怪しく光るジンガサハムシ

お隣のブドウの葉っぱの上にキラキラ光る虫。捕まえようとするとぶんぶんよく飛ぶ。

ジンガサハムシ。角度によって色んな色にキラキラ光る。

基本ヒルガオによく来るみたい。河川敷にヒルガオいっぱいあったな。

.
Baikada’s main website
Wild Home

馬蹄からの…生える

馬蹄発掘」で庭から出土した馬蹄を持って、北海道博物館に行ってきました。いろいろ時代背景を教えていただいたり、馬蹄の大きさから、推測されることを教えていただきました。

・昭和30~40年台くらいまで、真駒内では馬を利用した耕作や交通が散見された
・馬蹄は、前肢のもので、大きさから装着していた馬の種類は「洋種馬×どさんこ」のような雑品種だったのでは

このまま帰るのは勿体無いので、野幌森林公園の大沢口からすこし散策してきた。

アマドコロの仲間も実をつけてました。大きいからオオアマドコロなのかな。似た雰囲気の植物(分類はぜんぜん違うけど)ではホウチャクソウがわりとたくさん生えてました。

雨がちょっと降っててコンディション悪かったけど、エゾハルゼミ出てた。…と思ったら、この状態で死んでた。よく見たら腹の右側の翅の影になにか付いてるのが見える。蟲なのか、キノコなのか?

じめじめしてたから変形菌も動いてたみたい。子実体になりかけの変形菌かな。

色づき間近の変形菌かな。このあと何色になったのかな。

これはそろそろ子実体になりそう。だいぶ種類が絞れた。ムラサキホコリ系のやつみたいだね。

だいぶ完成してるムラサキホコリの仲間。密集してないし長くないので、ムラサキホコリStemonitis fuscaではなさそうだけど近縁種だと思う。

.
Baikada’s main website
Wild Home

ミッション・フェイリュアー

研究のお手伝いで、カエルを探しに石狩方面へ。結論から言うと、目的物は見つからなかった。役に立てずすいません…。

6/25 江別市中津湖周辺 メッシュ 644154

アマガエルをフキの上に発見。わりとよくフキの上に乗っていました。

6/25 石狩市親船町 メッシュ 644162

ここではアズマヒキガエルの後ろ足のカカトから先を拾いました。ヒキガエルの増加対策が進められていて、効果が今後どうなるのか、気になるところです。
(写真忘れてしまいました)

6/25 石狩市聚富 メッシュ 644173

田んぼを重点的に。

アマガエルはオタマジャクシがちょこちょこいました。幼体もわりと。

でもトノサマ系(北海道外来)も生息が目立ちました。

カカト(脛跗関節)が目の前に来るので、トノサマガエルで良さそうですね。

わりと斑紋も典型的なトノサマガエルで、融合傾向です。

別個体。目より前にカカトいかないけど、長め。カカトが目より先に行けばトノサマ確定で、目より後ろならトウキョウダルマ確定で、目にかかっているのはとりあえず保留で、という感じで見ています。(雑種はまだ考えていません)

この場所では3個体中2個体がカカトが目の前に出たので、この個体群はトノサマガエルだと思われます。

久しぶりにオケラみました。鳴き声は聞くんだけど、わりと神出鬼没ですよね。

.
Baikada’s main website
Wild Home

散歩ルートの雑草

散歩ルートの雑草とともに、キイチゴ類の成長記録。

外来種のコシカギク。花びらを持たない、キク科の仲間。花を揉むと青りんごみたいな匂いがする。砂利場に生えているのを見るが、他の草が育ってしまう環境だと埋没するので育たないようだ。

帯化したムラサキツメクサここの周りは帯化したムラサキツメクサがたくさんあった。株はつながってるかもしれないね。部分的な一時的な刺激でこうなるんじゃなくて、遺伝的な花を作る要素が変わっているのかもしれないね。

ナワシロイチゴの赤い花が咲いた。花びらは開かないのでこれで咲いてる状態。味と香りは平凡だけど白い花が多いキイチゴの中で、ちょっと赤い花は良いね。

エビガライチゴも一部咲いてた。トゲみたいに見える毛に覆われた蕾(ちょっと気持ち悪い部類)が開くとわりと可愛らしい花が咲く。実も味が良いので楽しみ。

.
Baikada’s main website
Wild Home

えこりん村オタマのイベント

週ごとのイベントでサイトにしばらく手が回らなかったけど、もうしばらくその状況は続きそう。

6/23に恵庭市のえこりん村でオタマジャクシイベントしてきました。

オタマジャクシを捕まえて、種類による形を見たり、オタマジャクシと同じ環境で生きている生き物を見たり。人の作った環境(田んぼやガーデン)と自然の接している環境でも、爬虫類も両生類も生活しています。

園地の端っこの方に、たくさんの小さなイチゴを発見!

