臍孔(さいこう)

ヘビにも「へそ」があることがある。へそは「臍」と書き、幼蛇の腹板には臍孔と呼ばれる縦裂が見られることがある。

ヘビのへそ

写真は北海道産のジムグリの臍孔。
ヘビにヘソと言うと、かなり違和感を感じる方も多いと思います。しかし、ヘソの存在意義は基本的には人間と同じです。
ヘビは卵の中、あるいは母体の中で卵黄などを腹部にくっつけています。この卵黄と胎仔が繋がっていた部分が、生まれた後にふさがりかかっているのが臍孔です。また、臍孔は成長に伴ってなくなっていきます。

人間のヘソは臍帯を切り離した跡にできる痕跡。臍帯は胎児が母親のお腹の中にいるときに母親の胎盤とつながり、酸素や養分を貰っています。

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メモ:ヒキガエル類の毒 改訂版

いわゆるヒキガエル毒はヒキガエルの耳下腺,皮脂腺からの分泌物をさします. 本毒中にはインドール塩基,カテコールアミン,1) ステロールなどのほか強心作用(心臓の動きの乱れを回復させる作用)の本体である強心性ステロイド2)(ブフォゲニンとその抱合体3)であるブフォトキシンが約1:1の割合)が含まれています.主に中国産のアジアヒキガエル,ヘリグロヒキガエルの分泌物を集めて乾燥したものが生薬であるセンソ(蟾酥)で 「救心」4)などに配合され,動悸,息切れ,気付けに有効とされています.このようにヒキガエル毒は主に強心薬として有用ですが,多量に摂取すると心臓毒にもなります.医薬品として使用する場合には医師などの指示に従うのは勿論,直接ヒキガエルを扱う場合にも以下の注意が必要です.

*白い液(毒)が手に付いた場合はエタノールでほとんど 溶解しますので,アルコールティッシュなどで十分にふき取り,ついで水洗して下さい.

*口に入った場合は,その苦みが完全に抜けるまで十分にうがいして下さい.

*目に入ると腫れあがり危険ですので,ヒキガエルを多数扱う際にはゴーグルなどの装着をお勧めします.

その他,犬猫などのペットがヒキガエルをからかい,毒を経口摂取してしまうことがあります. これにより動物が死亡した報告例もありますので (大関ほか, 1991) ,ペット同伴の散歩の際には御注意下さい.

1) アドレナリンなど
2) ステロイド;シクロペンタヒドロフェナントレン骨格を有する天然物質.特に心臓に作用するものを強心性ステロイドと呼ぶ.
3) 抱合体;薬物(この場合はブフォゲニン)などに他の親水性分子が結合したもの.
4)救心製薬,救心六神丸もある.

参考文献
大関好明・本田充・首藤健一・信永利馬. 1991. 犬の実験的ヒキガエル中毒における臨床症状と病理学的所見. 日獣会誌 (44) : 616-621.

※島田和武 金沢大学名誉教授(薬学)からコメントを頂き,編集しています.

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

Prickle

トゲウミヘビ
Hardwicke’s sea snake
Hydrophis curtus

This photograph is prickle on the scale of Hardwick’s sea snake.

2012年まで、日本産両生類爬虫類として扱われていたトゲウミヘビ。しかしその後、リストから削除されました。
(記載根拠となっていた標本の種同定が誤っていたようだ、とのことです。また聞きのまた聞きなので、正確な詳細はわかりません。すいません)

昔の図鑑などではトゲの形状が具体的に書かれていなかったので、もっとすごい長いトゲが全身びっしり…?のような想像をしたりもしましたが、鱗から短いトゲが出ていますね。

キールの延長線上と考えれば、それほど奇抜な組織ではないようにも思えてきます。しかしこれで絡みつかれたら、かなり痛そうです。

※この写真は群馬県にあるジャパンスネークセンターで展示されていた標本を撮影した写真です

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メモ:ヒキガエル類の毒(旧)

