占冠-2012 Apr-

I went to Shimukappu.  It is very cold in winter in Shimukappu. I research the tadpole of Rana pirica.

2年ほど前から、占冠村でエゾアカガエルの様子を見てる。
今年も、両生類が動き始めているのでを見に行って来た。

4月末で、産卵はおそらく中盤。
ラストスパートがこれから有りそうな感じ。

下を向いているべき卵の白い部分がなぜか上をむいていた。
これだけまとまった数が正常な方向を向いていないのは、
なにかトラブルのあった卵(未受精とか)なのかもしれないなー。
死卵や未発生卵は中が白いままだったりすることもあるし。

このエゾサンショウウオの卵嚢も微妙にトラブル発生中。

ササは雪解けのあとはスクっと立ち上がってしまうから、
この卵も水の上に上がってきてる。

ほとんどの場合は、卵嚢の自重に耐えられなくなって
ちぎれて水に落ちるか、ササが卵嚢の重みに勝てずに
水に浸かったままになるから問題はないのだけど。

シラカンバの枝でこれをやっちゃうエゾサンショウウオもいて、
初夏に空中を舞うサンショウウオの卵をごくまれに見ることもある。
(シラカンバの枝はぐにゃぐにゃなので、なかなか折れず、
冬の間にしんなりと水に浸かっている枝でも、
夏には元気よく天に向かうことがある)

エゾアカガエルの卵塊は、モノに産み付けられるわけではなく
漂うタイプにちかいけど、親は何かに身を寄せて産むのが好きみたい。

だいたい、卵は卵同士が接するように産む。

枯れたイタドリに産んでしまったエゾサンショウウオの卵。
枯れたイタドリはとても脆いので、ちょっとした何かの拍子に折れてしまう。

そうなると卵嚢はイタドリごと漂うことになるんだけど、
大体は無事に孵化するんだよね。

ここで書いてることだけだと、
エゾサンショウウオの産み方はとても非効率だと思うかもしれないけど、
雪解け具合で池の水が溢れたりするようなことがあると
まっさきに流出してしまうのは、モノに産み付けられていない
エゾアカガエルの卵なんだ。
(そんな大洪水もそうそう起こらないけれども…)

観察している占冠の池では、
結構、気候によって池の生態が変わっているように思う。
大雨がふると、土砂で小川の流路が埋まってしまい、
池の水温が上がってしまう。

今年はどんな感じになっていくのかな。

森の中の池(4/29、11:30~12:30、小雨(砂混じり))
水温11℃ 、流入水路温度11℃、気温14℃

昨年より流路の水温が2℃高いのがやや気になる。流路はやや池への流入が不安定だが、
水温を下げることは出来ている様子。しかし池の水は濁っている。2010年に見た時のような透き通っている状態でない。黄砂?混じりの雨も影響があるのか?
雪は殆ど溶けている。日陰には残っている。

エゾアカガエル:
孵化幼生0
卵は産出直後~発生段階まもなく尾芽胚。
卵塊:40+

エゾサンショウウオ:
見えるもので卵嚢6対(まだ卵割状態)
現状で幼生の確認なし

ひと通り、調査モドキを終えて、ほっと一息。
せっかく占冠に来たから、ダメモトで門間さんに連絡を取ると、
時間をあけて下さったので、(すいません…)
一緒にお茶してきました。

5月の占冠、変形菌もヘビも出てきそうで楽しみ。

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小回り北海道

ぐるっと北海道を回ってきました。だけど、すみずみまでじゃなくて小回りに回ってきたんだ。

何を撮影しようという目標もなかったけど、ゆるゆる行ってきた。(ゆるゆるじゃない時があるのか…?)


ニホンアマガエル

出だしは札幌から占冠へ。この時の内容は「最近の調査いろいろ」のその3に書いてあるよ。

エゾアカガエルの幼生が野生で越冬するのを確認したい。写真はニホンアマガエルだけどね。


アオダイショウ

占冠の後は帯広で1泊してオホーツク海側の網走へ。ここで道東旅に来ていた息子と合流。シマヘビを見つけていじり倒したらしい。

網走から佐呂間に移動してこのへんのヘビを時々見る場所で抜け殻を漁ってるとアオダイショウが1匹出てきてくれた。

おつ、これでやっとアオダイショウの生きてるの見れた。

今年、北海道のヘビ、コンプリートだわ~。(シロマダラ含む(嬉))ハープソンを開催してれば、両爬地域率は今年100%だったな。

今年、ちょっと久々に開催も考えたんだけど、運営に体持つかわからなかったので、見送ったんだ。いつかまたやれると良いな。


アオダイショウ

アオダイショウ、地味な個体だったけど、やっぱりこのずっしりした感じがいいわ~。

石に潜り込むところを掴んで引き出したので、最初とても怒っていました。

ごめんね。


ニホントカゲ

ニホントカゲも出てきてた。最近トカゲとの付き合いもうまくなってきてあまり苦労なく近づけるようになった。忍者レベルが上がったかも。

その後、大雪山の層雲峡へ。

ここのコンビニは景観条例で茶色いんだ。セブンイレブンもセイコーマートも。

セブンで買い物してると、細いカミキリがいたのでなんとなく写真撮っておいた。


ホソカミキリ

調べるとどうもそのままの名前、「ホソカミキリ」らしい。すんなりすぎる。

層雲峡ではコンビニ休みだけで、普段は通過するだけだった街、比布町によることにした。比布は「ぴっぷ」なんだけど、ピップエレキバンのピップとは直接関係はないみたい。でも、名前が近いので、比布町のパークゴルフ大会のスポンサーになってるそうだ。(宿の人に聞きました)

比布ではパークゴルフ、上富良野でじいちゃん、ばあちゃんと枝豆・とうきび・じゃがいもの収穫、その場で茹でて食べ三笠で化石博物館、札幌の河原で石を割って黄鉄鉱や水晶の結晶をみつけたりしてかなり楽しんで帰れたみたい。