市販のイチゴの1/4くらいの大きさ。ブチブチしたキイチゴやヘビイチゴの形ではなく、THEイチゴの形。

花をよく見て調べてみると、

雄しべ長め。花びら5枚。いわゆるワイルドストロベリーと呼ばれている、種名はエゾヘビイチゴ。しかしここは庭園の一部なので植栽ですねー。

これがたまに野外に定着しているみたい。そうなると外来種ってことになっちゃうね。よく似た見た目のエゾクサイチゴ(雄しべ長め)やノウゴウイチゴ(花びら多め)が北海道の在来種での近い仲間だそうだ。

エゾヘビイチゴといいつつ、エゾ原産ではなくヘビイチゴでもない、ミスリードネーミングオブ・ザ・イヤーにノミネートです。

味は。酸っぱみも甘みも濃くてうまいと思う。でも地面にあるものだから、念の為良く洗ってから食べてね(エキノコックス対策)。

わりと好きな植物の園芸品種。アマドコロかナルコユリが原種かな。

シロホシテントウ系のサナギもいました。サナギじゃ種類わからないな。(成虫でもわからない私…)

さて、イベント。

6/23 恵庭市えこりん村 メッシュ644124

観察できたのは、トノサマガエル(北海道では外来種)。
幼体を中心に、他に幼生、成体、卵と全ステージいました。

トノサマ卵塊。エゾアカ卵塊に似ているけど、ひとかたまりの卵の数は倍以上、時期が遅い、粒が小さめなど考えると、エゾアカではなくてトノサマと判断できます。

半分くらいで別れてる、数としてはエゾアカとややこしいけど、時期で判断しましょう(今日は6/23、エゾアカは道央の平地では6月までにはほぼすべて孵化していると思われ)。

これはエゾアカガエル。ヒョウみたいな斑紋出てるけど、こういうのもたまにいます。この時期でのイベントでは熱くなってきたので、期待してなかったけど出てきてくれました。

アマガエルは、写真を取り忘れ…。いかん、脇が甘い。

そして、これもいてくれてよかった。

シマヘビのカラスタイプ。下顎白いやつ。全部黒いのもかっこいいけど、こういう、ちょっとポイントで白あるやつも好きだな。

参加してくれた方々、楽しんで頂けてよかったです。個人的には、オタマジャクシの見分けで1つミスがあったのと、アマガエル撮り忘れなど反省点もあったけど、ほんと、楽しんでもらえたから、よかった。

帰る途中、恵庭スキー場の近くでヘビの轢死体。

6/23 恵庭市盤尻 メッシュ644123

直感はアオダイショウだったけど、腹側から見てるとなんだかよく解らなくなってくる。

ちゃんと背側から撮ると

アオダイショウ幼蛇の背中斑紋が出てきました。轢死は残念なんだけど、せっかく見つけたから、ちゃんと記録はしておきましょう。

Baikada’s main website
Wild home

崩れ去るシロマダラ…?(奥尻滞在編2/2)

続きです。

6/16 奥尻町ホヤ石の滝周辺

ホヤ石の滝ですね。わりと落差はあるようだ。コケっぽくなってるので、水温は高めなのかも。

アカスジカメムシ。コンサドーレを応援するために、コンサドーレができるかなり昔からコンサドーレのユニホームをまとっている。

6/16 湯浜

湯浜のエリアは広いんだけど、道路沿いにコンクリートの壁があって、いい感じに古くて亀裂が入ったりしていたので、シロマダラを探してみる。

…!いた…!?

シロマダラの尾…?しかし動かない。細い針金で取り出してみると、ボロボロと崩壊した。なんだろうコレ。と思っていたけど、写真を見ているとヤスデにような生き物の死骸のように見えてきた。とにかく残念ながら爬虫類ではないようだ。

6/16 幌内

幌内温泉の源泉跡。お湯がじわじわ出てる。残念ながら津波被害の後、廃業している。

いろいろ周辺環境も入り組んだ地形で面白いが、なかなか幌内の周辺をフィールディングするのは行きたい場所へのアクセスが悪く、思うようには動けない。あるきまわっていると、草原の中にこんなものが。

あれ…この赤い茎の雑草…。花咲いてないけどこれはやっぱり

バシクルモンみたいです。別名オショロソウ(忍路草)。絶滅危惧Ⅱ類(Vu)。たぶん花もないこの状態だと、「よーしバシクルモン探すぞ!」というテンションじゃなかったら、雑草として見過すこと必至。たまたま生えてるのに気がついたけど、奥尻には、まとまったバシクルモンの群落もあるそうなので、お花が咲いた時期に、見られるのをおすすめします。

