ハープソンHokkaido2015をやるよ

去年はおやすみしたハープソン、今年はやっていきますよ。とりあえず企画部分の整理が終わったので、公開しています。

ハープソン Hokkaido 2015 (北海道爬虫両棲類研究会)

今まで参加したことがない人で、参加してみたい人は読んでみてね。参加したことがある人へ、変更点を列挙しておきます。

①事前申込み無しになりました
申込をしていても、参加できない方もいましたし、その方々に調査結果を出してもらえるのか出してもらえないのかの、確認を取るのが大変だったので…。参加した方は、結果を送ってもらうことで参加者認定されることになります。

②時期は2期です
今年も2期制で行います。上記リンク先から日程の確認を~。

③報告書について
今年は速報以外の報告書を作らないことにしました。2015,2016,2017の3年間の結果をあわせて報告書を作成したいと思います。1年の結果だけで作成していくと、いろんな面ですごく大変なので、3年のデータを蓄積していい報告書を作成しようと思っています。本年は報告書は作成しませんが、受賞者への表彰などは行います。

④賞について
一昨年のハプ2013では、最優秀賞・写真賞・最多エリア賞・Booby5の4賞でした。本年は最優秀賞・写真賞・Booby5と、名前が長くなりましたが「推奨地域最多エリア調査賞」を設けます。この賞は、調査の行き届きにくい地域を指定して、その指定地域で一番たくさんのエリアを調査した人に与える功労賞ですね。2015年は「宗谷総合振興局エリア」です。マップはこちらから確認してみてください。

⑤twitterのタグ
2013年は #herpthon2013 を使いましたが、今後は #herpthon で統一していきたいと思います。期間中に臨場感持って参加できますよ。実況ページはこちらです。

⑥この2文を追加しています
※調査エリアで調査したものの、動物が確認できない時にも「このエリアで調査したけど何も見れなかった」という結果を送っていただけると幸いです。調査したけどいなかった、という結果は意外と重要なんです。
※また受賞選考の対象にはなりませんが、期間外の記録もありましたら、送っていただけると幸いです。

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個人総括(Herpthon 2013 Hokkaido)

Herpthon 2013 Hokkaidoに参加した皆さん、お疲れ様でした。昨年に引き続き、個人総括をして行きましょう。今年のハープソンは、昨年より規模が大きくなって、春と夏の2期にとり行いました。

春は雨と低温に祟られてしまったけれど、個人では5エリアでエゾアカガエルとエゾサンショウウオを確認しました。

夏はちょっと遠くに行きたいな、と思っていたのですが体力不足でストイックにはいけず、100km圏内にとどまりました。

去年は、16エリアを調べて14種(+1亜種)でしたが、今年は春夏合わせて、10エリア10種でした。種数はぎりぎり目標に届きました。

さて、夏の行程を順を追って紹介すると…

6/30日、ハープソン夏期間の開始。出だしはヒガシニホントカゲを見に道東に行きたい気持ちが大きかったので、身近なところ「定山渓エリア」でヒガシニホントカゲを観察。やっぱりキーワードは「岩」だ。

でも、日当たりが強くて、はやくトカゲの体温が上がるせいか、朝8時でも、すでに日陰でクールダウンしてる個体がちょろつくくらいだった。やっぱり5~6時じゃないとじっくり観察難しいかな。日なたは暑いので、やや日陰に自分も移動して、ちょっと変形菌を探してみる。

いい雰囲気のキウツボホコリみっけ。スポンジみたな外見で、かなり好きな部類の変形菌。1本1本はとても小さくて、長くても3~4mmくらいかな。

しょっぱなから寄り道で始まったハープソンですが、楽しみ方は皆、それぞれ。マイペースで行きましょう。

…とまた別の変形菌があった。

白いツブツブがエダナシツノホコリ。白の中にあるちょっと大きな茶色い丸いのがマメホコリの仲間。そして白いのの左にある茶色い土くれみたいのが、多分フンホコリなどに近い仲間の変形菌だと思う。

昨年は3つのテーマを持ってハープソンに臨みました。
①より多くの種類を記録すること
②自分の住まいの定山渓エリアでたくさん調べること

③外来カエルの分布地の把握

で、今年も3つのテーマを考えました。
①イベントなどを除いて個人行動で10種記録すること
②バテないように余裕のあるハープソンをすること
③トノサマガエルとアズマヒキガエルの石狩川川下りがどこまで行ってるか確認すること

なんとか今年も目標はクリアできたようです…。

さて、この日は生物調査があったので、その前に早め行動して爬虫類を探してみました。目論見通り、ジムグリのきれいな個体に出会うことが出来ました。

地味。ジムグリだけに。北海道の子、地味!だけど、脱皮したてなのか、鱗がつやっとしてて色気のある反射光を発していました。

あと、抜け殻。

「頸」以降の抜け殻だったので、胴の真ん中辺りと思われるあたりの体鱗をヒラキにして数えてみる。

現地で焦って数え間違えてしまったけど、持ち帰って他の場所も確認したところ、一番多い所で体鱗が19。シマヘビの抜け殻でした。

調査の方でも、ジムグリとか

ジムグリ轢死体×5とかジムグリとか

浮かんでは沈むアマガエルとか。

0630ama_shimamatu

ニホンカナヘビとかその卵とか。

いろいろ、ありました。これは自分の個人チームの記録に入れず、別チームで報告。

抹茶ラテのようなウンモンスズメに内心ちょっと惹かれつつ、調査時に見つかったミヤマクワガタで盛り上がるメンバーたちを温かい目で観察しておりましたよ。やっぱりクワガタはヒーローですな。沢山の人で調査、しかもそれが両爬対象というのも楽しいですね!調査も無事に終了し、家に帰る前に日付が変わってしまいました。