キタキツネ

鉱石拾ってる時に、キタキツネが出てきてた。あまりよろしくない人馴れ具合で車の前で座り込んでる。

以前クレクレという年寄りギツネがいたけど、その子孫なのかなあ。

札幌ではもうひとつ、円山動物園に行きました。もちろん見るのはマニアック路線ですよ。


オカモノアラガイとロイコクロリディウム

今、円山動物園の爬虫類館ではロイコクロリディウムが展示されています。こんなの展示してるのって、ものすごいと思う。

このロイコ入りオカモノアラガイは以前に見ていたんだけど、様子が大きく変わっていました。

BeforeAfter
(Youtubeによるビフォーアフター:おおかたの人にとってはグロですので注意)

以前は片目にロイコさんが1匹だったんだけど、この時は両目に1個体ずつ、2匹のロイコさんになってた。

おそらく損傷していた片目が再生したせいもあるけど、オカモノアラガイの中で孵化したロイコさんの卵から幼虫が成長したようだ。

寄生虫の研究の一つに、寄生虫の生活環を調べるものがある。生活環というのは、寄生虫の宿主間の移動の内容。

成長ステージ(宿主)
卵(鳥の糞)→幼虫(オカモノアラガイ)→成虫(鳥類)→卵(鳥の糞)…

こういう移動をしているはずだけど、鳥は多宿主性なのかな。

来年は、もうちょっとオカモノアラガイに寄生している個体を調べてみよう。

興味持ってくれる人も、ヘビほどではないものの少しいるみたいだしね(笑)

もうグロついでに、


エゾアカガエル

この、エゾアカガエルの幼体も変なんです。眼球欠損ですね。

どうも、カエルになってからの怪我というより先天的か、幼生時に眼球に障害があったものかと思う。

カエルの奇形を検索すると、環境汚染原因で多足か?というものもあるけど、寄生虫の刺激や、ヤゴに足を喰われたりして足が少なくなると思われる事例がある。

参考
北九州の3本足ツチガエルの例(リンク切れ)

ムラサキホコリ系

ここからは、もううちのブログではだいぶおなじみになってきた粘菌(変形菌)だよ。

このムラサキホコリはびっしり密生するタイプではないみたい。ちゃんと調べて、粘菌の写真を整理したいんだよな。

ヒョウタンケホコリ?

キノコかなと思って見ていたけど、なんとなく粘菌も捨て切れない感じで、ネットサーフィンしてたら、すごく似た感じのものがあった。ヒョウタンケホコリかな。

極小ナメコってかんじ。


ウツボホコリ系?

ウツボホコリ系だと思うんだけど、朝の喫茶店で出てくる湯で卵の入れ物(エッグスタンド)みたいな構造があるので、ちょっと違うのかな。上流で溺れて這い上がったのかなー。


ウツボホコリ系

これもウツボホコリ系だと思うのですが。わだ色が出ていない若い子実体かな。頭が2分しているものと、そうでないのとあるね。


タマツノホコリ

タマツノホコリの若いものかな。こういう構造見ると、一瞬ヘビヌカホコリかと思って悶絶する。ヘビヌカホコリに出会えるのはいつの日か?


マメホコリ

いつものマメホコリがあると、ちょっとホッととする。

今年はヘビより粘菌をたくさん見たかも知れないなー。早春には、またアイルリホコリ探してみよう。

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最近の調査いろいろ

ここ最近、バタバタしているような感じ。調査っぽい感じのものが3つあったので、そのへんを少しレポートするよ。

その1
自然探求サポート事業
これはいつかまた別にレポートしようと思うけど、札幌市の子どもの8ヶ月にも及ぶ研究を、その道の人々がサポートしていくという事業。今年はヘビの研究が応募にあって、お手伝いすることになりました。


シマヘビ

ある程度、研究目的を立ててフィールド調査などしながら進めていっています。だけど相手がヘビだと、フィールドではボウズも頻度が高いので、1シーズンのフィールディングだけでは、研究にするのは難しい。

でも、切り口を変えればできると思う。研究発表はまた別として、ヘビを通していろいろ伝わっていると思います.


シマヘビ

そんな中で、研究してる子がシマヘビを見事に見つけました。この個体からはたくさんのことを教わって、リリースするところです。


ムラサキホコリ系

寄り道で、ちょっと粘菌。ムラサキホコリ系で、ばらつきのあるやつ。個人的にはびっしりくっついてる奴の方が好き。


ジムグリ

これは、きれいなジムグリの死体。一人で動いてる時に拾いました。折角なので、勉強の一環として博物館でホルマリン→アルコールの液沈標本にしました。久々のホルマリンで鼻の奥がツーンとして、涙ダダ流しでした。

その2
シロマダラ調査
北海道希少生物調査会の定例調査に参加してきました。今回は何らかの痕跡や環境、罠?にチャレンジしてみました。設置した「罠?」は以下の二種類。

塩ビ管トラップは実績はまだないんだけど、大型マムシの混獲を防ぐために石を結構入れてます。

体がフィットするための接地面積の増加と、体サイズの小さいシロマダラが入って落ち着いてくれるのを期待しています。右は、その大きい版で、堆積岩系の剥離しやすい岩をプラスチックケースに入れて置いています。

「罠?」と言っているのは、実は逃げないように保持出来る構造じゃないんですよ。もし、小型哺乳類や鳥が入るとまずいので。回収するときに、ヘビが入って休んでるといいなと思っています。

餌トラップは、ヘビに対してはあまり確実じゃないのかなと思っています。
むしろ、虫や小型哺乳類、鳥を呼び寄せてしまい、仕掛けそのものが破壊される傾向にあるように思います。爬虫類を相手に考えると、餌より環境が呼び寄せに適するかな、とはだいぶ前から考えています。

しかしあまり大規模にも作ることができないので、いそうなところに、「保温、隠れ場所、落ち着く接地面の多い潜り込み場所」を作ってみたらどうなんだろうということで、上のものを置いてみています。

少し、結果があるといいなー。

とりあえず、先日、中身を確認する機会があってワラジムシが住み着いてるのは確認しました。

ワラジムシ→ニホントカゲ→シロマダラ!