島の方々、「今の時期はウニも解禁前だから、養殖のはねたやつしか出ないし、7月に来たほうがお花もウニも良い時期なので、7月に出直しておいで^^」って言ってた。

アイヌ語でバシクルモンはパスクル…「カラス」とムン…「草」から来ている名前みたい。黒い要素が見当たらないけど、なぜカラスなのかね。

6/16 蚊柱岬周辺 メッシュ番号633923

本日の蚊柱(わしら)岬のコーナー。昨日のボコボコアオダイショウに引き続き、本日は

シマヘビ83cmのメスがいましたー。昨日のアオダイショウもこのシマヘビも、かなり夕方遅めの時間に蛇籠で日光浴してました。

正面で睨んでいただく。

右目でも睨んでいただく。

左目で睨んでいただく。

おわかりだろうか。だんだん目が本気になっているようです。すみません…。

6/16 青苗

本日の夜は青苗。わりと広い範囲でコンクリートブロックがあるので、ここでヘビを探していきます…が。

ハサミムシやゲジやワラジムシのようなものはたくさんいたけど、爬虫類は目に付きませんでした。

風がゴーゴー吹いて寒かったとです。ショボクレて本日のフィールドは終了。昨日申し込んだキャンペーンにて贅沢に宿で1泊させてもらいました。

6/17 青苗川 メッシュ番号633913

本日は青苗川沿いの探索から。見てみたかったヘビイチゴのなかまを発見。

ヤブヘビイチゴ。ヤブヘビ。ヤブをつついてヘビを出せるならどんどんヤブをつついていきたい。しかしヤブをつついたら普通の蛇ならヤブの中で逃げていきます。ちなみにこれはヤブヘビイエロー(開花中)。

ヤブヘビグリーン(つぼみ)。

ヤブヘビレッド(実)。信号みたいなやつだね。

川沿いの水田にもアマガエルの幼生がたくさん。

ミミズのようなものの水死体に群がるアマガエルのオタマ。水中の優秀な分解者。なんでもたべますよくしがんで。

この時期、たまに見るクモの子。笹のような葉っぱの上に大量にいる。息を吹きかけると、わーって散らかってく。「蜘蛛の子を散らす」とはよく言ったものだ。

今回の奥尻旅で初確認のオカモノアラガイ。札幌周辺では少し森っぽいところにいくと見れる陸産貝類だけど、この島では限局的なのかな。この森以外では目につかなかった(いるのかも知れないけど)。

エゾイチゴ。この写真しか撮ってなかった。茎だけ。ナワシロイチゴ、エビガライチゴに続きコレで奥尻のキイチゴは3種類目だね。

奥の方にはブドウ畑。奥尻名産のワインの原料になるブドウかな。最近のブドウ農業は、昔の「ぶどう棚」で作る形ではなく、今は何本か張ったワイヤーにブドウの新しいつるを引っ掛けて収穫するフェンス的方式が多いみたい。

人工的なせき止め湖のような池。残念ながら両生類の気配はなく。でも時間が経てば何かしら住むのかも。

盛り土したような場所では、マメ科(ツメクサあたり)の仲間がいろいろ。ムラサキツメクサのような花が咲いてるけど、生え方が強そうで茎が赤い。やる気に溢れる様相。

シロツメクサのようでいて、うすらピンク色のツメクサ。謎。強そう。

小型のクローバー型のウマゴヤシの仲間っぽい。

6/17 湯浜

注意。グロ死骸なので、リンクにしておきます。見ても大丈夫な人だけ、クリックしてください。

奥尻島にはタヌキが多い。滞在中に5頭は見れた。だけど、写真は撮れていない。この日は、路上で轢かれてるタヌキの死骸があった。時間が少し経っているのか、色々な生き物に侵食されている状態だったけど…。

タヌキ死骸全景(一部白骨化)

タヌキ死骸顔面アップ(ウジ注意)

6/17 北追岬 メッシュ番号633923

北追岬にはパークゴルフ場やキャンプ出来るところがある。歩いてたら爬虫類に出会いそうだから、ぼちぼち歩いてみた。

カノコソウ。ちっちゃい花が密集してるの見るとセリの仲間とかシモツケかと思ってしまうけど、違う仲間のカノコソウ。花から根元の方を辿ってみていくと、葉っぱが爆風みたいに見えて、三段ロケットが段を切り離して飛んでくとこみたいに見えてきた。