7/1。
帰る途中の石山エリア。去年はハープソンの正式記録のための確認手段は写真のみだったのですが、今年からは音声も確認手段として採用しました。

石山エリアのニホンアマガエル(鳴き声)

スマホだと、耳で聞くより遠く音が録れる感じですね。そしてこの日は、翌日のためにお休み。

7/2。
朝5時起きして、フィールドイベントの打ち合わせで石狩広島エリアへ。イベントの下調べで両爬を探してみます。

トノサマガエル(外来種)がたくさんいます。幸か不幸か…。イベントではトノサマガエルが見れそうなので空振りは無さそう。少し安心したのも本当の気持だけど、複雑な胸中ではありますね。

この日は、講師をしている北海道エコ動物自然専門学校の飼育コースの2年生を連れて、野外のカエルを探してもらいました。どういう環境でそれぞれの種類のカエルが住んでいるのか?

捕まえてみる→探して捕まえようとする→住んでいそうな環境を肌で探るようになる…あたりが少しでも理解してもらいたいところです。外で動物を観察して、それを飼育に活かしてほしい。

エゾアカガエルとニホンアマガエルを捕まえてもらいました。指の形を観察して、それによって生活空間が変わって、食べることが出来る昆虫も変わって…

で、この野外実習でもトノサマガエルを探していたんですね。でも、時間帯や、あの動き。なかなか捕まえることができません。結局、幼生を数個体みつけました。

個人的なイメージですが、尾の付け根辺りがムチムチしてます。

微妙に頭腹部が長いとか、尾ひれの感じとか、言葉にするのが難しいですが、トノサマです…。

朝と夕方のフィールド行軍、暑かったりなんだりで疲れがピークに。結果を出すより、体を休めることを優先します。

7/3。
熱が出てお休み。虚弱ナリ。。

7/4。
中距離の遠征。夕方から、石狩川河口周辺でカエルの分布を見ようと思って、石狩灯台で日没を待つ。途中、右前足を地面につくことが出来ないキタキツネが現れた。(折れてるのか…?)物欲しげにラーメンサラダを見られたけど、無視。人慣れはよろしくなくてよ。すると、草むらからなにかコブシ大の焦げ茶色のカタマリを拾い上げ、食べ始めた。あれ、それ、何…?それ、あんまり食べちゃいけないやつ…?(ヒキガエルっぽい…?)

こんどはこちらが物欲しげに狐を見る番に。そんな私を一人残して、キツネは獲物を持って去って行きました。もしあれが、ヒキガエルだったら…なんかいろんなことが頭の中をぐるぐる。茶色いカタマリが何かわからない時点で、そんなこと考えても仕方ないんだけど。

で、日没になりました。車を動かすと、まもなく道路に出てきているニホンアマガエルが多数。

エリアは「望来」だね。とりあえず、アマガエルは豊富にいそう。

で、その2分後。

やっぱ、いるのかよ…。しかも繁殖期でないのに、頻繁に見るくらいの個体数が。とりあえず、アズマヒキガエルは石狩川の河口まで分布が達しているのを確認しました。

さっきのキツネ、大丈夫か?大丈夫なら、それはそれで重要な捕食者になれるのかもしれない。

その後、対岸側の聚富(しっぷ)まで出てみたけど、こちらにもアズマヒキガエルはぼちぼちいました。移動中は、今調査している場所がハープソンのどこの区分けエリアになっているのかわからないので、一応ニホンアマガエルを対岸側でも確認しとこうと、ボイスレコーダーを出して録ろうとすると、予想外の鳴き声が聞こえて、思わず「すげぇ、コレ…」と声が入ってしまった。

田んぼでトノサマガエルが大合唱しています。トノサマガエルも、石狩川の河口まで達していました。ちょっと言葉を失います。

鳴き声では、トウキョウダルマガエルとの鑑別に自信がないので2時間かけて、ようやく1匹、捕まえました。

この個体の足をいじったり指を見たり、全身を見て、トノサマガエルだということを確認しました。いつから入ってたんだろう…。

そこからはトノ・ヒキの周辺調査に。トノサマガエルは聚富でしか確認できなかったけど、アズマヒキガエルは石狩川の周辺流域では見られるし、ほんの少しだけど、石狩川本流から離れた真勲別川でも見られたのと、市町村区分(と言ってもほぼ境目だけど)では石狩市、札幌市(篠路町拓北)、当別町(ビトエ)で成体が見られました。この日は、トノ・ヒキ調査で日付が変わって行きました…