といけばいいのですがー。

で、このシロマダラ調査の時は、ヘビの生体には会えませんでした。そのかわり、数少ないヘビのフィールドサインを。


ヘビsp.

これだけ細かい断片だと識別無理かも。キールの状態からマムシではないということは言えそうだけど。

イメージだけ考えると、アオダイショウが一番合いそうなイメージだけど、シマヘビじゃないとも言えない。でもこの2種のどっちかじゃないかなあ。。。

で、この抜け殻の断片の近くの隙間の奥には


ヘビsp.

最初、外から覗き込んだ時はトカゲ類の孵化後の卵殻に見えてしまったけど、写真とってみると、ヘビの腹板の抜け殻だったみたいだ。

しかし、バラバラだね…。ワラジムシみたいな分解者に喰われたりしてるのかなー。抜け殻。かじり跡みたいのあるし…。隙間が細すぎて、ピンセットでも採取できませんでした。

その3
エゾアカガエルの幼生調査


エゾアカガエル

ごく稀に、エゾアカガエルの幼生で越冬してそうなものに当たることがある。エゾアカガエルの幼生が不定期に越冬していそうな場所で、今年は時々調べている。

去年は、猛暑のためか?すべて上陸して終了。

今年は…。

水が濁ってます…。嫌な予感が。


最近の強い雨のためか、冷たい水(本日も12度!)の供給源である細流周りに土砂が積もって、水たまりに水が入っていません。水が入れ替わらないので、濁るし、温度も22℃!案の定、春にはエゾサンショウウオやエゾアカガエルの産卵が多数あったけどもう上陸終了したみたい。

水温低ければ、サンショウウオもアカガエルも上陸遅くなる。

今、立てている仮説。

①エゾアカガエルの越冬幼生は、不安定形質でどこでも発生する可能性がある。
②水温が低く、冬季も凍らない条件、エゾサンショウウオがいないか、少ない池で発生するのでは

また、全く別の切り口では

★秋産卵の個体が存在するのか?
秋産卵は観察してても見つからないので、可能性は低いと思うけど。

①は、言い方変えると、同じ池でも毎年発生するとは限らないんだろうな、ということ。

②の仮説の条件が揃って、越冬幼生が発生することがあれば、安定して見れる場所があるかもしれない。

(追記:2019.3.1 そもそも越冬できず、冬に死滅してるかも)


ヨツスジハナカミキリ?

なんで川の真ん中にある石の上にハナカミキリがいるんだろう?上流で溺れて這い上がったのかなー。


ニホンカナヘビ

ニホンカナヘビ、でっかかったです。もしかしたら、今年はじめて北海道でニホンカナヘビ見たかも。

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太陽の恵み

東京より知人がやってきてくれたので、一緒にコモチカナヘビを見てきました。

北海道の大きさは思いのほか大きいので、
こういう機会がないと、なかなかコモチカナヘビを見に
道北の北部まで足を延ばすことも少ない。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

いくらかの妊娠個体は観ることができた。
多くは亜成体で、幼体はまだ出現していなかった。

コモチカナヘビと言えば日光浴。
コモチカナヘビにとって日光は財産です。
お腹の子どもを育てるために温度をもらったり、
食べ物になる虫たちは、日光で育った植物を餌にして育ったりしています。

最近の世の中の流れでは、
脱原発に向けてメガソーラーを推進するように動いてるように思う。
現時点ではメガソーラーは環境に影響がないように言われている、
あるいは影響について十分言及されていないとも感じています。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

メガソーラーのパネルを設置した部分の土壌には日光があたらなくなります。
その範囲はメガソーラーともなると決して小さくありません。
目に見えた影響は少ないかもしれないですが、
小さな動物、微生物、植物には影響があると思います。
その影響は人間含めた生態系に少なからず影響を及ぼすと思います。

原子力発電には今回のように一度事故を起こすと制御できない問題があって、
火力発電には化石燃料の消費や二酸化炭素の問題があって、
水力発電には流域の環境を変えてしまう問題があって、
風力発電にはバードストライクの問題や低周波の問題の可能性があって、、

全部が全部問題点ばかり見てるとなにもできなくなってしまいますが、
電気を作ることには少なからずどんな発電でも環境に影響があります。

その負荷が大きいか、小さいかは今後に検討をしていくことになるのでしょうけど
太陽光発電、メガソーラーの急乱立に向かっていくことになれば、
不安が大きくなってきます。

反対ではないです。
むしろ、うまく活用できるのであればちゃんと理解していきたい。

ただ、世の中がソーラー発電のデメリットを発電効率だけと
捉えている方も少なくないようなので、
自分みたいな地ベタばかり見てる人間からすると、
影響が少なからずあるんじゃないか、と少し発信したくなったんで、書いてみました。

技術が安定すれば
現に生物の生息環境に適していない、屋根やアスファルト面を利用した太陽光発電で
まかなっていけるようになればいいなと思ってます。

上手に発電を使い分けること、
蓄電技術を向上すること、
個人的にはガマンできる範囲で電気を節約すること、
このへんがここしばらくの電気との付き合い方かなあと思ったりします。


コモチカナヘビ
Viviparous lizard

なんというか、コモチカナヘビを見てて、
頭の中にそんなことが回っていたんですよ。

う~ん、珍しく難しいこと言った。


イトトンボたち
Damselflys

コモチカナヘビ観察でかなり日焼けして、ヒリヒリしてます。
自分の体も発電出来ればいいのになー。

さて、コモチカナヘビの観察を終えて、大きめに西へ東へ。
そんな中で少し情報頂く機会あって、
憧れイトトンボを見に行ってきました。

実物見るまで、そんなイトトンボがいるのかと思っていたんだけど、
とてもきれいでした。


アカメイトトンボ
A kind of Damselfly

昔はゴトウアカメイトトンボと呼んでいたように思います。
分布も限られて非常に希少なようなので、お目にかかれて光栄でした。

本当に目が真っ赤なんですな。


アカメイトトンボ
A kind of Damselfly

なんとなく、探し続けていた種類の生き物だったのですが、
見れて嬉しかったなー。

シロマダラ、コモチカナヘビ、ロイコクロリディウム、アカメイトトンボ…
レア生き物を目にする機会が多い今年、
運使い果たして、事故に合わないように気を付けないとね。

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The difficulty of proof

I have not the distribution information of the Ezo Salamander in Nemuro Peninsula. So I went to Nemuro peninsula to look for the eggs of Ezo Salamander. But I could not find it. It is difficult to prove the fact of not living from the proof of the fact of living.


