Greenish

Elaphe quadrivirgata
Japanese four-lined rat-snake
縞蛇(シマヘビ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D-MKII*

久しぶりに、緑っぽいシマヘビを見つけた。道北や道東でたまに見たけど、札幌でもいたんだね。

緑っぽいシマヘビは、話題に上がることも少ないが、「緑っぽいシマヘビ、たまにいるよね」と盛り上がって話をできたのは、過去に一人だけしかいなかった。興味を惹かないのか、認識されてないのか…。

このシマヘビの写真、首のあたりを中心にじーっと見てると、緑っぽいのがわかるだろうか。茶色ベースに薄いミント色のような緑色。これ写真撮ってもうまく残せないんだけど、この写真はわりと残せたほう。

「青を表す色素」(両爬だと虹色素胞が多い)を持っているんだろうかね?

写真をそのまま出しても、たぶん茶色と言われるので、敢えて、すごく久しぶりだけど Snakes log 枠でアップしてみた。

自分的には「すごい緑のシマヘビ」なんだけど、シマヘビをたくさん見比べないとわかりにくいといえばそうなのかも…。

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The laying eggs situation


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

This article about the laying eggs situation of Siberian salamander of the end of April of this year in Kushiro Marsh of Hokkaido.
何万年も何十万年も、それよりも多くの永い間、毎年行われてきたと思われるキタサンショウウオの繁殖期。今年は4月の末に観察しに行った。

しかし私はあと30回も40回も見ることは出来ないだろうな。そう思うと、今後も大事に観察したくなる。…ような気がする。

オスが尾を振り、体を揺すると、いつの間にかメスが現れる。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

When an egg case exits from the female body, the males gather all at once and add a sperm to an egg.
メスの体から卵嚢が少しでも生み出されると、オスたちは何かの物質を感じ取ってか、一斉に集まって卵嚢に抱きついて受精させようとします。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

It’s too late.
時すでに遅し。この卵嚢は多分、産んでから1日以上経っていそう。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

The egg case immediately after laying out is condensed. And it is wrapped in a blue light like thunder.
生み出された卵嚢は、出来立ての積乱雲のように凝縮して、青い稲光に包まれているようだ。

光を当てると、青く光る。反射光、そしてあの色は構造色なんだろうか。ある程度自力で光る「蛍光色」ではないのだ思います。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*PENTAX WG-3 GPS*

The body surface of Siberian salamander can also shine blue. Does their mucus have a reflective substance?
フラッシュの色温度もあるけど、彼らの体表面も、卵嚢と同じく青く、うっすらと光る。彼らの持つ粘液成分に反射物質があるのかもしれないね。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

The egg case of a highly transparent place grows up with a beautiful color.
卵嚢は透明度の高い水の場所なら、美しい反射光を放ちながら中の卵を育てていく。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

Even if it discolors brown, the egg in an egg sac is growing.
水質によって茶色く変色しても、中の卵は育っていく。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

A beautiful egg case increased a more beautiful red jewel. However, the egg sac is just going to invade this by the kind of ticks.
赤い珠が、青い卵嚢に加わると異様な雰囲気になる。これはミズダニの仲間が、卵嚢の中に侵入しているところだ。いくつかの卵内の仔が死んでいるので、なにか悪さはしているんだろうね。


Salamandrella keyserlingii
Siberian salamander
北山椒魚(キタサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*PENTAX WG-3 GPS*

Although an accident happens variously, many egg sacs grow up safely.
なんだかんだと育つのは大変だけど、元気に育つ卵たち。16細胞期とかそういう状態なんだろうけど、自分もそんな頃があったんだよね。


Hynobius retardatus & Rana pirica
Ezo salamander & Ezo brown frog
蝦夷山椒魚&蝦夷赤蛙(エゾサンショウウオ&エゾアカガエル)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*PENTAX WG-3 GPS*

Since it is a habitat of Ezo salamander when it comes out of Kushiro Marsh just for a moment, it becomes impossible to see the egg sac of Siberian salamander.
ちょっと釧路湿原から離れると、そこはもうエゾサンショウウオの生息地。キタサンショウウオと入れ替わってエゾサンショウウオの卵嚢を見ることができる。エゾアカガエルはどちらのエリアもOKなんだ。

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Amelanistic


Hyalessa maculaticollis
Robust cicada
みんみん蝉(ミンミンゼミ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS KISS X*

The normal “Robust cicada” ‘s body is checker pattern by black & green. Sometimes, there are amelanistic individuals. Their body is Light-green.

