オオムラサキのいもむし

オオムラサキ
Great purple emperor

zimuさんから連絡が来て、フィールドに行くことになりました。しかし、残念ながら曇り模様。

爬虫類的にはかなり厳しいけど、ニホンマムシの生息地に足を運んでみた。

マムシもトカゲも出てきていない様子で、がっかりするのももったいないので、
いろいろ虫を探してみようということで、捜し歩いてみた。

たしかこのあたりにはオオムラサキがいるはずなので…と探すけど
まだ新成虫は発生していない様子。

それじゃ、オオムラサキのイモムシを探してみようということにしたのだけど、
幼虫の形もわからないし、食草もなんとも区別がつかない…。

出直さないとダメかなと思ったところに、
蝶を探している虫屋さんに出会った。

色々話を聞いて、一緒に探すとようやく1匹、オオムラサキの幼虫が見ることが出来た。

思いのほか、可愛らしい姿をしておる…。

それでもあと1月もすれば、紫鮮やかな成虫になるはず。
そしてキツネのウンチなどから水分をすするようになるんだよな~。

エゾノキリンソウ
A kind of Plant

せっかく蝶に詳しい方を捕まえたので、もうちょっと教えてもらう。

上の写真は多分、エゾノキリンソウなんだけど、これがジョウザンシジミの食草なんだそうな。

ジョウザンシジミ
Scolitantides orion jezoensis

いやー本当に卵がありましたよ。
多分、ジョウザンシジミの卵でいいんじゃないかな。

調べてて分かってきたけど、キリンソウってベンケイソウに近い仲間なんだね。

植物食の昆虫を探すときには、よく植物も知らないと見つけられないですよね。
どーも、両爬をやってると植物が結びついてこない。

あ、でも水辺のイタドリの葉にはよくニホンアマガエルが乗っているね。

ブドウスカシクロバ
A kind of moth

虫屋さんとzimuさんと結構話し込んで、仲良くなれたので、
その後のフィールドを一緒に回ってきました。

しかし、その虫屋さん、北海道歴がまだ浅い方で、
ミヤマカラスアゲハが見つけられてとても喜んでいた。

身の回りではほんとうによく見かける蝶なので、
生き物も所変われば、という久しぶりの感覚を味わった。

去年は本当にミヤマカラスアゲハが大発生してたからね…。

写真は裏をかいて、黒いガの写真で。
青い触覚がすごく気になって撮っておいたんだけど、
こういうガって調べるの難しいね。
図鑑って羽を開いた形で掲載されたりしてるもんね。

ミヤマクワガタ
A kind of  Stag beetle

裏山にも足を伸ばしてヘビ探しをしていると、
嬉しいことに、いままで土砂崩れで通行止めになっていた区間が開通していた。

これで夜のヘビ探しドライブも、より奥に入れる。
道路沿いで見ることが出来る環境も増えるので、またいろいろ発見がありそうだ。

開通区間の奥では、標高が高いこともあって
まだ孵化していないエゾサンショウウオの卵も見られた。
(フィールドしたのは6/12でした)
札幌市南区で最初に見つけたエゾサンショウウオの卵が孵化してから1ヶ月は遅い。
ここらへんなら越冬幼生もいそうな感じです。

ヘビはいないけど、ミヤマクワガタが歩いていました。
それほど顎の大きくないやつだけど、やっぱりクワガタはかっこいい。

エゾマイマイカブリ
Japanese ground beetle

しかし、気がついてみると撮った写真は虫ばかり(^^;
やっぱり虫は綺麗ですね。

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強風

トウキョウダルマガエル
Tokyo daruma pond frog

北海道の一部に定着してしまっている、トウキョウダルマガエル。
昨年、卵を撮影しておきたくてよく通ったんだけど、残念ながら時期をはずしてしまい、卵は撮影出来ていなかった。

