滴下(ナナホシテントウ)

2017、北海道札幌市南区

庭でかぼちゃを作ってた頃。飛んできたナナホシテントウの写真を何気なく撮った。時は流れ2024年、写真の整理をしていたところ、この写真が目にとまった。

ナナホシテントウだけど…。星同士がくっついてるな。しかも星の辺縁がギザギザになってて、水滴を滴下した時のような模様になってる。なんだか投げやり感が漂う斑紋のつき方。

これで気になって、改めてナナホシテントウやナミテントウの星を、画像検索とかしてみた。脳内イメージでは斑紋の辺縁ははっきりとした境界になっていたんだけど、実はそんなことないのね。にじんだような境界なんだねー。

いつも、ぼんやり観察してたんだなー。

なんだこれ(エビジャコ)

2016、北海道石狩市

釣りしてたら、釣れた。針は刺さってなさそうだったけど、しがみついてたんかな。変なエビだなと思ってリリースしようかとも思ったけど、知識欲をくすぐられて、持って帰って調べてみた。

正体判明まで相当時間がかかったけど、どうやらエビジャコというものらしい。ぼうずコンニャク先生でも、あんまり情報がない…。

毒はないようなので、ばあちゃんが食べてみると。揚げて食べたらすごく旨かったらしい。なるほどなるほど(私は甲殻類は食べられない)

アムールエビジャコだと、多少流通するみたいだ。

Blogずっと真面目に書いてないな…。という事で、この記事を書いてみました

臍孔(さいこう)

ヘビにも「へそ」があることがある。へそは「臍」と書き、幼蛇の腹板には臍孔と呼ばれる縦裂が見られることがある。

ヘビのへそ

写真は北海道産のジムグリの臍孔。
ヘビにヘソと言うと、かなり違和感を感じる方も多いと思います。しかし、ヘソの存在意義は基本的には人間と同じです。
ヘビは卵の中、あるいは母体の中で卵黄などを腹部にくっつけています。この卵黄と胎仔が繋がっていた部分が、生まれた後にふさがりかかっているのが臍孔です。また、臍孔は成長に伴ってなくなっていきます。

人間のヘソは臍帯を切り離した跡にできる痕跡。臍帯は胎児が母親のお腹の中にいるときに母親の胎盤とつながり、酸素や養分を貰っています。

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Unsatisfactory

In Miyakojima island 宮古島産

ミヤコヒバァ
Miyako Keel-back
Hebius concelarus

大変見つけるのが難しかったヘビ。環境の悪化によるものか、他地域に住むガラスヒバァと比べると、そもそも見かけない。(ヤエヤマヒバァにも嫌われているのか、なかなか出会えないのだけども)

ようやく、出会えたと思ったら、脱皮前で目が濁って体の色がくすんでた。

In Miyakojima island 宮古島産

これも残念な話だけど、見つけたのは偶然。林の中に不法投棄されてたマットレスをひっくり返したら隙間に入ってたんだ。

In Miyakojima island 宮古島産

舌はヒバカリやガラスヒバァと同じく、先端がおしゃれ黒い。

In Miyakojima island 宮古島産

またいつか、脱皮前じゃないミヤコヒバァに会えるかなぁ。

In Miyakojima island 宮古島産

※2019年現在、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)。レッドデータおきなわで絶滅危惧Ⅱ類。IUCN版(世界版)Red-List Ver3.1でもEndangeredに指定されている。
宮古島市自然環境保全条例の対象種なので捕獲はできません。

※現在宮古島にいるのではなく、過去の写真で書いています

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Like the worm

In Iriomotejima island 西表島産

ブラーミニメクラヘビ
Brahminy blind snake
Indotyphlops braminus

ミミズのような大きさで見た目。動きをよく見ているとヘビだとわかりますが…。

In Iriomotejima island 西表島産

これを見つけてもヘビを見たようなテンションが来ないのですが。

また別のテンションが来る感じ。ちょっといい虫見つけたときみたいな。

In Iriomotejima island 西表島産

動いてないとヘビだってわかんないんだよね。

In Iriomotejima island 西表島産

あー、舌出してる写真、撮ってなかったなぁ。

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シロヘビ

ハープソンで道央でシロヘビが確認されたんです。いま報告書書いてるのと、確認してくれた方々が、別途報告を書いてくれているので、来年の初めには詳細がお披露目できると思います。

シロヘビつながりで、栗山町の小林酒造に行ってきました。(お酒)飲めないから知らなかったんだけどね、すごくシロヘビに関わりのある酒造だったのね。

お酒の徳利とシロヘビのデザイン。現地には複数パターンあった。面白い。創業者の建てた家で、今は見学できる施設になっています。

庭を歩くと、ちょこちょこシロヘビ的なもの。灯籠の中にも。

また別の灯籠も。

御神体的な、抜け殻発見。

シロヘビのおみくじもあった。

小吉。

栗山に来たので、ファーブル昆虫の森も行ってきました。

オオムラサキのこっこ。何故か水色に塗ったコンクリートの柱が大人気。時期的に成虫はもういなかったね。これは可愛がられる顔だわ。

ニホンアマガエルまだいた!