エゾスカシユリ。奥尻で見たのは、ほとんど背が低いものばかりだった。膝の高さに達するのすら少ない感じ。

…と、やっぱりいたいた。シマヘビ見っけ。

70.5cmオスっぽい。奥尻で見た3個体のシマヘビは、縞~薄しま。性質的にはみんなよく咬み付こうと威嚇を繰り返した。そういう個体に当たっただけかも知れないけど、北海道本土のシマヘビは、わりと大人しい印象を持っているので、奥尻のシマヘビを扱ってて本州にいるような気持ちになった。

6/17 幌内

奥尻島のヒガシニホントカゲは、北海道のレッドデータ(2015)で地域個体群(Lp)指定しているんだけど、今回は一度も見ることができなかった。

こんな感じの、いそうな雰囲気の地形はあったんだけど、このあたりは

まあ、こういうことで探すのを断念。もしここに生息するのであれば、津波が来た高さより標高が高いので、大丈夫だとは思うけど、実際に目にできていないので、なんとも言えないね。ヒガシニホントカゲ調査に限定して、じっくりじっくり探せば、他の場所でもいそうな気はするけど、全体的にいろいろ見たかったので、今回は見れなくて残念でした。

6/17 賽の河原

今回、車中泊の基点にしていた「賽の河原」。実際は海に面していて「賽の海原」なんだけども。白御影石を含む石がたくさんあって、色んな人がたくさん積んでいってる。

この近くの集落でも、津波の犠牲者の方がいたので、慰霊碑もある。確かに、人によっては、キャンプ怖いのかも。でも、売店も朝からやってるし、キャンプの快適度としては、ここが奥尻では一番高いような気がする。

「賽の河原」は、三途の川の河原で、親より先に亡くなってしまった子どもたちの霊が、河原の石を10個積めば、川を渡ることが出来る。ただし鬼が来て10個積む前に崩されてしまうので、なかなか積み上げられない…のような話を自分は聞かされてきた。ゆっくりやれば、石を選んで10個積むのは割と簡単だけど、急いでたら難しいだろうな…。

賽の河原周辺の植物は植えられたものもあるみたい。ハマナスも

基本はこんな花だけど

八重だったり

白花だったり色々でした。

なので、このアサツキみたいなネギの仲間の花も、野生なのかどうかわかりません。

6/17 復興の森

通り道で再び立ち寄った復興の森。

ギンリョウソウの数がほんとすごい。

アオキかな?道東や札幌に住んでからというもの、アオキを見かける機会が殆どなかったので、アオキだったら大変ご無沙汰だ。で、アオキが奥尻にあるのか、調べたくて、google先生に「アオキ 奥尻」で聞いてみたのだが、紳士服屋さんばっかり出てきて、さっぱり解らなかった。けど、アオキっぽい。

6/17 稲穂~賽の河原 メッシュ番号633934

雨っぽくなってきたら、島中のあちこちでニホンアマガエルが鳴いていた。道路にもたくさん出てきて、ちょうど、賽の河原付近で何匹かアマガエルを見ることができた。

賽の河原付近も津波で浸っているところだけど、かなりの個体数のアマガエルが住んでいるようでした。アマガエルの鳴き声に包まれながら、賽の河原で車中泊、就寝。

6/18 復興の森

ツルアリドオシ?かな。

するするっと4日目を迎え、奥尻から帰還しました。本当に奥尻島の方々にはいろいろお世話になりました。親切な方々がとてもたくさんいたこと、両生類や爬虫類の話を振っても、いろいろお話聞いてくれたり、興味を持っていただいたり、とても嬉しい反応をいただけた印象を持ちました。

結果的にはメインの目的のシロマダラ見れず、ヒガシニホントカゲ見れず、エゾアカガエル見れずでしたね。毎年は来れないけど、何年かに一度、季節をずらして訪れて、これらの種類も観察できればいいなと思っています。

Baikada’s main website
Wild home

ウミガメのある神社(奥尻滞在編1/2)

行きたいと思っていたけど足が伸びてこなかった「奥尻島」。今回、お誘いもあって、奥尻に3泊4日でいろいろ見てくることができました。

見たいと思っていたのは、1960年台に一度だけ見つかっているシロマダラ。あわよくば50年ぶりの再発見したい。それと北海道のレッドリスト(2016両爬版)で地域個体群(LP)になったヒガシニホントカゲの確認。結果から言うと、見れなかったけど、いろいろ土地や季節、その他生き物を楽しんで見ることができました。

一方で奥尻島は1993年に北海道南西沖地震によって生じた津波で大きな被害を受けた土地。その様子やそれから二十数年経った土地にカエルやヘビはいるのかというのも見ておきたいところでした。