今年は、もう少し予想を立てて、卵を撮影することができた。

しかし、だだっ広いところなので風が強くて、
なかなか「それらしい」卵の撮影が難しかった。

上の写真が、一番「それらしい」感じでした。

トウキョウダルマガエル
Tokyo daruma pond frog

排水桝にはやっぱり何個体かは落ちてる。

トウキョウダルマガエル
Tokyo daruma pond frog

強風がもたらす影響。
上の写真は卵+藻+大量のカンバ類の花粉。
「それらしい」トウキョウダルマガエルの卵には程遠いイメージ。

トウキョウダルマガエル
Tokyo daruma pond frog

産んだ直後から強風にさらされっぱなしで
丸くまとまることすら出来ない卵塊も。
まるでヒキガエルの卵だよ、これじゃ…。

トウキョウダルマガエル
Tokyo daruma pond frog

しまいには、ちぎれて流れだす始末。
田んぼの水は、強風とは反対方向に対流してて
こんな千切れた卵塊がところどころ漂ってました。

トウキョウダルマガエル
Tokyo daruma pond frog

他にも、タンポポの綿毛やらスカイフィッシュやら
いろんなモノが飛び回っておりました。

名前からもわかるように北海道ではトウキョウダルマガエルは移入種です。
今後もいろいろなことを考えさせられる種類の一つになるでしょう。
考えるときも、感情的にではなく、客観的に。

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でんでんむし

ヒメオドリコソウ
Red Deadnettle

北海道は天気もぐずつき、気温も上がりきらない日々ですが、爬虫類の皆さんは元気にしておられますか?と、手紙を書きたくなるくらい爬虫類観察には好ましくない天気の日が多いです。

そろそろ、岩見沢のトウキョウダルマガエルも繁殖シーズンに入るので、去年撮れなかった「北海道のトウキョウダルマガエルの卵の写真」を撮りに出かけてみた。だけど、天候の不順は農業にも影響しているようで、例えば上富良野では低温になってしまうので作物の植え付けが遅れがちだそうだ。

岩見沢の田園地帯は、ざっと見た感じでは田んぼに水が入っているのが全体の1/3くらい、イネの苗を植えているのはその中でさらに1/3くらいだった。遅れているのか、自分が足を運ぶのが早すぎたのか。どっちもありそうだな~。

トウキョウダルマガエルも、ニホンアマガエルも鳴き声は聞いたので、1週間もすれば田んぼも水が増えて産卵が始まるかも知れない。

水の入っていない田んぼや、休耕田の周りは最初の写真のヒメオドリコソウがいっぱい。アップで見ると実に面白い花で綺麗だと思うのだけど、ジュクジュクした水場近くに一面に生えると、そんなにきれいでないような気も…。シソの仲間で、背丈はせいぜい10cmの小さい植物です。とても毛深いです。

ハエ目
Fly sp.

そして家の周り、定山渓でもそろそろジムグリあたりは、うろついてていいと思うんだけどまだ目にしていない。外に出るとすぐ雨が降ってくるもんだから、ちょっとやるせない.

上の写真のハエ系のやつは、「科」レベルで似た仲間がいるので、手持ちの図鑑ではハエ目が限界かな。。「ヤチバエの仲間」とされているものに一番近そうだけど。

もうね、雨と風が出てくると、ほとんどの生き物が身を潜めちゃうのね。だからこういう気象条件でも見れそうな生き物にシフトして観察。

オカモノアラガイ
Succinea sp.