最初に話題を戻します
ハープソンで確認されたシロヘビも確認してきました。

種はアオダイショウではありました。
わりといろいろ面白そう(と言っていいかは微妙かもしれないけど)な事になっていたので、関心ある方は報告見てもらえたらと思います。

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いきもの調査関係のアプリ

ハープソンでもうまく活用できたらと思っています。

ハープソンの報告で、写真のGPS情報から地点を割り出して報告してくれるアプリがあったらいいよなー、と思っていながらしっかり探す機会を持たなくて、ここまで来てしまいました。今更ではあるのですが、ちょっと試用してみています。

見つけたアプリは2つ。

一つ目は環境省と生物多様性センターが作っている「いきものログ」のアプリ。いきものみっけなどにも利用されています。

ハープソンも報告できるように申請して作成したのですが、まだ本格運用できる段階ではないのですが、もし興味があったら使ってみてください。

今のところの利点
・スマートフォンの写真を送ると地点を割り出してくれる
・管理者側で入力情報を絞れるので、参加者は入力しやすい
・分からない種類も、同定の補助をしてくれるサービスがある(WEB版のみ)

今のところの難点
・報告状況が、管理者以外は見れない(それでいいのかもしれないけど)
・入力したデータは削除できないので、入力ミスをすると死にデータになる
・写真は添付可能だけど、音声は動画アップロードサイト経由で報告になる
・報告者と管理者の直接の問い合わせ等は、アプリやサイト上ではできない
(報告者の住所などを直接聞けないので、報告書ができても送れない・・・)

今後、研究会側でいろいろシステムすこしやりやすいように整理しようとも思っていますが、今の段階でも興味のある方は、是非どうぞ。

ハープソンHokkaido 2017での運用ですが、今後は「いつでもハープソンHokkaido」のような形にして、調査期間外のデータも精力的に集められればと思っています。

もう一つは、こういうアプリがあることを知るきっかけになったアプリ。
奥さんが、英会話の先生から教えてもらったアプリです。

iNaturalist

私はかなり面白いと思って見ています。やれることからしたら、こちらのアプリもハープソンで使えそうだけど、大きな難点があるので、個人使用のみの予定です。

ナショジオの紹介文を借りれば、

iNaturalist
あらゆるレベルの動物学者が集まる、情報豊富なサイト。クラウドベースの発見記録から種や場所を指定した検索が可能で、研究に利用できる。iNaturalistの下にあるナショナルジオグラフィックGreat Nature Projectでは、グローバルな生物多様性データベースに写真をアップロードできる。コメントや品種の特定を行うことで、他の自然愛好家との交流も可能だ。(ナショジオ:クラウドサイエンスで野生生物研究に貢献より)

良いところ
・SNSとしても利用可能
・全世界対応
・分からない種類でも、色んな人が見て同定を試みたりしてくれる
・スマホからデータ登録がわりと楽
・プロジェクトを作れば、ハープソンにも利用できるかも・・・。

今のところの難点
・基本英語のやり取りが多いので、簡単な英語はできたほうがいいかも
(日本人同士のやり取りなら日本語でも可能です)
・生物の学名や大雑把なの分類の知識は必要
・日本人の利用者がまだ少なさそう(もとはアメリカで始まったアプリ)

興味を持てた人は、説明聞くより飛び込んでしまったほうが早いかも。
日本語のアプリレビューがまだ全然ないから…。まだ自分も把握しきれていないから、レビュー書くのも難しい。

でも、わりと楽しめてる感じです。

教えてもらう以外にも、報告者や、その他の人の同定について「賛同(agree)」するというシステムがあって、一定のagreeが集まると、
種の同定が確定するようなシステムですね。

私も日本のヘビ中心に、わかるものだけagreeしてみています。(ちゃんと同定根拠を教えられるようにしないといけないけどね)

 .

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2015両爬情勢

今年はちょっと早いですが。12月の学会で承認される見込みの日本の両爬の分類状況について軽くメモしておきます。

参考:日本産爬虫類両棲類標準和名のページ

まだ改定案なのですが、12月5日の学会の総会で承認されれば、その時点から学会の正式リストになります。

今年は、新種のリストへの増加はひとつ。

ネバタゴガエル Rana neba

が増えましたね。以前からワンと鳴くカエルということで新種と言われていましたが論文発表され整理がついたのか、新種のリストに入ってきました。ちなみに名前のもととなった産地の根羽村では天然記念物になっているようです。

ヘビの分類が少し変わっていて、さっきへび図鑑(公開終了)にも反映させたのですが、

メクラヘビ属がRamphotyphlops から Indotyphlops に変更されたので、
ブラーミニメクラヘビの学名が変更。
旧: Ramphotyphlops braminus
新: Indotyphlops braminus

ヒバカリ属がAmphiesma から Hebuis に変更されたので、
ガラスヒバァの学名の変更。
旧: Amphiesma pryeri
新: Hebius pryeri

ヒバカリ、及び亜種ヒバカリ、ダンジョヒバカリの学名の変更。
旧: Amphiesma vibakari
新: Hebius vibakari
旧: Amphiesma vibakari vibakari
新: Hebius vibakari vibakari
旧: Amphiesma vibakari danjoense
新: Hebius vibakari danjoensis