6/15 復興の森

移動の途中で立ち寄った森。奥まで見てこなかったけど、入口付近を散策。

肉厚カタバミで、奥尻撮影生物第一号となったヒョウノセンカタバミ。残念ながら花はもうなかったけど、肉厚は目をひいた。

はじめての土地でしかも離島だと、何でもかんでも違うもののように感じてしまうが、これは普通のギンリョウソウ。でも

わりと復興の森ではいたるところにギンリョウソウが生えていました。ギンリョウソウは葉緑素を持たない植物で、いろいろなキノコや植物と関わって栄養をもらっている他、モリチャバネゴキブリに種を運んでもらったりと、お世話になっております系の植物。最近の分類ではツツジ科なんだって。確かにブルーベリーっぽい花っちゃ花だし、果実になった時も似ているような気がしないでもない。

薄暗い森なので、コケイランも咲いていました。蘭の仲間なら本当はオクシリエビネを見たかったけど、時期がまだ早いから仕方ないね。

木についていたマイマイ。サッポロマイマイ系の火炎彩タイプ。離島は種分化したマイマイがいることが多いので写真を撮っておいたけど、サッポロマイマイは奥尻島にも分布するようなので、これもサッポロマイマイだと思われる。

タニウツギが花盛りでした。奥尻固有の植物を調べていて、ピンクの筒形の花の草本植物バシクルモン(オショロソウ)というのがあって、それを見たかったので、しばらくこれがバシクルモンなのか、と思ってみていたんだけど、なんかこの花、草本じゃなくて樹木じゃん!ってことで浅はかな誤りであることに気が付きました。タニウツギ。

エゾマイマイタイプのマイマイ。ばかでかい!ちなみに裏側のへそは深かったです。奥尻のエゾマイマイ分布は、すぐには調べ至らなかったのでとりあえずエゾマイマイ?としておく。とにかくでかい。

奥尻ではアザミにつく系のテントウムシを注意して見ていようと思ったけど、テントウムシで見れたの、これだけだったかも。シロトホシテントウ。アザミと関係ないやつ。

6/15 蚊柱岬(わしらみさき) メッシュ番号633923

デデーン。アオダイショウを蛇籠で発見!これもでっかいよ。現地で大雑把に図ったら142cm。あとで写真から細かく測ったら138cm。

脱皮不全で頭に皮が。しかもさらに次の脱皮兆候(目が白く濁る)が出てますな。痩せてはいないけど健康状態が良くないのかもね。だって

下半身のボコボコ、なにこれ?シマヘビなどカエルを好んで食べるヘビの皮下にいる条虫(さなだむし)の幼虫症に似てる外観でした。

初日から立派なアオダイショウを見れて満足です。

ちなみにこの場所は標高200mくらい。なので最大高26mを記録した津波はここまでは影響はなかった場所と思われます。

6/15 神威脇 メッシュ番号633923

車で神威脇の温泉の位置を確認しながら車を流してもらっていると、石の上にトカゲ状のものが乗っていたような…。申し訳ないけど戻ってもらって確認したら、ちゃんといました。

近づいたら逃げちゃったので、写真これだけなんですけど、ニホンカナヘビの再生尾再生中の個体でした。ちなみにこの場所は海抜数mくらい。津波の被害は集落の建物の1階を流すなどの被害はあったようですが、犠牲者はなく、津波自体はここはそれほど高くはなかった模様です。ニホンカナヘビがいた道路際の岩は波をかぶったかも知れませんが、少し山肌を上がった場所で大丈夫だったのかも。個体群の全滅を起こすようなことにはならなかったのかも知れません。

今回は誘ってくれた方と一緒に神社も見て回っている。今回みつけた神威脇にあった少名彦神社とされる社にはこんなものが飾って(祀って?)ありました。

修復の跡がありますが、アカウミガメの背甲です。漂着したものを祀ってあるのは、他の神社でもあるみたいなんだけど、北海道の神社ではそんなにメジャーではないらしい。ちなみに超有名な島根県の出雲大社には漂着ウミヘビを奉納するような話も聞いたことがあるような…。

6/15 北追岬

ちゃんと奥尻でもイチゴ監視しています。ナワシロイチゴ。残念ながら結実の時期にここまで収穫しに来る気力も体力も経済力もない。

6/15 稲穂

日が落ちてから、道路を走り回る小さなものが目立つ。沖縄ならヤモリだったりすることもあるけど、何かなと思って見てみると、

種類はわからないけど、フナムシsp。そして今度は路肩にボテッと落ちているものが。

ヤマシギ。
いつもこうだ。なんでこう、緊張感がないのか。車ではねられてうずくまっているわけではなくて、わりと素で道路に座ってる。そしてなかなか逃げない。夜にダイナミックに飛び回っていることもあるんだけど、この2面性は何なんだろうな。