この時期のミズバショウはオバケのようなでかい葉っぱになっているんだけど、これによくオカモノアラガイがついている。「でんでんむし」ではあるけど、いわゆる一般イメージの「かたつむり」とは別の仲間。

これに、とある寄生虫が付いていることがある。大学で寄生虫を専攻してて、一度見てみたいと思っていたロイコクロリディウムという寄生虫を、去年このオカモノアラガイで見つけた。(去年のロイコクロリディウムの動画←大半の人がグロいと感じると思うので閲覧注意)
今年もコレを見たくて、かたっぱしからオカモノアラガイ見ています。(今年はまだ見つけていない)

エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

うちで今育てているエゾサンショウウオの幼生。左が大頭型のもの。ちなみにこの2匹、同じ卵嚢から生まれた。なんかもう、左の個体、アンコウみたいだよね。

サンショウウオの幼生も、結構動くし容器の隅っこに行ったりしてしまうので
撮影は魚類用の麻酔を使っている。(一応獣医師です…)軽くかければすぐに不動化してくれて、撮影は十分出来るんだけど並べて撮りたかったので少し深めにかけた。ちょっと効きすぎて口があいてしまった。

水に溶かして使う麻酔薬を使っているのだけど、覚ますときは新鮮な水に浸けておくと覚醒する。だけど深くかかって心配だったので、新鮮な水+エアレーションした。それでもしっかり起きるまで、2時間半もかかってしまった。

表面についた寄生虫の除去などはこの麻酔で十分かもしれないね。
でも、サンショウウオの開腹手術なんかする時は、こんな方法が!
参考:うーぱちゃん・後編(森羅万象・田向先生のブログ)

麻酔をかけてまで撮った今回の写真も、サンショウウオの役に立つような使い道で、使いたいと思います。(主に人間の啓蒙用になると思うけど…)

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近場で散策


ルリクチブトカメムシ
Stinking bug sp.

青いキンキラカメムシが青いキンキラハムシを吸ってる!と、ひどく興奮しました。(刺してるのがルリクチブトカメムシ、刺されてるのがスジカミナリハムシ)このブルーメタリックのカメムシを見るのは初めてで、すごく感動しました。
今回のフィールドは、生き物研究室のgeckoさんと、巡りました。geckoさんは、虫寄りの全体フィールダーで、色々な生き物の生態を実践で調べたり、検討したりする、自分と興味の方向性のとても近い方でした。実は、図鑑にも1つ、重要な写真を貸していただきました。

ブログをずっと読ませていただいてて、自分のフィールドの近くでも活動している様子なので、一緒にフィールドを回って、違う視点で楽しもうと今回のフィールドになりました。

ちなみにスジカミナリハムシの越冬群生地(自分の、geckoさんの)は、お互い、「いいとこ知ってんだ~」と話していたら、全く同じ場所で観察してました。それほど目立つ場所じゃないのに、すごい偶然。


スッポンタケ系かな
Fungus sp.

天気があまり良くなく、爬虫類や昆虫にはちょっと恵まれなかったけど、いろいろ楽しめます。ヘビがいそうだけど、まだヘビを見つけたことがない場所ではスッポンタケ系のきのこ。結構小さいんだけど、周りでこの大きさでしおれてるのも幾つかあったので、あまり大きくならないんだろうね、この種類は。


エゾアカガエル卵塊
Ezo Brown Frog

エゾアカガエルの卵は、もうほとんどオタマジャクシになってます。普通のとこではもう1cmくらいのしっかりしたオタマジャクシに。でも、定山渓は寒い場所があるので、まだまだ生まれていない卵もあるんですね。


エゾアカガエル
Ezo Brown Frog

池の周りでgeckoさんが発見したエゾアカガエル♂。まだこんなところに残ってたんですね。痩せまくってゲソゲソでした。


ムカシトンボ
Dragonfly

自分だけでは見つからない虫。ムカシトンボのヤゴ。
gecko:「ここらへんにはムカシトンボいそうだなぁ…、…いました!」
ばいかだ:( ゚д゚)ポカーン
探す目が違えば、あっさり見つかるものですね。自分、ここで他のヤゴすら見たことなかった…。


パイプタケ…?
Fungus sp?