エゾサンショウウオ卵嚢
Ezo Salamander

少し久しぶりに道東南部のフィールドに行ってきた。上の写真は、途中立ち寄った占冠でのエゾサンショウウオの卵嚢。

占冠の森はとてもいい。
エゾアカガエルの産卵は、すごい規模。
まるで「オオマリコケムシ」のように藻の生えたエゾアカガエルの卵塊が
ぼこぼこ浮いてる。

今年から来年にかけて、時々占冠を訪れ、
楽しそうな池があるので、それを定期的に観察するつもり。
今年は気温が上がり過ぎないといいなぁ…。

森の中の池(5/8、12:00~14:00、曇り時々小雨)
水温9℃ 、気温10℃
雪は殆ど溶けているが、日当たりの悪い場所には少し残っている

エゾアカガエル:
遊出幼生0
卵は間もなく孵化の状態(卵塊は見えるもので33 )

エゾサンショウウオ:
見えるもので卵嚢11対(まだ卵割状態)
現状で幼生採取できず


チャワンタケsp.
Fungus sp.

今年の初キノコ。チャワンタケ系かな?
サルノコシカケ系のキノコは年中目に入っているけど、
こういう水々しいキノコ、久しぶり。

水芭蕉群落も大規模で壮観でした。
広角レンズをつけて、水芭蕉の風景を撮ろうと思っているときに限って、
遠くを、クマゲラが飛んでいって写真が撮れないといううありがちなシチュエーションも
久しぶりな感じ。


エゾアカガエル卵塊
Ezo Brown Frog

これは今回の旅の最東で見つけたエゾアカガエルの卵。

先日出版した図鑑でも、根室半島(大きな温根沼より東側)の両生類やは虫類の分布は
情報は多くなく、情報不足としたものが幾つかあった。

北方領土の一部にも生息するエゾアカガエルは棲息が予想できたけど、
国後にも生息しないエゾサンショウウオとかはどうなんだろう?といった疑問を
この目で見てきたかったんだ。

結果的に、エゾアカガエルは各所で発見でき、
珸瑤瑁(ごようまい)地区でも確認できたので、
根室半島のほぼ先端部まで生息しているのが確認できました。

一方で、エゾサンショウウオは痕跡を掴むことができなかった。
大きな温根沼(根室には2つの温根沼がある)より西側では
ボチボチ、エゾサンショウウオは見られるのだが…。

根室半島は森林に乏しい雰囲気を感じました。
標高の高い山もないし、高木が生い茂る森もあまりありません。

ササ山、低木林、谷地坊主や湿地などはあるのですが。

エゾサンショウウオを見つけられなかった理由としては、

  1. 根室半島にはエゾサンショウウオが生息しない
  2. 根室半島にはエゾサンショウウオがとても少なく、見つけることが出来ていない
  3. もしかしたら、まだ卵を産んでいない
  4. 探し方が悪い

あたりが考えられる。
エゾアカガエルの卵の発生の進み具合から、「3」はないかなあと思うのだけど。

とにかく、卵嚢が見つかれば「いる」と証明できたのだけど、
今回は卵嚢は見つけられなかった。

「いない」と言いたいところだが、
「いない」と証明することは非常に難しい。
結局、「現状見つけることができず、いるかいないかわからない」の状態を
継続する形になった。

エゾサンショウウオがいない事を前提として、そうなる理由として思いつくのは、
日当たりがとてもいいこと(水がぬるみ過ぎる)とか、
高い山がなく、冷たい水や雪解け水が供給されないとか、
地続きだけど地理的な隔離が成立してる?とか
そのあたりなのかな?と思ったりした。

大きな湖沼の中は調べていないので、
そういうところにいたら、見つけられてないだけだよね。

普段、エゾサンショウウオを観察してて、
産んでいそうな感じのところも根室半島には幾つかあったけど、
見た範囲ではエゾアカガエルの卵しか見られなかった。

根室半島のエゾサンショウウオ、いないのかどうか今後も情報求む。
暑い時期にも行って、各爬虫類やアマガエルも様子見てみたいな。

しかし、ダニが多かったな~。
季節的にも、ヤブ漕ぎしたのも、悪かった。
今回は刺されるのも覚悟したけど、10匹くらいにたかられただけで
刺されずに済んだ…。


ザゼンソウ
Eastern Skunk Cabbage

今年は、いつもと違うィールドを歩いたりしているので、
ザゼンソウを見る機会が多い。

ミズバショウも好きだけど、身の回りに多すぎるので
少しレアな感覚漂うザゼンソウのほうが好きだったりする。

中の花(?)撮るのに、ストロボ使ったら、意外に綺麗に撮れてよかったよかった。


ウspp.とチシマウガラス
Cormorant Spp. & Red-faced cormorant

まあ、折角根室に来たのだからと、納沙布岬へ。
ラッコでも浮いてないかと海を見るけどプロミナーも双眼鏡も無いので
きっと見つけても悔しい思いをするだけだろうと、
ぼーっと海を見ていたんだけど、
近くの岩場にいっぱいウがとまってたから写真を撮ってみた。

写真拡大したら、なんか目の周り赤いので、
かすかな記憶でチシマウガラスなんじゃないかな、と思って
遠かったけど何枚か写真撮っておいた。

結論からしてチシマウガラスだったんだけど(しかも何羽かいたみたい)、
ヒメウも夏羽は顔の周り少し赤くなるのね。(よく知らなかった)

最初から目をつけた個体がチシマウガラスだったからちょっと嬉しかった。
初めて「確認」した鳥になりました。(見てるかも知れないけど識別できてないから)