この日は、奥尻島の北端、賽の河原キャンプ場で車中泊。無呼吸症の吸入機械のバッテリーも、車ならできるので、大助かり。

ちなみに後日、いろいろな方とお話した時に、賽の河原で寝泊まりしてるって言ったら、「霊所で寝てるの?!」と言われたり。たしかに、そういう意味の場所だし、被害のあった集落も近いし、確かに確かに、そうなのだけども、キャンプ場だし、実はトイレの1室、多機能トイレはウォシュレットがある。素晴らしい…。が電球がなかった(泣)。快適だが真っ暗だ。

呼吸器のおかげで、体力の回復も割とよく、翌日を迎えました。

6/16 勘太浜

なんとなく、あると写真とっておくやつ。オドリコソウ。
雑草で外来種でピンクの花のヒメオドリコソウに比べると、若干レアで大きくて、「おっ」て思ってしまう。

6/16 宮津 メッシュ番号633924

お、神社だ。カーナビによると弁天らしい。社に書いてある表示によると「中津島神社」とのこと。ここの神社の社にも…。

アカウミガメだのー。流れ着いたやつなのかな?
ちなみに北海道にはウミガメの産卵記録はないんだけど、近海を泳いでいたり、漂着はわりとあるんですよ。

マタタビ監視隊も活動。マタタビ属サルナシを発見しました!残念ながら雄株のようで、実はならないようですが。

6/16 奥尻

奥尻の島の人々は、とてもフレンドリーで親切でした。車で奥尻島に入った2名以上の人は宿に1泊すると奥尻島で使える1万円クーポンをもらえる(2018年のキャンペーン)、との情報を神威脇の温泉でいただき、奥尻の港の観光協会で1泊、素泊りのホテルを予約して1万円クーポン頂きました。

うにまる。奥尻町のマスコット。

鍋釣岩。奥尻島のメイン観光スポット。個人的には

奥尻の海岸東~北岸にわりとあるこの白御影石が良かった。賽の河原で一面にあったし、この石が海底に一面にあるところは海の水の色がスカイブルーできれい。

島の人が数人、同じことを言っていたけど、賽の河原で「御影石がきれい」って持って帰った人が、「石が家で泣くんです…」と言って返しに来たって言ってた。なんだかすごく重い話でした。

アマドコロ系の植物はざっと見では見つからず、似た感じのものではホウチャクソウばかりでした。

エゾマイマイ?も何個体かみました。ヘソ(貝のウラの凹み)が深いのでウスカワマイマイではないようです。

タラノキ。立派。奥尻行って思ったのは、山菜がたくさん生えているなと。このタラノキもほぼフル枝。ギョウジャニンニクもそのへんにすごい生えている。奥尻の人に聞くと、地元の方々も楽しむくらいには採って食べているそうなのだが、やっぱり採集人口が少ないからかな。あと、奥尻島のギョウジャニンニクは食べても臭くならないって沢山の人が言ってた。生えてたやつでは、ニオイとかはそれほど違う感じはしなかったけど、食べると違うのかな。うちの庭で作るギョウジャニンニクもニオイが控えめだぞ。(風味がないとも言う)

イチゴセンサー、再稼働。奥尻にもエビガライチゴがあった。

6/16 赤石~松江

奥尻東岸の海岸。底が石なのでとても水が澄んでいてきれい。

これで暑かったら最高だけど、風が吹くと寒いくらいな気温でした。

少し内陸にはいると、わりと山っぽい植生になります。葉っぱの付き方や樹皮の触感はコシアブラとよく似てたけど、ウコギの仲間の何かかな。

ヤブヘビイチゴ。ヘビ好き、イチゴ好きなので名前的には最高なのだが、食べて美味しいわけでもなく、うーむ…という植物。初めてみた。もうちょっと花びらが開いてればきれいなんだけどなぁ。

車を走らせてもらっていると、正面から来る車の横に、鳥が激突して落ちた。車にはねられるでもなく、自分から車の横に体当りしていった感じ。見に行ってみると

ムシクイ系のなにか。これ撮ったら、即回復して飛んでいってくれた。逆に言うとこれしか撮れなかった。一時的な脳震盪だったみたいね。良かった。

特徴としては
・薄い白い眼線
・頭央線はなさそう
・翼などにも斑紋がない
・足はピンク色
・全体色はほぼグレー。下半身にごく僅かに緑が入る。翼は茶色が入る。
・鳴き声は不明