どうにもスプリングエフェメラルや、きのこなど久しぶりに観察するものどもには、なかなか直感が働かない。シラネアオイの名前ががっぽり頭から抜けてたり。あ~、あの花、知ってるけどなんだっけ…。←こればっかり。

良く解らん小さなこの白い物体も、粘菌だと思い込んでいたんだけど、粘菌より、キノコのほうが近い見た目ものがあってややこしい。育てて違いを見ればきのこか粘菌かわかるんだろうけど、まだそこまで情熱が及んでいない…。ああ、でも粘菌いいよなぁ…。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

そうそう、去年とそれ以前に一生懸命探してた流水に産卵されたエゾサンショウウオの卵発見。この場所のはもしかしたら偶発的なのかもしれないけど、流水にわざわざ産みに行く個体もいるみたい。しかもこれ中身が育ってるので、少なくとも雌雄がここで繁殖行動したってことだよね。これは観察してみたい。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

結構流れの強い場所だということは、水中撮影すると分かりやすいね。geckoさんとフィールドをするのは、改めて自分のフィールドをいろんな視点で観察することになり両生類でも新しい発見がいくつかあった。

その後は喫茶店で話し込んでしまって、喫茶店の閉店まで話していました。面白い話を自分もたくさん聞かせてもらって、よかったわー。


イボタガ
Owl Moth

ここから下は、オタマジャクシ観察会でのこと。

羽の欠損のないイボタガのペア。初めて見た。今まで見つけられなかっただけだと思うけど…(見事な迷彩)。気持ち悪い模様にも感じるけど、これ、なかなか美しい模様にも思えます。(わんぱく遊び隊のスタッフが見せてくれました)

両生類や爬虫類を、観察会をするというのも、人と生き物の距離を近づけるいい方法だと思う。自分も、両生類や爬虫類のうんちくを垂れることはできるけど、例えば、少し多めの人と散策しながらの観察会は出来るものなんだろうかと思い、わんぱく遊び隊のオタマジャクシ観察会をお手伝いすることにしました。


ザゼンソウ
Eastern Skunk Cabbage

もちろん、オタマジャクシがメインではあるけども、オタマジャクシがまだ孵化していなかったときのための「代案」、子供がより楽しんで生き物を見れるための仕組みなどとても良く考えられていて、なるほどーと感心しきりでした。

両生類や爬虫類は観察に関して「スカ」が起こりうる、観察会向きではない生き物だと思い込んでいましたが、その近くにいる生き物や植物を観察する代案や、楽しむことが出来るシステムがあれば、スカであっても楽しく観察できるものかも知れないと思いました。

ただ、一方で、「ひとりで主催する」というのは果てしなく難しそうだなあと感じました。

※今回から日本語表記のみにしています。
短文しか書かないけど、英語を書くのも辛くなってきたので、図鑑以外のとこはもう日本語のみにすることにします。

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Touching

I like seeing the creature than touching the creature. But my son like touching than seeing. If I noticed his favorite doing, he might have been able to enjoy this Sapporo travel more.


スジカミナリハムシ
Leaf beetle sp.

GW前半、子供と遊びに出た。ちょうどいい具合に、エゾサンショウウオの産卵も見れた。

エゾアカガエルの産卵を見に行った場所で、
スジカミナリハムシと思われるハムシの大群が木の樹皮に止まっていた。

生き物は好きな息子だけど、
ハムシの大群をつつく姿が、今回遊びに出たなかで一番楽しそうだった。

自分は観察が好きだけど、息子は触るほうが楽しかったみたい。

先日のカエル観察とか、子供向けに講演するときなどは
「子供は直接触れて体験したほうが楽しいだろう」ということを念頭におくのに、
今回は、すっかり頭から抜けていた。

うーん、もっといっぱい楽しんでもらいたかったな。

今度来たときは採掘とかして遊ぼうかな。

イトコと遊んだり、フィールド出たりとヘトヘトになるまで遊んで帰りました。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

たまたま、
2車線道路を横断する形で、エゾサンショウウオが歩いてました。

カエルよりも身を隠して動く習性が強いので、
身を隠す者のない、だだっ広い道路を横切るということは、
結構珍しい光景だと思います。

7~8年前に道路で干からびた死骸を見て以来ですね。

雨の直後だったことや、
繁殖期の真っ最中で水域の周辺を動きまわっていることなどが
良い条件だったんでしょうね。

観察時の他のデータも書いておこうと思います。
(何が役に立つかわからないので…)
・気温7℃ ・4/30 23:25 ・定山渓周辺

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Switch

Ezo salamander and Ezo brown frog began laying eggs. My expectation isn’t come true so much though I expect time by the weather, the temperature, and thaw every year. I want to find a definite switch.