で、念仏のように行程中に唱えていたエスカロップ、初めて食べました。
根室名物、エスカロップ。
美味しかったけど、予想通りの味でした。
(イメージ:バターライスにカツが乗ったハヤシライス)


キタサンショウウオ
Siberian Salamander

根室めぐりは予想以上に体力を消耗した。
釧路から日帰りで10地点散策とか厳しかった…。
釧路-根室で120km離れてるもんね。

で、釧路フィールドを半日削って休んでいたんだけど
(半日でキタサンショウウオの卵嚢見れるとタカをくくっていた)
午後から出発したものの、見ようと思ってた場所キタサンショウウオのに卵嚢がない…。

疲れて集中力がないのもあるけど、湿原に異様に水が多くて寒い。
あとから聞いた話だけど、今年の5/10時点では、
他の場所でも、それほど産卵が進んでいなかったみたい。
(雪はむしろ例年より少なく、今回水が多かったのは数日続いた雨の影響らしい)

車を降りてから往復徒歩5kmくらいで、
キタサンショウウオの卵嚢サクッと見て帰るつもりが
延々16km歩いて成果ゼロ…。

なんか寒いし、悲壮感が漂う。

日がくれかけてから、ようやく2卵嚢見つけた。
懐中電灯当てたら青く光ったので、運が良かったかも。

カメラを水に沈めて、(耐水パック、意外と使える)
何枚か撮ったけど、湿原環境は浮遊物が多いので厳しいね。
(光の当て方も、少し難しかった)

でも、すごく綺麗だった!

根室

花咲港地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

タンネ沼・オンネ沼・南部沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

ヒキウス沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

歯舞地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

珸瑤瑁地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

納沙布岬
エゾアカ卵- エゾサン卵-

トーサムポロ沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

サンコタン川・ノッカマップ川周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

牧之内ダム(回りきれていない)
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

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StreamLined Syndrome

Shimukappu in 2010

I went to Simukappu-mura. I took the photo the larva of Ezo salamander. This morph is having large head. And I was interested the slime mold in Simukappu. I had good time with Mr. monma who is the photographer in Shimukappu.


エゾサンショウウオ
Ezo salamander

占冠に行ってきた。占冠の写真家の門間敬行さんと一緒に森を歩いた。

占冠って道東?道央?って思ったけど、
上川支庁だから道北なんだね!

占冠では撮影目的(サンショウウオとかカエルとか)はあったけど、
本当は門間さんとは一度お話がしてみたくて。
実はそれが一番の目的だった。

冒頭の写真はエゾサンショウウオ。
頭部(正確には顎かな)が大きくなった形。

この時期既に越冬幼生で普通は5cm近いはずなんだけど、
上の幼生は栄養状態でも悪かったかね?

でも、撮っておきたかった大きめ頭の個体が撮れて
ホッとしてか、その後ずっとテンションが高めだった。


マメホコリ系
Slime mold sp.

門間さんといろいろ話せたなかで、やっぱり外せないのは粘菌の話。
門間さんのサイトでも時々現れる粘菌。
自分も結構な粘菌好き。

盛り上がらないわけがなかった。

実際に探すのは、
自分は得意ではないのだけど
門間さんの観察場所ではこの時期なのにたくさんの粘菌が!

そうかー、こういう所に生えやすいのかー。と感心しきり。


粘菌(種類わからず)
Slime mold sp.

この粘菌は、自宅にも乾燥標本化して置いてあるやつと多分同じ種類だ。
右上のやつは、「ちっ、腐ってやがる…早すぎたんだ」という感じか。

上のセリフは「あー、ナウシカの中の決めゼリフか」と
気づく人もいると思うんだけど、
ナウシカって粘菌とも結構絡んでいるらしいね。

どんなものも時間が経って腐るものだけど、
早くて腐るというのも可哀相だね、巨神兵。

といいつつ、実はあんまり観たことなくて
ストーリー、全く把握できてないんだ…。


マンジュウドロホコリ
Slime mold sp.

粘菌も集合体になると、かなり大きくなるのも。
こういうことがあんまり頭に入ってなかったから、
今までこれが粘菌だと認識できていなかったかも。

直径2cmより大きかった。


マンジュウドロホコリ
Slime mold sp.

ちっ、腐って(略)

粘菌は成長ステージが様々だから、ほんとうに面白い。

ちょっと前には門間さん、
ヘビの抜け殻の上を移動中の粘菌に遭遇したそうで。

そのシチュエーション、すごく自分好み。羨ましい。


キフシススホコリ?
Slime mold sp.

これは良かったねー。
でも名前が覚えられなくて。

黄色い・節のある・スス・ホコリの4語だけなのに
なぜか頭に入らない。

スリランカの首都はスリジャヤワルダナプラコッテとか、
アミバ様は残悔積歩拳で「うわっ、うわああ うわらば」ってやられたの。とか
余計なことはやたらと覚えてるのに
新しいことが覚えられない。

なんでだ?
そろそろデフラグしないと…。


キノコsp.
Fungus sp.

キノコも様々。
食べれるキノコ、ヒラタケやナメコ。
門間さんはすぐわかる。さすがです。

自分は…食べれるの見つけたのは
スッポンタケっぽいの、ボリボリ(ナラタケ)っぽいの。

…ぽいの、って言ってる時点でアウトでしょ。

終いには、
「あ、これタモギタケみたいですね」って黄色いきのこ見つけたんだけど…

…幼菌ではっきりしないけどニガクリタケ(毒)っぽいと。

で、近くには実際にニガクリタケの成菌生えてたりして。

自分で採ったキノコを食べる人はすごいと思う。
自分はきっと、そのレベルに達するまでに何度か死んでると思う。


門間さん
Mr.Monma

門間さんはフィールドの最後に、
10m以上離れたとこにある木に生えた小さなキノコ群落を
走る車の中から、しかも助手席にいながら運転席側サイドの木で
見つけてしまうのが凄い。

「ツキヨタケか、ヒラタケあったー!」って。
既にその時点で種類を2候補まで絞り込んでるのが凄い。

変態(褒め言葉のつもり)だなって思った。

門間さんは森の似合う人だ。


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North reptiles

I went to North Hokkaido & Teuri island. I wanted to take photos of  Viviparous lizard & Japanese mamushi. Beacuse there are not Ezo brown bear in Teuri island, I could do night fielding.