ミーン ミン ミン ミン ミン ミン ミー

鳴き始めは「風情ある」と思いつつも、時間が経つとうるさくなってくる。姿をみると本来は黒と緑のチェック模様が特徴の体をしているミンミンゼミです。写真のセミはチェック模様になっていないけど、種としては同種のミンミンゼミです。

wikipedia先生やらgoogle先生によると、地域的にこうした黒抜け(Amelanistuic)のミンミンゼミが見られることがあるみたい。そして黒抜けのミンミンゼミは「ミカドミンミン」と呼ばれたりもします。どうしてミカドなんだろう…と思いつつ、早20年。未だに、どうミカドなのかがよくわからないけど、神々しい感じなのだろうかね?

ポッキーのバッタもんもMIKADOだったね。これもなんでミカドなんだろう…。

このミカドさんに出会ったのは、長崎県の対馬。ミカドミンミンにはすごく憧れてきた。見た時には、すごく感動したけど「のっぺりしたセミだなー」という印象が強かった。

ちなみに2012年、北海道札幌市の定山渓温泉でのミンミンゼミの鳴き声の終認は9月15日だった。だいぶ遅くまで鳴いていて、残暑厳しい年でした。

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Obstinacy


Elaphe climacophora
Japanese rat-snake
青大将(アオダイショウ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

When they made up their mind to escape, they sometimes become stubborn. They move towards the first place that was going to escape even if I release them in any place. Even if a camera stands in the way to the ahead.

大体のヘビがそうなのだが、彼らが「逃げよう」と思った時、時々彼らは非常に頑固になる。最初に逃げようと思った方向に、どんどん突き進んでいく。たとえ目の前にカメラがあろうと人間がいようとも。


Elaphe climacophora
Japanese rat-snake
青大将(アオダイショウ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

いわゆるパニック状態。逃げるために、動いているのにカメラに向かって進んできてしまう不思議。蛇突猛進、逃げるにしかず

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Life or death


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

Is it fortunate that it is alive in hopeless environment?

絶望的な環境の中で、生きていることは幸運なのだろうか。そんな考えはひどく人間的だと思うけども。


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D *

エゾサンショウウオの親が産卵した池は、すっかり干上がってしまった。
雨が降れば彼らも孵化して、しばらくの間、生き永らえるかもしれない。


Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON G12 *

池の中央には若干の水が残っていた。
オアシスといったところだろうか?


Hynobius retardatus
Ezo salamander
蝦夷山椒魚(エゾサンショウウオ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

だが日光差し込む浅い水たまりは30℃にもなって、みなすぐに死んでしまっていた。
不幸だが、苦しむ期間もなく幸運だったのかもしれない。

自分も含め、人間は多かれ少なかれ、そういう目で動物を見てしまうものだが、
野生動物に幸・不幸を当てはめるのは適当ではない気もする。

死んでいない動物には、若干の未来がある。

その未来を幸せ、不幸せと考えるのは
人間の長所であり、短所であるとも思う。

卵の中のエゾサンショウウオは何も考えていないと思うけど…

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Hope


Vulpes vulpes schrencki

Ezo red fox
北狐(キタキツネ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 1D Mark III*

If my health is the best, I hope to live in the forest like the animals.

最近、いい言葉知ったよ.

「ひきこ森」

「森の中で膝を抱えて他を拒絶…」じゃなく、
森の中で生きていたいって希望的な意味で使ったらいかんかね?

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Decomposition


Elaphe climacophora
Japanese ratsnake
青大将(アオダイショウ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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ヘビって得体のしれないもの。この2~3年、世間一般の人にこれらに興味を持ってもらいたくて、動いています。

ブームやホラーな一時的な感情でなくて、生活の一部として。
どうやったら、興味持ってもらえるかなって考えています。

例えば、

時計って身近だけど、さっぱりわかんない。
時計は時計で、そういうもんだ。
そこでイメージとまってる人は少なくないはず。

とりあえず時計を分解してみる。
分解してみれば、歯車とか部品とかでてきて、
へえ、ああそっか、これがこうなって動くのか…って思う。

そんなに興味を持ってない人でも、
分解したパーツを並べて見せれば、へぇ~!って思う。
なんか理解した気分になる。
ちょっと面白い。

自分はヘビを物理的に解剖して人前に晒すわけではないけど
やってることはそれに近いことなのかなって思う。

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Tri-colore


Trichia favoginea ?
?
Metatrichia vesparium

Slime molds
(ヒョウタンケホコリ?・ ケホコリ科sp? ・ハチノスケホコリ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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紅葉が始まる前にいいものを見れた。