ミヤコヒバァの学名の変更。
旧: Amphiesma concelarum
新: Hebius concelarus

ヤエヤマヒバァの学名の変更。
旧: Amphiesma ishigakiense
新: Hebius ishigakiensis

赤文字で書いているように、学名は属名の男性・女性・中性などの属性により
種小名の末部が少し変化する場合があります。この辺ちょっと間違いやすいので、要チェックだ。

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ごぶさた:2014日本両爬情勢

ブログ書くの久しぶりだなー。とりあえず、生きています。少し旬も過ぎたとこですが(?)ここ最近の日本の両爬の分類状況について軽くメモしておきます。

日本爬虫類両棲類学会の日本産爬虫類両棲類標準和名のページが前回改訂時からの変更場所が赤字に強調されて変更がとてもわかりやすくなりましたね。

さてさて、新種なども増えているのですが、名前だけでは分からないところもあるので書き添えしときます。

アマクササンショウウオ Hynobius amakusaensis
オオスミサンショウウオ Hynobius osumiensis
ソボサンショウウオ Hynobius shinichisatoi

オオダイガハラサンショウウオの九州の各個体群が独立種化

タダミハコネサンショウウオ Onychodactylus fuscus
バンダイハコネサンショウウオ Onychodactylus intermedius

ハコネサンショウウオの東北南部の各個体群の独立種化

オオヒキガエル Rhinella marina

他の日本産のヒキガエル属 Bufo からナンベイヒキガエル属 Rhinella に整理(移入種)

チョウセンヤマアカガエル Rana uenoi

既属の大陸種 Rana dybowskii から独立
分布は対馬、済州島、朝鮮半島とのことで和名の変更は必要なかったようですね

ウシガエル Lithobates catesbeianus

他の日本産のアカガエル属 Rana からアメリカアカガエル属 Lithobates に整理(移入種)

ダルマガエル Pelophylax porosus
 トウキョウダルマガエル Pelophylax porosus porosus
 ナゴヤダルマガエル Pelophylax porosus brevipodus
トノサマガエル Pelophylax nigromaculatus

アカガエル属 Rana からトノサマガエル属 Pelophylax に整理

ヤエヤマハラブチガエル Nidiana okinavana

アカガエル属 Rana からハラブチガエル属 Nidiana に整理

ヌマガエル科 Dicroglossidae Anderson, 1871

アカガエル科 Ranidae からヌマガエル科 Dicroglossidae に整理
ヌマガエル科所属の属は日本産ではクールガエル属(ナミエガエル)ヌマガエル属(ヌマガエル、サキシマヌマガエル)

オビトカゲモドキ Goniurosaurus splendens

クロイワトカゲモドキの亜種から独立種に昇格

オオシマトカゲ Plestiodon oshimensis

オキナワトカゲの亜種から独立種に昇格

クチノシマトカゲ Plestiodon kuchinoshimensis

オキナワトカゲ(オオシマトカゲ)から独立種へ。
ちょっとこの種の経歴ややこしい

ヤマカガシ Rhabdophis tigrinus

他亜種が独立ですね。以前はR.t.tigrinusでしたね。ああ、へび図鑑書き換えないと…

 

個人的なお話

札幌の奥座敷、定山渓温泉に住んで、いろいろ活動しておりましたが今冬から30kmほど市街地方面に引っ越しをしています。住民票移動は終わりましたが引越し費用をケチって荷物を自車で運んでいるのだけど、距離がそれなりにあることと、意外に荷物あるのでガソリン代考えると、どーも赤字っぽい、そんな今日このごろです。すべての荷物を運ぶのは相当なエネルギーが要りますな…。

ことし~来年はたぶん年賀状に手がまわんないっす。先に謝っておきます。ごめんなさい。

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全国のシロマダラ発見、おめでとう

ここしばらくで、北関東、東北、北海道からシロマダラの「見つけた報告」を頂きました。北海道では札幌市で2個体捕獲など、喜ばしいことです。

残念ながら札幌発見DAYは寝込んでいて、^^; 祭りに参加できなくて残念でしたが~。この捕獲が今後の生態などについて、調べることの助けになればいいなと思います。

なにより、嬉しいなと感じていることはシロマダラ、それだけでなく両生類や爬虫類に対して興味を持ってくれる人や、調べてみようと思う人達が増えてきたことですね。

今、福島県産のシロマダラを3匹保管しています。(餌を自力で食べないので、とうてい飼育とは呼べない…)形態を記録もしているんですが、行動も見ています。

不思議なことですがカーテンを1日じゅう閉めていても、1日じゅう電気をつけていても、2014年の6月あたりでは17:30あたりを境に幼蛇が動き出します。(部屋温度は22~26度くらい)幼蛇は毎日動いています。成蛇は2~3日に1度、動いています。

まあ、面白いなと思ってみています。

特になにか大きくいじって飼育はしていないので、秋に福島で調査をする際に、捕獲した場所にリリースできればと考えています。

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