コモチカナヘビ
Viviparous lizard

木道が熱くなってて、手足は上げてるけど日光浴したいらしい。稚内周辺と、天売島に行ってきた。コモチカナヘビの幼体と、ニホンマムシの写真を撮るためだ。

コモチカナヘビ
Viviparous lizard

幼体は想像より成長が早かったようで、だいぶ大きくなってしまってました。上記2点は成体の写真だけどね。

うんち
Bowel movement

出現頻度もさすがに初夏のようにはいかないので、幼体の他にもシチュエーション的のものを考えてみた。

コモチカナヘビ、今まで木道に出てきた姿しか見たことない…。木道が出来る前からこの土地に住んでいたわけだし、どこかで日光浴してたはず。木道に出てくるためにもどこかを登ったりしてるはず。シダ類にしても、エゾイソツツジにしても、ササにしても何か利用してるはずだ。上の写真はおそらくコモチカナヘビがササの上に乗って糞をしたもの。つまり、笹の葉に乗るのはそんなに嫌ではないのかな、って思った。

コモチカナヘビ
Viviparous lizard

よーく観察してると、シダ類の上とか、エゾイソツツジの上にいた「何か」が私の姿に驚いて地面にダイブする音が聞こえるし、葉が揺れている。音の大きさから、大きめのコオロギみたいなものかもしれないけど、丹念に探したらこういうシチュエーションに出会った。

私に気づいて逃げ腰になってるけど、エゾイソツツジの枝の上にいた。移動なのか、日光浴してたのかはわからなかったけど…。写真は撮れたけど、木漏れ日状態がきついな~~~

コケだろうか?
?

そんな見方してたら、初日からくたびれてしまった。結論としては、木道のない原野ではかなりこのトカゲを観察するのは難しい。外国でも分布してるけど、外国の方はどうなんだろうね。

コモチカナヘビ
Viviparous lizard

ということで、今年のコモチカナヘビ観察は終了の予定。お疲れ様でした。

次に向かうのは天売島。札幌-稚内の中継地に羽幌があるから、羽幌港から天売に行ってしまえということで。

島に行くにあたって、旅館の方には大変迷惑をかけた。島には外食できるところがあまりないので、食事は宿ですることになります。基本的には沖縄であろうと北海道であろうと、特に手売では海の幸が自慢の食事。しかし私は「魚・海藻」以外の海産物はほとんど食べれません…。島での宿飯はしばしば拷問タイムと化します。イカだろうとエビだろうと、ウニもアワビも残すはめになってしまう。それは避けたかったので、宿にお願いして出さないようにしてもらいました。(残すのもったいないので…。)特別料金取られてもいいくらいでしたが、魚と海藻で食事を出していただき、涙の出る思いでした。

私はこういうやつなので、対応できない宿さんではご飯粒だけでもいい、といっています。(宿側も、そうはいかんだろと思っているのはわかってて、申し訳なく思ってます・・)

海産物大好きな人がいるときは、自動的にそちらの食卓へウニもアワビも移動していきます。だから、可能なときは食べれる人も連れていきますね。

クマネズミ大型のネズミsp.
Rat

天売で撮影したいのはニホンマムシ。できれば数個体は確認して写真のバリエーションを増やしたいところ。

しかし島に渡った日は天気が悪く(豪雨でした)、夕方から雨は上がったけどコンディションがあまり良くありません。ぶらぶらしてたらクマネズミ大型のネズミがこちらを見てたので、ストロボ準備して懐中電灯でピントあわせてモタモタしてたのに、
写真を撮ることが出来ました。いや、なんでこんなにのんびりしてるのかわからなかったんだけど、次の日近い場所でクマネズミ大型のネズミが1匹死んでいたので
弱ってたのかもしれない。(同一個体かわかんなかったんだけど)
(2016.3追記:あまり検討せずにクマネズミと書いておりましたが、
識別に不安要素が大きいので、大型ネズミと書き換えさせていただきました)

マイマイsp.
Snail sp.

どこでも島に行くとついマイマイの写真を撮ってしまう。なんでそんな癖がついたのかというと、学生時代に飛島に行ったときに、身が黒いマイマイを見つけた。一緒にいった同級生のクレイジーバーダーに「飛島の固有種、トビシママイマイやで、コレ」と教えてもらったのがきっかけ。他にもヘグラマイマイとかいると聞かされて…。

天売でもこのマイマイの写真は撮ってきたけどさすがに「テウリマイマイ」という種は存在しないらしく。結局種はわかりませんでした。ま、でも写真撮っとけばいつかは役には立つだろうと思いつつ。

ヒトリガ
Garden Tiger Moth

派手なガがいたもんで、つい写真を撮ってしまった。時々見かけるガだったんだけど、後翅がこんなに派手だったとは。そしてこれがヒトリガであることを初認識。火盗蛾。

しかしwikipediaのヒトリガの写真の説明、「くつろいでいる時のポーズ」にはヒトリガに対する作成者の愛を感じる。(2010年9月現在)

いたるところにあった謎物質
?

島の至る所で見たあやしげなもの。枝ごと、なにかの繭みたいにラップされている。

クモsp.
Spider sp.

クモがいたので、あーこの蜘蛛の仕業かと思ったらどうも違う。クモはラップの外にいて、中にご執心。どうにも自分の巣って感じじゃない雰囲気。

?

中には多数のイモムシ。ガとかハバチの幼虫なのかな。このラップの正体はこの虫の防御壁みたいな雰囲気でした。

オサムシsp
Ground beetle sp.