7/5。
帰り際に覗いたお地蔵さんが並ぶ岩ガケエリアで、シロマダラでもいないかと探しているうちに、なんだか怖くなってきた。柱状節理というかわった地形なので、ちょっと携帯で写真撮っといたんだけど、謎のエラーで記録できず。やべぇ、お地蔵さん怒ったに違いない…。そして朝から発熱し、ハープソンおやすみ。

7/6。
お地蔵さんの呪いから回復。この日は滝野すずらん丘陵公園で子供向けの動物観察イベント。そして、両爬の記録できたものは滝野すずらん丘陵公園のチームで結果を出します。ニホンカナヘビのほか、


シマヘビ、エゾアカガエル、ニホンアマガエル、エゾサンショウウオとアオダイショウの抜け殻を確認!朝のうち、ぐずつきそうな空模様が一転、雨はふらず、日も差す天候に。大変ありがたいお天気でした。夜は大事を取って、明日に備えます。

7/7。
この日は朝から恵庭市のルルマップ自然公園で、やはり爬虫類・両生類も対象にした生き物探しのイベント。7/2にトノサマガエルを見つけた下見のものの他に、
アオダイショウやジムグリまで確認できました。やっぱり人数って大事かもしれない…。このイベントで出た両爬は、「森のいきもの大捜査隊!」チームで報告ですね。

これも内地er(ナイチャー)、カブトムシのお子様でしょうか。温泉地や発酵熱のある場所では目にする機会が多い昆虫になりました。

そして夜間はまた別に札幌周辺調査。ニホンマムシ5、アオダイショウ3、シマヘビ2など確認。こちらはまた別チームで報告。これだけヘビ見たのも久しぶりだったかも…。

7/8。
もうバテバテ。動いたら死ぬ。ということでお休み。仕事用の資料作りしてたら、あっという間に消費された1日だった。

7/9。
ついに最終日になってしまった。やっぱり後半は体力切れてしまっていた。途中に無理やり道東行くスケジュールくまなくてよかったかも…。北海道エコ動物自然専門学校で自然コースの2年生の講義があったので、学校に向かう途中、なかなか愛らしいサイズのジムグリを拾う。

なんというか、この子のお陰でちょっと気合入って、夜はフィールドやめようと思っていたのを思い直しました。授業をし終わったあと、家に帰る方向を少し変えて、空沼岳に行くことにしました。ツチガエルの分布も気になっていたし…。

さすがに登山道から上は上がらなかった(くまこわい)けど、登山道入り口まで行って来ました。ツチガエルは登山道まで2kmも離れていない程度の場所まで生息している池がありました。

ツチガエルとアマガエルの鳴き声

低い声でグルグル…ギューと鳴いてるのがツチガエル。グワッグワッと鳴いてるのがニホンアマガエルです。登山道周辺では聞こえなかったけど、よーく耳を澄ましてじっとしてたら、いるのかもしれない。まとまった水場がないだけの話なのかも。くまこわいからやらないけど。あ、でもちょっとだけ車から降りて林道脇の水たまり覗きました。

まだ足が生えてないエゾサンショウウオの幼生と、

こちらもまだ小さなエゾアカガエルの幼生を見ることができました。サンショウウオは越冬するんじゃないってくらいの成長速度(遅い)かも。

あとは帰るだけだったんだけど、去年、鳴き声は聞けてたけど写真の撮れなかった、うちの裏山(無意根山エリア)のニホンアマガエルを確認して来ました。今年は音声アリにして本当に良かったなぁ。

ニホンアマガエル(無意根山エリア・鳴き声)

それと、向かう途中でジムグリの死骸を1つ拾ったので、コレを記録してタイムアップ。

長いようで短いハープソン期間が終了しました…。動きセーブしたけど、それでもクタクタですね。みなさんもゆっくり休んで、また鋭気を養って下さいー。

ハープソン2013・夏
個人調査エリア:10エリア
(空沼岳・石山・石狩広島・恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌・望来・太美)、
別チームでの調査エリア:(全て重複範囲でした)
個人確認種:10種(ヒガシニホントカゲ、ニホンカナヘビ、ジムグリ、アオダイショウ、エゾサンショウウオ、ニホンアマガエル、エゾアカガエル、アズマヒキガエル、ツチガエル、トノサマガエル、+別チームに確認した種:アオダイショウ、ニホンマムシ)

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雨のハープソン・春

ハープソンの期間、道内は寒くて雨(雪)模様で、思わしくない天気の日々が続いていましたねー。両生類はなんとか卵は産んでくれているので、出掛ければ観察することはできるんだけど、出かける気持ちを天候に折られちゃった人も多かったのではないでしょうか。

第二期(夏:6/30-7-9)は天気が良くなることを祈ります!