図鑑見ても決定力がわからないけどウグイスが一番近いかなあ。ムシクイ拒否反応が出てきたのでこのへんで。なにはともあれ、元気に飛んでってくれてよかったよかった。

6/16 青苗川下流 メッシュ番号633903

さて、20数年前の津波で被害の大きかった青苗地区。ちょっと青苗川沿いにあがると田んぼが広がっていた。奥尻では田んぼもわりとやっていて、品種「ふっくりんこ」を主に作っているそうだ。田んぼの中を覗いてみると、わりとたくさんオタマジャクシが泳いでいた。

ちょっと遠景ですが、ニホンアマガエルのオタマジャクシ。目が外についてます。他の種類いないか探したけど、ニホンアマガエル1種のみでした。

道内の他の地域から考えると、相当な高い密度ですな。

津波の塩害から稲作が戻り、カエルが戻り…とくれば

シマヘビいました!薄しま個体!77cm。そーっと逃げれば気が付かないのに、ガサガサ大きな音立てて逃げるから、見つかっちゃいましたね。ただ、シマヘビの場合、素早いので逃げ切られることもしばしば。今回は私の勝ち。

アマガエルをたくさん食べているのか、栄養状態いい感じの雰囲気です。縞もわりと連続してますね。

6/16 米岡 メッシュ番号633913

空港を通り過ぎて奥尻の西岸へ。このへんも田んぼが少し続くので、田んぼチェック。

アマガエルの幼生、ここにもわりとたくさんいました。ハープソンとしても成果が残せて何より。というか、あんまり奥尻の記録はないから、研究報告にも書いておいたほうが良いかな…。

さて、まとめきれないから、ここらへんで記事を切ります。後半は6/16の途中からです。

Baikada’s main website
Wild home

世代交代

更新記事が半月くらい滞ってますな。少し忙しめなのと、体力低下で、写真は撮ってるけど、アップが追い付いてない感じです。タイムリーが一番いいので、追いつきたいですねー。でも夏の間は難しいかなー。

自宅付近でのフィールドです。

ナミテントウも幼虫が出てきました。季節は動いておりますな。

ネコノメソウ、猫の目状態の時期を見過ごしてしまった…。
参考

お、エゾアカガエル幼体だ。これはハープソンとか記録しておかないとね。

6月10日 札幌市南区石山 メッシュ 644132
エゾアカガエル 幼体1

たしかここにはミヤマナルコユリが…と言っても、去年の記憶がはっきりしないから毎回確認しないと忘れてしまう。

葉っぱの縁が波打ってる。多分ミヤマナルコユリで大丈夫そう。

ウラを覗かないと見えないけど、良い花だ。

あれ、波打ってないな?

ワニグチソウでした。ってか、ここ生えてるのか…。

エビガライチゴ発見ー。秋、収穫決定ー。

わりと薄暗い森なので、ランも生えてる。こちらはコケイラン。

サイハイラン。

エゾハルゼミが地上5cmくらいのところで、トクサに捕まったままご臨終。これは冬虫夏草が生えてくるパターンだろうか。

コウライテンナンショウかな。マムシグサ。

あっ。エゾイチゴ…しかも花の蕾ついてる。秋の収穫決定ー!

ミヤママタタビはピンクも入り始めているね。

もう少ししたらもっとピンク進むね。

キクビアオハムシの銅色型かな…?サルナシには来ると書いてあったので、近いミヤママタタビも来たのかな。

さあ、これで実がなる両性株なら言うことなしだな!

見る限り雄花ばかりですな…。残念ながら秋の収穫にはつながらないようです。

さてじりじり動きながら進むと、サンショウウオの調査ポイントまで来た。

6月10日 札幌市南区石山 メッシュ 644132
エゾサンショウウオ 当年幼生多数、越冬幼生1

越冬幼生は、もうほとんどエラがなく、上陸時期だね。池の中は越冬幼生がいなくなって、今年の当年幼生が隆盛になっていきます。ちょうどいい時期に確認できた。

周りにはメスアカケバエのメスがやたらとたくさんいた。横から見るとわりときれいなんだけど上から見ると毒々しく感じてしまうんだよなー。

池の周りの「これ系」の植物はオオアマドコロでした。種になりかかってるね。

Baikada’s main website
Wild home

ちょっとスッキリがいくつか

アスパラガスの花が咲いた。

最近の分類ではアスパラと自分の興味のあるアマドコロの仲間は同じキジカクシ科になっている。なんとなく、似てるところもあるね。花とか見ると。

アスパラの蕾。

オオアマドコロ(可食)は札幌の山地で。もう花が終わって種が膨らんでるけど。

オオアマドコロ自体はアスパラガスには似てないけどね。

こっちのほうがアマドコロに似てる。ホウチャクソウ。でも科はイヌサフラン科(毒)だ。

こちらはこの間、識別しきれなかった毒植物。

春~初夏に咲く紫じゃないトリカブトの仲間、レイジンソウの仲間だけど、エゾノレイジンソウとオオレイジンソウはこのトリカブト状の「花」を分解しないとわからないみたい。