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

北海道でも両生類の産卵が始まっている。自分の住んでいるまわりでも始まった。

今年は図鑑は作り終えているので、切迫してはいないけど、
いろいろまだ撮っておきたい生態や行動は残っているので
去年ほどではないけど、観察を続けている。

少し、水の中も撮ってみることにしたが、
結構難しい。


エゾサンショウウオ卵嚢
Ezo Salamander

カエルの観察会なども、
どのようにして観察し、もちろん見れない時もあるだろうけど
その時にどう代案を.用意して話をすすめるのか、
いろいろその場で感じたいと思い、観察会に出てみている。

また、図鑑の出版に際して、色々お世話になった方々に
なにかお礼ができないか考えてきたが、
せっかくだから観察会をしてお礼しようということで、
自分の観察会もひとつ開いてみた。

写真を撮ることとも違い、現地で直接の言葉のキャッチボールもあるので
プレッシャーのある事には違いないけど、
出てくれた人の興味が一層深まったかな、と感じれた時は
ちょっと嬉しい。

観察会では、自分が後ろに立って動いてみているけど、
その視点でもいろいろ人間と動物とのかかわり、接し方が少し垣間見える。

一方で、一人の観察撮影も体調を見ながら行なっているが、
堀さん(「探そう!ほっかいどうの虫」の著者)と観察した日は
エゾサンショウウオの数百単位の産卵が多数行われていて壮観だった。
(…でも池の奥のほうで撮影は無理だった)


エゾアカガエル
Ezo Brown Frog

夜間の観察はやっぱりヒグマが怖い。
今年も、道南ですでに一人、ヒグマの事故で亡くなったようだ。
とはいえ、夜に行動するものは夜に撮っておきたい。

エゾサンショウウオは、産卵の時間がなんとなくつかめているので、
産卵する日にさえ当たれば、産んでるところにも遭遇できるようになったけど、
エゾアカガエルの産卵真っ最中にはなかなか当たれない。


エゾアカガエル
Ezo brown frog

朝見に行くと、こんもりと新しい卵が増えている。
一番上層にある、粒の硬そうなのが比較的産んですぐのたまご。

スジコとイクラくらい違う。
いやもっと違う。

タラコと辛子めんたいくらい違う。
いやそれも違う。


エゾアカガエル
Ezo brown frog

水中で見る卵は、印象がかなり違う。
意外と撮ってて楽しいかも知れない。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

エゾサンショウウオのオスはこの時期の夜はかなり頻繁に目にする。
比較的この写真なんかは理想的な環境で撮れてはいるけれど
どうしても水面のゴミは、写りこんでしまうし、ストロボ使うと白く目立つ。


エゾサンショウウオ
Ezo Salamander

集まっているオスは、ライトを当てるとすぐに散っていてしまうが、
メスが産卵した瞬間から放精が終わるまでの10分程度は結構撮影させてもらえる。

しかし、頻繁に「産卵してるか」を懐中電灯で頻繁にチェックするのは
産卵行動の妨げになるので、しつこく続けるわけにもいかない。
なかなか難しいところだ。

産卵場所について、メールでお問い合わせ頂くことがあるのですが、
いろいろな影響を考えて、基本的にはお伝えしないことにしています。
どうかその点ご理解頂けますよう、よろしくお願いいたします。

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The green under the snow

The snow is melting everyday. The green fungus is seen under the snow. Ezo brown frogs are singing.