自分のハープソンの期間の動きは、以下のような感じでした。

4/30。
雨。寒い。釧路のフィールドにひき続いての荒天。

この日は、恵庭公園で北海道エコ動物自然専門学校の野生生物コースの野外実習。限局的な環境だけど、止水や流水のある環境差と生き物を見て歩いて、季節のものを擬似ガイドしてもらう内容でした。

学生さんの力も借りて、無事にエゾアカガエルの卵塊も確認。思いがけないものもちょっといたりして、良かった。今度は暖かい日にゆっくりやりたいね。

家への帰宅途中に雨で出てきたエゾアカガエル成体を発見。車通行量が多くて、車止められずに写真撮れず。残念ながら参考記録。

この件で気分的に不完全燃焼を起こしたので、帰り際の山に入ってエゾサンショウウオを掴む。(産卵待ちのオスを発見)掴んだ肌がすごくスベスベになる。ハンドルを持つ手がスベスベで運転しにくい。サンショウウオの粘液を顔中に塗れば、お肌スベスベになることは間違いない。ただし何か別の衛生的な問題のあるものもたくさん顔につきそう。プルンプルンでもモチモチでもなく、ただひたすらスベスベになる。

5/1・2
なんだかダウン。イベントと、授業の下準備。外はどんより。少し雨。

5/3。
雨。寒い。この日は、滝野すずらん丘陵公園で、エゾサンショウウオの卵を探そう!のイベント。イベント報告はこちら

晴れて、ぽかぽかの陽気でできたら最高なので、来年はてるてる坊主大作戦ですな。

次回の授業のために、産みたてのエゾアカガエルの卵を探しに夜に山に入る。結果、幽霊疑惑が発生。

5/4・5。
どんより雨。寒い…。5/7の実習のためにエゾアカガエルとエゾサンショウウオの幼生を探す。しかし、全く孵化していない。泣きそう。寒いから、卵の中身の成長自体も遅れてるみたいだ。

実習のスケッチのモデルが見つからず、泣いた。全米は泣いてくれなかった。

5/6。
雨。寒い。そろそろ「GW」にキレ始める。

ゴールデンウィークってよォォォ…。『ウイーク』ってのは、わかる・・・ スゲーよくわかる。だいたい休みが1週間くらい続くからな・・・。

だが、「ゴールデン」って部分はどういうことだああ~~~っ!?金色だろーが!太陽出て輝く金だろうがァーーー!ナメやがってこの雨雲、超イラつくぜェ~~~ッ!!雨降ったら金だろうがなんだろうが人間、引きこもるじゃねーか!晴れるもんなら晴れてみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!雨のゴールデンって、どういう事だッ!ナメやがって、クソッ!クソッ!

心中お察し下さい。良い子のみんなはこんなこと思っても口には出さないようにねっ。ちょっと心のなか暴れてスッキリ?したかも…。

で、この日は再び滝野すずらん丘陵公園でイベント。

今回は共育フォーラム、滝野すずらん丘陵公園、北海道爬虫両生類研究会の3者で協力して、滝野でハープソンをしました。

自分はとても、「企画」や「進行」が苦手です。このへんに特に自信がないので、講演とかの時にはよく自宅リハーサルするんですね。しかし今回は、共育フォーラムと公園、とても心強いバックアップ。フィールド観察に、そのあと両生類の観察結果を検討する時間を設けたり。雨の中、参加してくれたみなさんも、色々楽しめたんじゃないでしょうか?

野外では、

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ツチガエルの越冬幼生。7cmちょいあります。泥の中で寝ていたようです。

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かなり綺麗な状態のエゾサンショウウオの卵嚢。下はヘドロ状でなく、質のいい枯葉メインのリターなので、卵が綺麗なままの状態なようです。

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エゾアカガエルも安定した産卵。5/3の子供イベントとは違う方面を探してみたのですが、意外にサンショウウオの産卵があちこちで見られます。でも「観察のしやすさ」はかなり厳しい感じかもしれない。

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エゾアカガエルの成体も水中の泥の中から発見しました。たいへん痩せておられます。婚姻瘤(こんいんりゅう)があったのでオスですね。命削って繁殖しているようです。

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コオイムシ類も取れました。

滝野すずらん丘陵公園は、固まった範囲に違った環境があるので、「環境の差」を観察するのには色々やりやすいですね。水の生き物でも、流水・静水・止水の生き物、止水でも深い止水・浅い止水の生き物、いろいろ観察出来ます。

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あと、管理棟などもあるので、講演的なことや、生き物を見たあとのまとめなんかもやりやすいんですね。

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ナメコみたい。キノコは全然識別できないので、ナメコっぽいねー、と話していたんだけど、この朽木は昔、ナメコ栽培のホダ木だったらしく、本当にナメコだったのかもしれない。

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わからん。綺麗なキノコ。

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わからん!絵の具をこぼしたような、多分菌類。

5/7。
やっと晴れ・やや強風

ハープソン最終日だけど、予備日的に設定した月曜日なので、参加者は多くないかも。そこで晴れてくるとは、なんたる呪い。

円山動物園に用事があって出かけてきたのですが、園内で個人的な大事件が!