オサムシ走る。空が曇ったりしようものなら、あっという間にシャッタースピード落ちてこのザマ。微妙に流し撮り風。天売に何オサムシがいるか把握できなかったので同定をパス。(アイヌキンオサムシ系…かも)
(9/13追記:こ、今度は逆にオオルリオサムシだったようです。近いうちに両種ちゃんと見比べて理解できるように努めます)

ニホンマムシ
Japanese mamushi

おおっ、おりましたよ。ニホンマムシがっ。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

側溝にいた別の個体。ニホンマムシは一般的には40-65cmの小型の蛇だが、北海道系列は結構立派なサイズになる。(とは言っても80cm未満くらいだけど)

この個体で70cm代かな。側溝の大きさからイメージしてみました。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

立派な個体をしっかり撮っておきました。比較的おとなしいとされるニホンマムシですが、撮影のためスネークフックでいじられたりするとさすがに怒ります。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

また別個体で。尾を細かく振って地面に当て、ピチパチ威嚇音を出します。少しだけシャッタースピード落として撮ってます。尾の先だけがブレてるのわかりますか?マムシなりの優しさです。やめてよね!そろそろ咬むからね!という最終警告ですね。ごめんね。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

幼蛇や若蛇となると側溝も罠ですね。落ちると上がれません。

この周囲では側溝を伝っていけば、一部が途切れたりしているので、落ちたら最後という感じではないのですけれどもね。でもミミズ程度の移動力では出られないようです。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

この個体のベロは暗色だったんですが、成蛇では赤いものもいました。

スカイフィッシュ!
Skyfish! 😉

UMAのスカイフィッシュが撮れました。いやいや。スローシャッターの写りこんだ小さなガのようです。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

こんなライティングしてるのは、マムシのピット器官をなんとかわかりやすく撮れないかなあ、と工夫中です。ライティングで立体感変わりますもんね。他カットでなんとか思い通りには撮れました。外付けストロボがあったら楽だったんですけどねー。(LED懐中電灯とカメラ地べた置きスローシャッターでなんとか…)

ニホンマムシ
Japanese mamushi

幼蛇なんですがね、尾先があんまり淡色じゃないです。。。淡色幼蛇撮りたかったのに…。そこそこ淡色個体もいましたけど、3匹中1匹でした。島変異なのか、実は見た目より年食ってるか、そもそも淡色の尾でない個体もボチボチいるのか…。

ニホンマムシ
Japanese mamushi

近い場所で撮影してたから家系かもしれないけど、銭形紋の変異が数個体で特定の場所で見られました。銭形紋、普通は5円玉状もしくは一筒(イーピン)状ですが、
五筒(ウーピン)だったり三筒(サンピン)だったり…。

あと、この個体、背中線みたいになってますね。

上の方の写真の個体でもウーピン個体いるので探してみてください。

帰りの日も土砂降りで船は結構揺れたんですが、ありがたくも1日半はカッチリとフィールドすることが出来ました。ヒグマがいないので夜も自由に撮影できたので、ありがたかったな。この論理で行くと、シロマダラ探しに奥尻島に行くのもいいかもしれない。

島の生き物って意外と情報が少ないので、久しぶりに見た動物目録(両爬だけ)載せておきます。

天売島(2010.9/3~9/5)

爬虫類
ニホンマムシ、ニホンカナヘビ

両生類
ニホンアマガエル(声)


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Visitor

My friend came from Kanto area. He wanted to take the grass lizards photo. Later, he and I took part in other friend’s the celebrate of photo prize.

トガリネズミ(エゾかヒメっぽい)
Shrew sp.

関東から松橋利光さんがやってきた。先日、関東でお世話になったばかり。今回は中島宏章さんの田淵行男賞受賞の祝賀会に参加するため、北海道にやって来ました。

折角の機会なので、一緒に道北に赴いて、道北の生き物を撮ってこようと軽旅にでてきました。

トガリネズミ(エゾかヒメっぽい)
Shrew sp.

一番の目的の生き物は最後に置いておくとして、木道を歩いているとトガリネズミが落ちていた。道北ということで、トウキョウトガリネズミを期待したけど、どうも尾も長いし、ヒメトガリネズミかエゾトガリネズミのやや小さいのっぽい。ちょっと赤いのでエゾトガリネズミ(夏毛)かもしれない。

いつも道北に行くときは、コモチカナヘビとゴマフアザラシを中心に予定を立ててしまうので、他の動物を探すのにいい時間というのがかなり掴みにくい…。しかもずっと鳥を観察するのを怠けていたので、いろいろ見逃してしまったり。

シマアオジも1羽だけ見れたんだけど、2人とも写真を撮れずでした。(そもそも自分、300mmしか付けてない…。)

ツメナガセキレイ
Yellow wagtail

それでも、ツメナガセキレイは写真残せたよ。今回の旅程で一番よく見れた鳥だったな~。

ナミテントウ(?)
Lady bug sp.

自分はとにかく木道に目が行きがち。このへんの木道、白っぽいのと、北海道独特の強い日射(+照り返し)で目がひどく疲れる。

ナミテントウっぽいテントウムシだけど、最初、ニジュウヤホシ系のように見えた。19星の崩れタイプみたいだけど、改めて難しいよね~。

コモチカナヘビ
Viviparous lizard

目的はもちろんこの人。こもっちゃん。もうお腹パンパンで臨月(?)だね。卵でなくて子供を5~6匹産みます。だからコモチカナヘビ。とはいえ、子持ちししゃもは卵だね…。子持ち昆布はコンブの卵…?(ニシンの卵でした)

話がそれたけど、子供を生むっていうのは、北の爬虫類には重要な戦略。産みっぱなしじゃ低温で孵化しないかも知れないからね。他にはニホンマムシも子供を産みますね。

道北を後にして、札幌では中島さんの祝賀会。とても沢山の人が祝っていて、その人々が皆、喜んで祝福しているのが印象的でした。今回の彼の受賞した写真群は、中島さんらしく、コウモリを主軸にした物語です。私がいろいろ語るより、実物を目にして感じ取ったほうが面白い。

だから是非、機会を持って実物を見て欲しい写真です。各地で今後も彼の写真展は開催されると思いますので、近い方は是非ご覧になってみてください。


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Secret hot spring

I went for a trip of search for Japanese odd-tooth snake of 500km. However, Japanese odd-tooth snake was not found. I found the toad which cannot have inhabited in Hokkaido instead.

