじっておいて、いずれ爬虫類が住んでくれるような「隠れ家」になってくれればいいな。ちょっと端材を林縁の日当たりの良いところに積んだけど、まだまだ未完成です。(「完成しない」ものなのかも知れないけどね)

その他、生き物の観察。

爬虫類に出てきてもらえると良かったのだけど今回はヘビ、トカゲともに現れてくれず。虫と両生類の観察になりました。

この日はエゾゼミの羽化が盛んでした。昼間なのに、幼虫が羽化に向かおうとしていたり、中には背中がバックリ割れて、成虫が出てくる途中のやつなどもいました。あとで、写真撮ってなかったことに気づいた。

公園内ではトノサマガエルが水回りに生息しているけど、捕獲がとてもしにくい。捕獲出来ると、プラケに入れてみんなでじっくり観察できるので、是非捕獲したいところ…。

…となんとか参加者の方が、1匹、大きな♀を捕まえました。一番望ましい形で見ることが出来たのかもしれない。

飼育したいというお申し出があったので、移入種であることを確認してもらい、自宅で最後まで飼育してもらうことになりました。

トノサマのいた湿地で泥ごと水をすくうと、1匹オタマジャクシが採れました。この写真だと右眼しか確認できませんが、すごく体側寄りに目がついています。ニホンアマガエルのオタマジャクシですね。成体はまだ見つけられていないのですが、この湿地帯のどこかには生息しているみたいです。

これで先週からのカエル確認はトノサマガエル、エゾアカガエル、ニホンアマガエルの3種となりました。

他にもいろいろ昆虫がいたりして、これはこれで各分野の、エキスパートが調べたらいろんな生き物が見つかりそうな場所でした。これはウラナミアカシジミかな。羽化に失敗していて、地面近くにいました。反対面はこんな感じ。

頑張れば飛べるけど、思う方向に飛べないようでした。昆虫はわからないものいっぱい。

ハエ目。それ以上は、いろんな科に微妙に似てる奴がいて自分には絞りきれない!今回は子どもの質問にもいくつか答えに詰まってしまうものがあって、即答できないけど、なんとなくわかってもらったっていうのがあった。

Q.セミの飼い方教えて!

A.セミが食べるのは木の中を流れる樹液。飼うには生きた樹木が必要で、それを揃えるのは多分とても大変。それでいて、上手に飼えたとしても、1ヶ月も経たずに死んでしまう…と考えると飼育しないほうがいいかもしれないねぇ

とりあえず、上のように答えたけど、飼育しないように薦めたのは、どうだったかね。もしかしたら、すごくアイデア出していい飼い方を開発したかもしれないし、多くの人が経験したように、虫かごで干からびさせて、少しの罪悪感から、命を考えたかもしれない。

飼育をしないことを、こちらから薦めたのは、ちょっと良くなかったかな。とにかく大変だ、ということだけを伝えて、自分で決めさせる方が良かったなと思います。

また、訊かれた時には、なるべく自分で決める、考える返事をしたいと思います。

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森のいきもの探検隊(2013恵庭)

I gave a lecture about Creatures and do fielding at Rurumap Natural Park in Eniwa city.

NPO法人共育フォーラム主催の「森のいきもの探検隊」というイベントで2013年7月14日にレクチャーと、フィールドで両生類、爬虫類の住める環境を考えてみました。

開催日:平成25年7月14日(日)
13:00 開会~ 15:30 解散
場所:恵庭市ルルマップ自然公園
対象:幼稚園年長~小学校6年生まで(※未就学児は保護者も一緒にご参加下さい)
定員:30名(先着順・定員になり次第締切)
集合場所:るるまっぷパークゴルフ場クラブハウス
参加費:一人500円(プログラム費、保険料含む) 終了しました
申込・問い合わせ : NPO法人共育フォーラム

フィールドと講演報告はこちらです。

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暑い一日

昨日行われた森のいきもの大捜査隊!恵庭のルルマップ自然公園の一般参加型の生き物探しと、ハープソンを兼ねさせて頂いて、みんなでフィールドしてきました。

恵庭の親子がたくさん参加しに来てくれました。そして待ちわびた、太陽カンカン照り。自然公園の散策路を歩いて回ります。

両爬は、アオダイショウ(目視)とトノサマガエル。

トノサマガエルは確保して、みんなで見ることが出来ました。トノサマガエルは、自分がなんとか捕獲できたんですが捕獲するとき、背中にとても強い子どもたちの視線を感じていたので最近で一番のプレッシャーを感じました(^^;

これに加えて、なんとジムグリを見つけた親子がいて、しかも写真でバッチリ記録。すばらしい!トカゲ類はみつけられなかったけど、季節を変えたりしつつ観察すれば、また違った両爬も見れるかもしれませんね。シマヘビあたりも、いるんじゃないかと思っています。

みんなで捕まえた虫やいろんな小さな生き物を見たり触れたりして生き物接する楽しさを感じてもらえていたら幸いです。

もちろん、危険な生き物(コマチグモ系やハチ、ダニ)もいるので、その辺りもちょっと注意しつつ。これからの観察も、楽しめそうな場所でした。

しかし、カンカン照りだと暑い!この日はこのイベントの時だけでも飲み物4品。

このあと、夜には北海道希少生物調査会のシロマダラ調査の時にも飲み物4品。大量の汗をかいて、蚊とブユとヌカカに吸われた血液をジュースで補完するようなガブ飲みDayでした。

昼の森の生き物大捜査隊!、夜の北海道希少生物調査会ともに、ハープソンに情報提供していただけるので、たいへんありがたい限りです。

ということで、自分周りの本日の記録種。
昼:トノサマガエル、ジムグリ、アオダイショウ(参考)
夜:アオダイショウ、シマヘビ、ニホンマムシ、ニホンアマガエル(参考)

今年のハープソンの報告書は、昨年より種数もエリア数も充実しそうです。え?あの幻のヘビも…?

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