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ヘビヌカホコリ(たぶん)!!憧れ変形菌じゃないっすか!「そのへんにある」というまやかし文言渦巻く身の回りにありながら一切その姿を見たことがなかった変形菌。子実体なのに、キノコっぽいフォルムを全くしていない屈曲子嚢体タイプの変形菌。

園内に転がっていた朽木の下。爬虫両生類館のヌシ、H氏の「このへんの樹の下にエゾサンショウウオが越冬してたことあるんですよね」のヒトコトとともに繰り出された「神の蹴り」によって
転がった朽木の裏には、そんなドラマティックな生き物が転がっていたのです…。

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手にとって見れば、こういう状態でして。

507maruyama (3)

寄って撮れば、まるでプレッツェルですね。

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ヘビヌカホコリのすぐそばには、身が黒い小型のマイマイが隠れてました。小型種なのかな。結構平たい。

ハープソン2013・春
個人調査エリア:5エリア(恵庭・島松山・定山渓・無意根山・札幌)、
別チームでの調査エリア:(清田・大楽毛・山花・遠矢)
個人確認種:2(エゾサンショウウオ・エゾアカガエル)
別チームでの確認種:+2(キタサンショウウオ・ツチガエル)

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釧路一晩隊(ハープソン2013)

ちょっと移動が多かったので、記事の更新が前後しています。

今回は4月27-28日に1泊で釧路に行ってきた時の話。

4月28日からハープソンが始まったこともあって、まずは記録関係の記事をに書いていこうとおもいます。(釧路でのフィールド私感はまた別記事で)ちなみに、調査した場所がどのエリアに当たるのかを調べるのは、こちら(ハープソンの予行2012)を参考にしてみて下さい。

釧路旅は、学芸員のHさんやHHS副会長のTさんと一緒に動く日程だったのでハープソンの個人記録用チーム(ばいかだ)とは別に、「釧路一晩隊」を結成しました。(1泊2日だから…)結果は

こんな感じ。クリックすると拡大するので、書くときに参考にしてみてね。4/27日は、ハープソンの期間外なので、参考記録として挙げておきました。

28日からハープソンスタート。なので、28日からを本記録として挙げています。

本記録

  • 遠矢エリア・4/28・キタサンショウウオ卵嚢の写真(IMGP0573.jpg)

IMGP0573

今年のハープソン本記録の1種目はキタサンショウウオでのスタートでした。写真は水中写真です。青光りする卵嚢がとても綺麗ですが、あえて青光りしていない水も茶色い場所で撮ってみました。エゾサンショウウオの卵嚢よりも、中にある卵の1つ1つが小さくて、
数がたくさん入っています。

  • 遠矢エリア・4/28・エゾアカガエル卵塊の写真(_MG_0450.jpg)

_MG_0450

今季のハープソンではこれの記録が一番多くなると思います。確認エリア数がどれだけ計上されるか、楽しみですね。

  • 山花エリア・4/28・エゾサンショウウオ成体の写真(_MG_0571.jpg)

_MG_0571

釧路湿原辺縁部のあたりのエゾサンショウウオですね。運良く、成体が見つかりました。

  • 山花エリア・4/28・エゾアカガエル卵塊の写真(_MG_0058.jpg)

_MG_0058

苔むしていて(正しくはコケじゃなくて藻類っぽいけど…)、緑色になった卵塊。暖かいところにある卵塊が、こんな感じの変化を起こしていることがあります。

以上が、釧路一晩隊のハープソンの正式記録です!釧路は実際には4/27から入ってフィールドをしていたので、期間外の4/27の記録は参考記録として計上しておきましょう。まずは釧路に入る前にちょっと入った阿寒周辺の山。

  • 上庶路エリア・4/27・エゾアカガエル卵塊の写真(IMGP0520.jpg)

IMGP0520

時間差卵塊。上に乗ってる小さな卵塊はごく最近産卵したもの。残念ながら、楽ちん移動出来る範囲にはエゾサンショウウオの卵嚢はなし…。そして夜にはキタサンショウウオの産卵を観察していました。

  • 大楽毛エリア・4/27・キタサンショウウオ成体の写真(_MG_0319.jpg)

_MG_0319

地上は暴風&霧雨のよろしくないコンディション。でも水中はどこ吹く風だったようです。オスが尾を振りディスプレイ中。「大楽毛」は「おたのしけ」と読みます。

  • 大楽毛エリア・4/27・エゾアカガエル成体の写真(_MG_0386.jpg)

_MG_0386

キタサンショウウオを観察しているといつの間にか出てきているエゾアカガエル。雨のためかほとんど鳴いてなかったけど、姿自体はちらほら見ることができました。

以上、釧路一晩隊の成果でした!また別記事で、もう少しじっくり書こうと思います。

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個人総括(Herpthon 2012 Hokkaido)

Herpthon 2012 Hokkaidoに参加した皆さん、お疲れ様でした。

成績はどうだったでしょうか?

私の記録は、主催の最大限のパフォーマンスなので各賞にはエントリしないのですが、16エリアを調べて14種(+1亜種)でした。

ばいかだ結果申請票(PDF)

記入のしかたの1例として参考にしてみて下さい。

道北北部のコモチカナヘビ、釧路湿原のキタサンショウウオ、道南のウシガエル、どこにいるかわからんシロマダラ、あたりは最初から諦めていたのですが、伏兵クサガメが公園めぐりでは、確実にわかる個体が見つからなかったです。(移入種なのでウシとクサは見れないほうがいいのですが!)