ロクショウグサレキンの仲間
Fungus sp.

毎日すごい勢いで雪が溶けてる。雪の下の腐った木からロクショウグサレキンの仲間が現れた。雪解けの水滴が、ちょっとねばついてる。

音を吸収する雪が減ったせいもあるが、
生きものたちも激しく音を立て始める。


エゾアカガエル
Ezo brown frog

まだ産卵はしないものの、エゾアカガエルのオスが大騒ぎ。
昼は10度を超えているせいか、
産卵期の最後の方にあるような「余裕の無さ」が現れてる。

つまり、近づいてもあんまり逃げない。

なんか今年は一気に産卵進みそうだなー。

カエル見てる間ずっと、クマゲラが忙しく動きまわってました。
ゴジュウカラも…


のっとりゴジュウカラ

一生懸命、のっとり中。
キツツキの仲間が巣を作り巣立ちした空き家を、
冬の間にモモンガが巣材を敷き詰めてねぐらにし、
今度はゴジュウカラが巣につかう、という流れなのかな。

モモンガの「家具」を整理して
リフォーム中…らしい。

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The corpse of frogs

I am looking forward to frog’s egg laying. However, the frog that I had seen for the first time this year was dead. The frog seems to have frozen to death immediately before the egg laying.

セッケイカワゲラ?
Stonefly sp.

雪多く残り、セッケイカワゲラ徘徊する札幌の早春ですがエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵情報もちらほら。
去年の初動と同じくらいかも。去年はしばらく間があいて、2度ピークがあったけど
今年は普通に順調に卵増えていくかな?

自分も道央内陸部で状況を見てるんだけど
残念ながら今年の初両生類は複数のエゾアカガエルの死骸だった。

少し古めの死骸が混ざっていたけど、
他動物に襲われたような傷跡はなく、
死骸は池の中でもごく一部にしかなかったり、
生きてるやつも実はいたり、と
凍死を匂わせる状況が多くあるけど、
念のため検査をお願いして、機材の消毒は徹底しておくことにした。

あとで、気象データを見たんだけど、
道央の内陸部では3月の後半に入ってから
1度かなり寒さがゆるみ(最低気温が-2℃くらい)、
そのあと3日ほど厳しい冷え込み(最低気温-10℃以下)があった。

見ていた場所は、ほぼ止水の環境なので、凍りやすいと思われ
池の氷が解けカエルが産卵のために池に侵入→凍結→死亡
の流れも多分にありそうだ。

例年凍死していると思われる死骸は見かけるんだけど
北海道という土地柄、カエルの凍死というのは避けきれない部分はあるんだと思う。

だけど、今のところ見た目だけでは凍死かどうか、自分にはわからない。
やはり、調べてもらえるチャンスがあるなら、
病気の可能性が否定出来ない事例は調べておいたほうがいいのは間違いない。

事前に危険を予測するのは、とても重要なことだし、
慎重に行動するに越したことはない。

ただ、危険か安全か、その結果にこだわったり、
結果が出ていないのにどちらかを過信するのは
安全であることを危険にしかねないし、
危険なことをより危険にするかもしれない。

結果に関して自分の意見を持っていても、確実な裏付けがない限り、
その自分の意見に対して常に疑いを持っていなければ、危機管理は難しい。

予想通り、病原体が検出されなかったとしても
「病気でない」ということは「凍死である」という結論ではないし
「凍死である」という結果だとしても
「安全である、安全でない」を判断することとは別のことだ。

今回のカエルの件というより、
今の日本について、各人が自分自身の危機管理をするための
客観的な情報を冷静に伝えることを、「伝え手」には努力して欲しい。

「受け手」である自分たちも、安易に答えを出さず、
出されている状況を冷静に判断しておきたい。

もちろん、冷静に判断していられる状況にない方々もいるはずなので、
冷静に判断できる人がサポートして行くのが望ましいかなと思います。


おれ達の春はまだ始まったばかりだ…!