中に入ってるこれ、なんだか哺乳類の発生初期の胎児みたいな形だけど、これが花びら(花弁)にあたるようだ。(トリカブト部分はガクにあたります)巻かさってるところを「距」といって、巻いてるとオオレイジンソウ、巻いてないとエゾノレイジンソウ、とみるようだ。なので、これはオオレイジンソウだね。ちょっとすっきりした。

相変わらず悩ましいけど、なんとなくスッキリしつつあるもの。

ルイヨウボタン上で交尾をするマダラテントウ類。いろいろ教えていただいたのと、こちらのお話(テントウムシ ~「種分化」の瞬間に立ち会う~)を読んで、エゾアザミテントウの生息域ではルイヨウマダラテントウは見られなさそうだと、なんとなく悟った。札幌はエゾアザミテントウが普通にいるので、この写真のもやっぱりエゾアザミテントウのようです。

その証拠に

付近でアザミの仲間の葉っぱを食べる、見分けのつかない同じようなやつがわらわらいました。

エゾアザミテントウのいなさそうなところで、ルイヨウボタンについてるこんなやつがいれば、それくさいということになるので、いつか道南か道東でルイヨウボタン探して見つけようと思います。

いろいろ見るとなると、アザミの識別とか必要になるなあ。

ルイヨウボタンも実が付きました。熟すと花より見応えがある良いものになるよ。

エゾスジグロシロチョウ、なのか?普段ちゃんと見てない生き物なので、なおさらどこを見ていいのかわかんない。

サイハイラン。ランの季節になったね。

ヘビイチゴ系。

花が小さいから、ヒメヘビイチゴかな。

そうだとすれば、この実は赤くは熟さないそうだ。

去年も見つけた、謎植物。今年は植物の詳しい方にお伺いしたら、エゾスズランに雰囲気が似てるとのこと。改めてエゾスズランやその花穂が立つ前の写真を検索したら、それっぽかった。また花の時期に見とこ。エゾスズランって、スズランとぜんぜん違う形の植物なのね。

最後はまた、このアマドコロっぽい雰囲気の植物。

ちょっと葉っぱの付き方が違うかね。花は

タコさんウインナー状。調べるまでアマドコロ系(キジカクシ科)の変なやつかと思っていたけど、葉っぱがバイケイソウみたいで変だなと思っていたら、ユリ科のオオバタケシマランだったみたいです。

Baikada’s main website
Wild home

両爬出ないから植物ばっかりだ

爬虫類探してても出てこないから、近所の公園のワニグチソウ。

目につくところだから、植えられたものかも知れない。花にワニが食いついてるみたいなのでワニグチソウらしいね。

わりとわっさり生えているぞ。でもみんな背丈低いのね。たぶん

定期的に草刈りに巻き込まれておるからかね。仕方ないのかもね、公園の歩道近くに出てきてるから。

ワニワニパニック。

同じ公園内にあったこっちは、たぶんアマドコロか。

アマドコロ、新芽はアスパラガスみたいな味で、根はトロロ芋風に食べれるそうで、ちょっと興味はあるのだけど、根がちっちゃいし、周りに大量群生してないからまだ食べたこと無いです。あとアマドコロ(キジカクシ科)にはちょっと似てるホウチャクソウ(イヌサフラン科)も割とよく生えている。ホウチャクソウは有毒(イヌサフランも有毒)。見分けは難しくないけど自重してる。

最近は園芸種としても一部に人気があるようで、国道の植え込みに植えられてた。斑入りのアマドコロ。この間、園芸屋さんで「斑入りナルコユリ」って売ってたけど、種類はアマドコロみたいだった。

いつもの方の真駒内公園に戻ってナワシロイチゴ。蕾大きくなった。結局これは開かないけど、ピンクになるのでわりときれい。

イチゴクラッシャー。仕方ないね、公園だし…。草刈りしないとナワシロイチゴは大変だもんね…。わりとこの場所で食べてる人いるみたいだし、今年はここは大量には採れないな。

エビガライチゴも蕾ついた。虫が取れそうな見た目の蕾。タンポポの種は捕獲したみたいだね。こっちのイチゴの方がかなり甘くて美味しいのだけど、茎の見た目か競争率は高くないので楽しみにしている。

Baikada’s main website
Wild home