今回は個人的に3つのテーマを持ってやってみていました。

①より多くの種類を記録すること
これは目標10種にしていたのですが、運良く、ヘビが4種確認できたのと、最終日に無茶して外来カエルを2種確認したので、目標を上回ることができました。

②自分の住まいの定山渓エリアでたくさん調べること
これも、結構健闘できたかも。(10種)地区の範囲をよく把握しておきました。この地区内で今までの記録があって見れなかったのはシロマダラだけ。シロマダラをもし見てたら、今頃生きていないかもしれません。

③外来カエルの分布地の把握
これは今までの情報と経験を使って、第1回のハープソンに華を添えとこうという形で頑張りました。出来上がるマップににボリュームがあったほうがいいでしょうし…。ツチガエル、アズマヒキガエルの新確認地を記録できました。これからもっと周知していかなくちゃいけないことなので、周知に役立つマップにしたいですね。

時間切れでアウト(1時間オーバー)だったのですが、トノサマガエルの新確認地も見つかりました。こちらはもったいないので、北海道爬虫両棲類研究会の会誌に、投稿しておこうと思います。

残念ながら、上記3種はまだ拡大を広げている、もしくは調べれば別の移入先も見つかるという感じがしました。

終えてみて思ったのですが、ただ1種のみを追い続けるハープソンも面白かったかもしれません。ニホンアマガエルを20エリアで出す!とかね。

まずは体を休めて、皆さんの記録の報告をお待ちしています!初年度なので、マップはまだまだ完成とは行かないと思いますが、少しでも見やすくて参考にできるものにしたいと思います。

エリアの範囲がわからない、とか写真は撮ったか、なんの種類かわからない、などの問い合わせは気楽に訊いて下さい。

連絡先はこちらです

また、提出して頂いた記録の中に確認、修正が必要な場合は上記連絡先の事務局からメールやお手紙が行く事がありますので、ご了知おき下さいね。

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ハープソン確認写真(最終日)

ハープソンの最終日は、かなりたくさんの地域を
カエルメインで回って来ました。
今までエリアごとに記事を作ってきたのですが、
今回は上幌向・岩見沢・上志文・栗沢・石狩当別・江別・太美と、たくさんになってしまったので、一記事にまとめます。

田んぼまわりのカエルは、あぜ道を歩くと効率的に見れるのですが、
田んぼの持ち主が見当たらないところでは、田んぼに入らず
用水路などで観察してきました。

上幌向エリア

トウキョウダルマガエル(移入種)。
非常に数多く見かけました。
また、トノサマガエルや雑種もいるかもしれないという話もあり、
注意深く観察したところ、確かに微妙にトノサマっぽいものもいました。
しかし、確実にトノサマガエルだという確証の持てる個体は見つけることが
出来なかったので、トウキョウダルマガエルのみの記録にとどめました。

ニホンアマガエル。
トウキョウダルマガエルのたくさんいる区画ではほとんど姿を見ることが出来なかったのですが、
鳴き声は少しありました。
こちらは、夜に新篠津村(エリアとしては上幌向)で撮った写真です。

岩見沢エリア

トウキョウダルマガエル(移入種)。
岩見沢エリアは、市街地が多いので、ぎりぎり端っこの場所でした。
こちらでもトウキョウダルマガエルはたくさん見られ、
決定力の低いトノサマガエルのような個体もいます。
ただ、総合的にみるとトノサマガエルに似た個体も
体型はトウキョウダルマガエルの体型をしていました。
上幌向エリアと同じく、確実に確認できたのはトウキョウダルマガエルだけだったので
そちらのみ記録とします。

本格的に識別調査するなら、カメラよりタモを持って
たくさん捕まえた上で検討する必要があると思います。

ニホンアマガエル。
岩見沢エリアも南端に行くと、トウキョウダルマガエルは見られませんでした。
その分、ニホンアマガエルが多数見ることができました。
上陸直後のニホンアマガエルはトウキョウダルマガエルに捕食される
可能性もあり、餌の競合もあり、ニホンアマガエルの生息を逼迫させているように思います。

上志文エリア

ニホンマガエル。
こちらの地区は道路の移動中に適当に寄った田んぼ横の用水路です。
時期的に上陸直後の幼体が多いです。この用水路ではトウキョウダルマガエルは見られませんでした。

栗沢エリア

ニホンアマガエル。
このへんではやや多めに確認できました。
未上陸のオタマジャクシもちらほらいました。

トウキョウダルマガエル(移入種)。
しばらく見かけなかったのですが、中幌向神社付近で
この1個体を確認しました。
分布拡大中の地域でしょうか…。

石狩当別エリア


ニホンアマガエル。
久しぶりに成体確認です。
夜間になって、今度は石狩川の流域でアズマヒキガエルの個体確認調査にしました。
ひたすら石狩川沿いを下流に向かって進んで、歩いているヒキガエルをカウントしていきます。
ちょっと開けた道路の周りにはカワゲラやカゲロウ、ガ、カなどが乱舞しているので
餌が取りやすいのかもしれないですね。