もとの話に戻るけど
もし、この「凍死」の推論が的を射ていたら、
今年、同じ気温変動のあった道央内陸部各地では
エゾアカガエルの死骸を見る機会が多いかもしれない。

(追記:4/25)
ラナウイルスの検査は陰性でした。
緊急の伝染病でなくて良かったです。
凍死が疑い強まりましたね。
亡くなったカエルには冥福を祈ります。

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Jozankei tour

Joe came to Jozankei where I live in. He is photographer of wild birds. Jozankei does not have many birds in winter. But… , because it becomes warm, the birds which we can watch increase little by little.


Coal tit
ヒガラ

高野丈さんが北海道を訪れていました。
十勝地方や苫小牧で撮影等してきていましたが、定山渓にもやってきてくれました。
定山渓にはフィールドをしに来たというより、会いに寄ってくださったのですが、せっかくなので、少しフィールドを歩いてきました。

定山渓付近の山は、実りが少なくて
開放水面も冬期はほぼ凍結状態なので、
鳥の姿を見るのはなかなか困難な場所ですが、
雪解けが一部進んできているので土が現れている場所があって、
そこにカラの仲間が集まってきていました。

ヒガラの数がだいぶ多かった。

高野さんの目があったから多くの小鳥を見つけられたのが
実際のところなんですがー(^^;

写真のバックはクマゲラの食痕ですね。

それとタヌキらしき、大量の毛のカタマリを見つけました。
毛しか残っていないので、あまり情報は無かったのですが
タヌキの死因(多分遺体をキツネが持って歩いていた雰囲気)を
2人で考えるのは面白かった。

こういうことは、一人のフィールドでは出来ないからね。

定山渓の寒さを味わってもらって、
温泉浸かってもらって、
ラーメンを食べに行きました。

いちばんご近所にあるラーメン屋さん「可楽」さんなんですが、
初めて寄らせていただきました。

店主のおじさんの自然観、山男っぷりにはとても感心しました!

身近にこんなにもすごい人が生活してたんだなって改めて驚きました。
色々教えてもらおう。

そして翌日は高野さんと一緒に、中島宏章さんの写真展「Bat trip」を鑑賞に。
これも、とても力が入っていて、写真が素晴らしく面白いのですが
(本や、未発表の写真もあったりしてとても良かったです)
それだけでなく、中島くんの来てくれた人を楽しませたいという
気持ちが凄く伝わる写真展でした。

とても刺激のある2日間でした。

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Cold spring

It’s very cold, but spring will have come soon.

ここに来て、寒い。
ラジオでは今日の札幌の気温はプラスで、暖かくなったなぁ…と話題が出ていたけど
その時間帯に家の近くの気温計は-6℃…。
結局-11℃までこの日は下がった。

3月だというけれど、相変わらず寒い。

でも、昼の日差しはだいぶ暖かくなって
車に乗っているとときおり暑くなるくらいだ。

だいぶ確認していなかったけど、
去年のおわりにエゾアカガエルが冬眠してたと思しき沢に行ってみた。

除雪もされてなく、近くに車を停めるとこもないので、
かなり歩いたけども…。

流れは完全に雪の下になることもなく、開放部分があった。
でも、かなり川幅は狭まってて、
川の近くに行くと雪庇トラップになってて川に落ちる。

雪解け後にはエゾアカガエルとエゾサンショウウオの産卵のある池は、
完全に雪の下だった。
水の供給は絶たれているみたいで、掘っても氷や水が出てくることはなかった。

ただただ、冬を痛感するだけ…のような感じもするけど

雪の中ではうごめくものが。


セッケイカワゲラ?
Stonefly sp.

これは寒い時期にも見れるような気もするけど、
数がかなり増えてきてた。

他にも雪の上をもそもそ歩く毛虫(アマヒトリ?)の幼虫がちらほらと。

まだまだ雪はガッツリですが、
動き出してる虫たちで春を感じてきています。

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