変形菌トリコロール。

変形菌(粘菌)の形態ってヘビみたいな機能美ではなようにい感じるんだけど、すごく面白いしきれいだと思う。

遠くから見るとちょっと気持ち悪く感じるかもしれないけど、
一つ一つが粒が揃っていないところ、
それでいて、みんな個性的な形をしていること、
とても面白い。

むしろ、シダの裏側に幾何学的に配列する胞子嚢や
蜂の巣の各室にぎっしりと幼虫が詰まっているのを観てしまったほうが
気持が悪いと感じるかもしれない。

自分はそういう整然と同じものが並んでいる景色を
異様だと捉えてしまうんだろうね。

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Off guard


Ursus arctos lasiotus
Brown bear
羆(ヒグマ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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中都市を結ぶ峠を車で走行中、道の脇に水たまりを見つけた。オタマジャクシや、エゾサンショウウオの幼生の様子が気になった。道路脇だったので、完全に油断して、何も持たずに車を降りた。日当たりの良い場所のせいか、両生類の幼生は全くいなかった。

道路脇から道路へ上がると、対向車線側に黒い塊が見えて凍りついた。

せいぜい50kg程度しかない、ヒグマの幼獣が
道路で草むらをかき分けて餌を探しているようだった。

私の方をほとんど気にすることもなく、
コロコロした様子は非常に可愛らしい。

成獣の風体を知っているからこそ、
この小さな体は可愛らしく見えてしまうように感じる。

頭ではそんなことを考えているのに、
体は凍りついたまま、車に乗ることができない。

子グマの背後で別の足音が聞こえている。
ササヤブを踏みしめる音。大きな気配。

姿は見えないが、子グマの近くには母グマがいると考えるほうが自然。

子グマと自分の距離は最短時で5~6mだったと思う。

子グマは脅威ではないが、背後の大きな脅威は
今までフィールドをしてきた中で、1,2を争うとても危険な状況。

助手席から車に飛び乗ってもエンジンをかけて発車するまで数秒かかる。
しかも運転席側の窓は完全に開いていて、
そこからヒグマパンチを喰らえば、タダじゃすまない。

車に乗るために、ドアを開ける音に子グマが驚いたら。
母グマが過剰に反応して車に向かってきたら。


Ursus arctos lasiotus
Brown bear
羆(ヒグマ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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そんな時に、車に乗りこむ大きなきっかけが。
対向車線にバイクがやってきた。

バイクはたぶん、クマを見かけて、
途中からスピードを上げて一気に走り去った。

子グマは驚いて転がるように道路脇に身を潜めたので、
そのスキに、車に乗って窓を閉めてエンジンをかけた。

ここまで行くと、かなり気持ちに余裕が出た。

しかし、また子グマは道路脇に出てきた。

再びササヤブの大きな存在も動く気配だったので、
100mmマクロレンズで写真を逃げうちにしました。
(レンズ付け替える余裕はなかった)
シャッター音をたてるのも怖かったくらい。

そのまま駆け抜けて逃げたんだけど、
クラクションとか鳴らしながら去ればよかった。
車やバイクをあまり恐れずに道路に出てくるクマは
人にとっても、クマ自身にとってもいい結果を残すとは思えない。

子グマを前に立ち尽くしている自分は臆病者だし、
笑われるかもしれない。

でも、怖くあるべき存在に対して、怖いと思わなくなったとき、
あっけなく人は死ぬんだ。

強がったりとか、可愛いとか、油断とか。
人間の思考には動物との距離感を見誤る要素がたくさんあるんだ。

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Red legs


Dorcus (Nippondorcus) rubrofemoratus
A kind of stag beetle
赤足鍬形(アカアシクワガタ)

Photograph by Baikada (ばいかだ)
*CANON EOS 7D*

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アカアシクワガタって、腹も赤いね。アカハラクワガタでもいいね。

でもよく見ると、頭部も黒の下が赤いね。
携帯の塗装みたい。

アカアシクワガタを見るたびに
PENICILLINの「男のロマン」が頭の中をぐるぐる回る。

もちろん薪用の材の下にいたよ!

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