エゾアカガエル。
基本的に、山のカエルだと思っているんですが、
川の周りは意外に気温が上がらないからなのか、時々エゾアカガエルを確認出来ました。

江別エリア

アズマヒキガエル(移入種)。
江別エリアでは新篠津村~江別~石狩とずっとアズマヒキガエルが散見されました。
写真のは3cm程度の中型の個体で、もしかしたら今年上陸の個体かなと思います。
確認された個体は頭胴長6.5cmのだいぶ大きな個体もいました。
河川敷の道路(ジャリ)にはヒバリが多く、地面で固まっているのを見かけると
大型のヒキガエルと見間違えます(どちらも茶色い塊に見える)。

エゾアカガエル。
またエゾアカガエルもややこしいです。
中型のヒキガエルと見間違えます。
車内からでは確認が難しく、その都度車を降りて確認します。
車を降りるときに、大量に車内に虫が入るので、
車内でメモとったり、運転するのがだんだん辛くなります…。

この他、ニホンアマガエルが鳴いていましたが姿は確認できず。
トノサマガエル系の声もしますが、この時点で姿を確認できませんでした。

太美地区

アズマヒキガエル(移入種)。
轢死体なので、リンクにしておきます。
本当は石狩川の河口まで行きたかったのですが、
太美地区でタイムアップでした。
アズマヒキガエルの分布拡大は大きいですね。

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ハープソン確認写真(0727札幌東部)

今回はカメメインで観察。
カメも北海道では移入種なので、ネイティブな野生ではないことや、ヒトの居住区の池の周りに多いので、いつものフィールドとはちょっと違う感じなのですが…。

カメの観察時は望遠レンズがあると便利ですよ。

最初は清田エリアの西岡公園で観察。
時々、沼のなかの枯れた木の上にアカミミガメを確認していたので、
見に行って見ましたが、7/27日は日が高く上がったのもあったか、
うまく保護されていったのか、確認できませんでした。

※これは野生個体ではありません

クサガメとミシシッピアカミミガメ(移入種)。
もとは西岡公園に捨てられてしまっていた元・半野生のカメ。

公園管理所に保護されて、今は管理所で
「カメを放さないでね!」のメッセージとともに展示されています。

一応、このあと近くの場所も見ておこうと思って、
札幌東部エリアの月寒公園に行きました。

見た目、石の上で日光浴している個体はいなかったのですが、
よく水面をみるとポツポツとカメがいます。

3個体以上は確認できました。

ミシシッピアカミミガメ(移入種)。
よくミドリガメとしても扱われている、ペットとしても人気の高いカメ。
しかし、人気が高いぶん、飼育数も多く、
モラルの低い飼い主さんや、放逐について問題意識を感じていない方々によって
今も公園等の池、沼などに捨てられています。

北海道でも越冬することができ、また、いろいろなものを食べるため、
今後いろいろな生態系等への影響が心配です。
(一部は公園などの隔離された環境から、川の本流などに進出しています)

ここから3枚写真を続けます。
どーも頭の黒みが強くて、「アカミミ」でない
ミシシッピアカミミガメ型のカメがいるなぁと、暫く観察しました。

これ、キバラガメじゃないかなと思うんですが…。
ご存知のかたいたらご指摘お願いいたします。
キバラガメだとして話を進めますが、
キバラガメはミシシッピアカミミガメの別亜種(基亜種)のカメです。
※7/30追記
キバラガメよりも「カンバーランドキミミガメ」や「コンキンナリバークーター」のほうが
近いのではというご意見いただき、確認進めています。
今のところカンバーランドキミミガメが一番形態として近いように思えます。

ある意味、いろいろなカメがペットとして流通していて、
その飼育者も、一生懸命大事に育てる人もいれば、無責任な人もいます。
なので、都市部の公園の池などには、どんなカメがいてもおかしくない
悲しい状況にあるんですよね。

どの亀だとしても、皆さんにお願いしたいことは
飼い始めた生き物は終生、責任をもって飼育して欲しいです。

カメのたくさんいる池に放しても、餌の取り合いになるだけでカメは幸せではありません。
カメは生態系でかなり上位の生き物なので、
多数放されるとその場所の生態系に影響が出ます。

「放す」というと響きが柔らかくなってしまうのですが、
飼育を「放棄」しているので、「捨てている」ということになります。
「もう飼えないから、お山に放してあげる」ということは、
「私勝手都合で、このカメは飼育出来ないので、山に捨ててくる」
という意味と同じであることが世の中に広く認識されて
捨てガメが少しでも減ることを望みます。


この写真は参考記録にしようと思っているのですが
(識別がちょっとわからない)
クサガメなのかなぁと思いながら観察してました。
アカミミガメ系より鼻先が丸い感じです。
でも、観察してるだけじゃよくわかんなかったです。
(背甲もよく見えませんでした)

この池はボートもたくさん出ているので、じっくり観察するのは難しいですね。
ボートが近づいて、逃げちゃうと正直、
「あーぁ…」と思ってしまいますが、ここはカメを観察する池ではなく、
ボートで遊ぶことのほうが優先される、家族の憩いの場だと思います。
なので、みんなが楽しんでいるのを見つつ、
適当にカメを観察するのが、観察の大きなポイントです。

いつか、捨てガメが北海道からいなくなり、
それらのカメも、できることなら大事に飼ってくれる人達の手に
渡るといいなと、いつも池の前で考えています。

ところで月寒公園、この日は池の表面の藻の掃除をしてたようなんですが、
それに紛れて水揚げされていたこの大きめの巻貝、なんなんだろう…。

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ハープソン確認写真(0727定山渓)