アオダイショウの抜け殻
Japanese ratsnake

石狩で昨年見つかったシロマダラだが、その現場付近のフィールドをしたことがなかったので環境を見に行ってきました。

気温は低くて全く期待できなかったのだけど、意外に多様な環境があって、ラインセンサスを続けたら面白そうな場所が4か所ほどあった。その中の一つで見つけた、アオダイショウの抜け殻。道路で、風にも飛ばされず夜に抜け殻を発見する確率は生体を見つけるより難しいんじゃないか?

しかしそんなことなら生体の方を見たい…。

アズマヒキガエル(おそらく)
Toad sp.

フィールドの出だし、石狩の南西部で嫌のものを見つけた。画像も一部自粛してあるが、農道でカエルが轢かれていた。轢かれガエル(某千石S一氏受け売り)。轢かれていなければそのまま観察したりもしなかったのだが、轢かれていたので確認してしまった。

イボイボ…。ヒキガエルだ。。。ヒキガエルの轢かれガエルだ…(某千石…)

北海道にはヒキガエルはもともと生息していない。2004年発表の北海道ブルーリスト(外来動物リスト)でも国内移入種として扱われ、函館や旭川での記録があります。

ブルーリストの文献探しを今は仕事にしていますが、ヒキガエルはあちらこちらに広がりつつあります。そんな中でも石狩での文献は見つけられていなかったので、標本として保存することにしました。

標本にするにもホルマリンもアルコールも持っていませんがな。しかももう夜なかでドラッグストアも開いてないがな。しかも明日の夜までフィールドの予定でんがな。仕方なく、コンビニでワンカップの焼酎を購入。

アルコール度数本当は70%必要だけど、とりあえずワンカップの20%でも腐敗防止にはなるだろう。ということで、ヒキガエルの焼酎漬けを作った。これを車内に置いておくと、アルコールが臭い出してもしかしたら警察に捕まるかもしれない。

ということで、柿ピーも買ってチャック付きのプラ袋も入手。ワンカップ瓶をチャック付きのプラ袋で密封した。この標本は後日酪農大学に置いてこさせてもらいました。

ガムシsp.
Water scavenger beetle

札幌に比べてとても昆虫が多い。

これ、ゴキブリかと思った。次にゲンゴロウかと思った。だけど脚がひれ状じゃないのでガムシだとわかった。結構りっぱなサイズ。周りにはカブトムシもいっぱいで、困ったもんだ。カブトムシも北海道では移入種。

マイマイガsp.
Gypsy moth sp.

uoooooooooooooo

電柱がガだらけだ。死ぬかと思ったが、この光景は残さねばならんと思って写真を撮ったが、ビビりながら撮ったので適当な写真になってしまった。マイマイガの仲間だと思う。

この地域はアイヌ語で「ヘビの多いところ」という場所なのだけど確かに環境はヘビたくさんいそうだった。だけどガがいっぱいいた。

秘湯
Hot spring

札幌から石狩経由で増毛まで行き、そして一気に日本海側に沿って小樽、余市。そこから積丹半島を横断して神恵内村を経由して岩内まで行った。この温泉は岩内の温泉。山の中にあるんだけど、そこに向かう道が今回のフィールドの林道のどれよりも厳しかった!

昨夜からだいぶ体が汚れたもんで湯で流させてもらった。露天では足湯みたいに浸かって、運転続きだった足が気持ち良かった。

シマヘビ
Japanese four lined ratsnake

温泉と言えばヘビなわけだが、ここも例外ではない。しかし残念ながら第1発見は死骸でした。しかも自分には遭遇率の低いカラスタイプ。これは残念じゃった。

ニホントカゲ
Japanese skink
ヒガシニホントカゲ(2012)
Eastern Japanese skink (2012)

温泉と川と開け気味の草地があればヒガシニホントカゲは非常に多い。めっさでかいのに、縞々個体もいて、ちょっと興奮した。さすがに尾のブルーは全くなくなっていたけど。♀なのかなあ。

あ、写真は別個体の幼体ね。

アオダイショウ
Japanese ratsanke

っと、やっと生きた蛇を見つけた。穴からアオダイショウが顔を出している。かなり色の綺麗な奴だね。だけど、穴に入っている限りはこちらから手を出しにくい。全身を拝んで写真を撮りたいのだけど。こちらが少しでも動くと穴に引っ込んでしまう。それを5回ほど繰り返したので、

「この穴はどん詰まりで、他に逃げ道はないな…」

と判断して少し穴を掘ってアオダイショウを捕まえようとした。しかし。
掘ってみたらネズミ穴のように穴の中は逃げ道満載だった。見事に逃げられてしまった。痛恨の判断ミス。

それを最後に、札幌に戻って行きました。24時間、総移動距離500kmでした。

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Wakkanai Winter2009

I like taking pictures of Seal. I become melancholic in autumn. However, I go out the desire to go out when the seal comes from the north.

ゴマフアザラシ再び
Spotted Seal

アザラシを撮るのは結構好きだ。あまり写真を撮る動物のジャンルを区切ろうとは思っていないけど、アザラシの仲間は、撮っておきたい動物のひとつになりつつある。

泳ぐ
Swimming

秋冬は、どうもテンションが上がらない。でも、アザラシが来るようになると遠くでも行ってみようと思うようになってくる。

アザラシは海に住む哺乳類なので、海の生き物を食べている。そのため、増えると人間と、漁業と軋轢が起きやすい。ただ、撮るだけで楽しい、可愛いだけ伝わらないよう心掛けておきたいかな。ちょいと、アザラシがライフワークに加わった気がして嬉しい感じ。

オジロワシ
White-tailed Eagle

鳥の関係は、最近は意欲的に撮ってないな。いろいろ、撮りたいものが変わったりするだろうけど、何が対象でも、スキがあれば撮っておきたいかな。

トビ
Black kite

今シーズン、もう一回どこかにアザラシ見に行こう。

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