今日(7/28)がハープソン最終日ですね。皆さまお疲れ様です。最後まで事故に気をつけてお願いいたします。

自分もこの記事が更新できたら、ラストランに出かけたいと思います。

以下は昨日の写真です。

ニホンカナヘビ。
ようやく定山渓エリアでニホンカナヘビの証拠写真を撮ることが出来た。
この時期は、日が上がりきってしまうと、トカゲ類も日光浴十分になるので
表に出ていないことが多いです。
連日の夜更かしで、朝が辛いところだったのですが、なんとか撮れてよかった。

ニホンマムシ
死骸なのでリンクのみ。出産直前と思われるメス個体でした。
実は7/26に見つけたニホンマムシの地点から1kmくらいしか離れていないのですが、
エリアをみると、こちらで見つけたのは石山エリアではなく定山渓エリアでした。
車の通れない場所で、お腹と頭が潰されているところをみると
ヒトに殺されてしまったようです。

twitterでもつぶやきましたが、
このマムシを見つけた場所は人間の居住地でなく、
人間がマムシの生活圏に侵入して虫捕ったりしてる場所。
だから安全のためだったとしても殺すまでしなくても良いのではないかとも思いました。

感情的に、人間の視点で動物を見るのはあまり好きではないのですが…。
マムシだとしても、行き過ぎた殺しではないかと思うのです。

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ハープソン確認写真(0726空沼岳)

野生動物(特にコウモリ)の写真家の中島くんと、
魚類写真のmalmaさんと、枯葉の中のコテングコウモリ探し。その合間?のハープソンです。

コテング探しは、自分は全く見つけられなかったけど、
さすがナカジといったところの結果に終わりました。
たぶん近いうちに、この話は別にすることになると思います。

さて、そんなコウモリ探しで、
どんどん奥地に入っていったところで、
池があると、ギューギューと鳴きマネをしてツチガエルの確認をついでにしていました。

さっきの記事の石山エリアよりも、真駒内川上流域、
空沼岳エリアの池でもツチガエルを確認しました。

ツチガエル(移入種)。
尾ひれにはんもんが目立ち、眼球に十字紋がある事が多い。
幼生越冬するため、春先にはバカでかいオタマジャクシを見ることがある。

鳴きまくっているので、いることは確実なのですが、
ハープソンでは写真撮影を必須としているため、
声だけじゃ確認、とならないのが辛いところ。

わざわざ写真を撮ってもらうルールにしたのには理由があって
①客観的な証拠として資料を整理する
②鳴き声のみの確認は観察者の経験値により間違いを引き起こすことがあるため

でも、録音や動画で確認用データを取る形でも良かったかもしれないなー。
(ただし、鳴き声だけからはトノサマガエルとトウキョウダルマガエルのように
識別が難しいこともあり、もらった情報を活かせない場合もあると感じていましたので、
写真は正式記録、鳴き声や姿は見たけど写真がないなどは参考記録とすることにしました)

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ハープソン確認写真(0726石山)

まず、最初にお口直し写真です。

こちらは、7/26に定山渓エリアで撮れたニホントカゲの幼体の写真です。
なので石山エリアの写真ではないのですが…

この記事の最初に載るべきものはニホンマムシ。
ニホンマムシをこのフィールドで最初に発見したからなんですが、
残念なことにまた轢死体。

この記事がマムシの「ぺったんこ干物写真」からはじまっちゃうので
最初にお茶濁しをしました。
(前回定山渓エリアで記録用になんとか撮れたニホントカゲの写真も
日陰で厳しい写真だったし、綺麗なニホントカゲをのせておきました)

さて

ニホンマムシ
例によって結構凄惨なので、リンクのみ。
体側の斑紋、腹の模様が細かいまだら状などからニホンマムシとわかります。
交通量のせいなのか、徹底的に轢かれたからなのか
おそらく今日轢かれた個体だったのですが、
ここまで平たくなってしまっていました。

定山渓エリアで記録したいニホンマムシでしたが、
エリアを調べたら、ぎりぎり定山渓エリアから出て
石山エリアに入っていました。

ちなみに、ルリボシカミキリやススホコリsp(変形菌)が
見れて、ちょっと嬉しいフィールドでした。
(轢かれてたのは残念だけど、マムシも見れてとても嬉しい)

そして、少しづつ空沼岳エリア方向へ。
今まで知ってた石山エリアのツチガエルの生息地より、
より奥のほうでも普通にツチガエルがおりました…。
(N 42.5504, E 141.19336)

ツチガエル(移入種)。
深めの止水のため池環境に見られる。
養殖魚の本州からの移送時にオタマジャクシや卵が紛れ込んで
移入されているとおもわれ、単純な分布拡大だけでなく、
全道的に散発的に移入がなされているものと思われる。

シマヘビ。
線のややはっきり出た個体。
脱皮前で目が白濁しているが、よくみると眼の白濁層の中は赤い。

コンクリ擁壁の排水用塩ビ管の中に
収まっていたのを捕獲して、外で写真を撮らせてもらった

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