改訂版はこちらに。

毒が手にたくさんついた場合に、どう洗ったら効率的なのかを調べててわかったものをメモ的に残しておく。

結果、アルコールでよく揉んで溶かし出してから水で流し去れば良いのかな?という感じ。

ブフォトキシン C40H60N4O10

水に不溶。強心ステロイド。
メタノール可溶・エタノール微溶

ブフォテニン C12H16N2O

水に不溶。アルカロイド。
エタノール・酸・アルカリ可溶
悪心、嘔吐、血管痛。発ガン性。幻覚。

ブフォタリン C26H36O6

ブフォトキシンを加水分解してできる強心ステロイドアルコール・クロロホルムに可溶

◎アルカロイドとはNを含む塩基性の天然物質

◎ステロイドとはシクロペンタヒドロフェナントレン基本骨格の天然物質

蟾酥(せんそ)

アジアヒキガエルやヘリグロヒキガエルの耳腺分泌物、皮膚腺分泌物を集め、乾燥させたもの。”救心”などで使用されている。

蟾酥(センソ)は以下の物質を含む

・ブファリン
・レジブフォゲニン
・シノブファギン
・ブフォタリン
・シノブフォタリン
・ガマブフォタリン

アルコール溶
強心、血圧⤵、血管拡張、胃液⤵、局所麻酔、抗炎症

毒なので、個人が適当な容量で使用しないで下さい。処々の薬効も行き過ぎれば命に関わります。

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

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アオダイショウの皮膚炎

変化などあれば追加していきます。

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GEZIGEZI

トイレでゲジ(ムカデ綱ゲジ目ゲジ科ゲジ属ゲジ)を発見し、

記録写真撮っておいた。

ゲジって、足がなくして、触覚なくして、顎肢なくしてみると若干ジムグリっぽく見えてくるよね。

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サンショウウオのフォルダ悪戦苦闘

撮影した写真のデータフォルダを見ていたら、コガタブチサンショウウオの記載の頃から、フォルダの整理が止まってた。

旧ブチサンショウウオフォルダをブチサンショウウオとコガタブチサンショウウオとに分け、新ブチサンショウウオのフォルダをチュウゴクブチサンショウウオとチクシブチサンショウウオと最新のブチサンショウウオに分け、…とやってたら、自分コガタブチサンショウウオしか見たことないっぽい。

20年前にはブチサンショウウオ見たことあったはずなのに現在では実はブチサンショウウオは見たことがないという不思議状態に。

これをハコネサンショウウオのフォルダ、ヒダサンショウウオのフォルダ、カスミサンショウウオのフォルダでやってったら、どの種も印象が薄い状態になってきた…。しかも幼生しか見たことないようなやつは全然、見たという記憶すらも蘇ってこない。

失敗したのは対馬のフォルダ。基本的には市町村レベルで分けているんだけど、島でしか分けてなかった…。対馬のサンショウウオはツシマサンショウウオ1種からツシマサンショウウオとカスミサンショウウオの2種になったので、今まで「ツシマサンショウウオ」として撮っていたやつがカスミサンショウウオが紛れてる状態になってしまった。

たぶん渓流で撮ったアイツラがツシマサンショウウオで、止水近くで見つけたアイツラがカスミサンショウウオなのではないかと思うのだけど、もう確定要素がない…ってか、市町村よりもっと細かい地名で記録しておけばよかったよ。

いうほど、この辺の種類はたくさん写真撮ってたわけじゃないから、大混乱ということにはならなかったけど、記録とっておく時は細かい地名まで記録しておいたほうが良いよ。

真のツシマサンショウウオと対馬のカスミサンショウウオの違いが何年か前の両爬学会の発表であった記憶があるんだけど、そのとき形態の違いまで書いてあったかなあ。発表要旨漁らないと…。

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両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム

2018年は札幌市南区の北ノ沢や南沢でのアズマヒキガエルの確認がありました。またヒキガエル卵紐や幼生の毒の、北海道の在来両生類への強い影響(高い死亡率)も相次いで発表されました。(資料は最後に挙げておきます)

これまで、自分もアズマヒキガエル等の調査などは行ってきましたが、石狩や旭川・室蘭や函館など発生地は遠方のため、定期的な調査や場合によっては駆除などに深く関われずにきました。

しかし南区の発生地は比較的近所のため、今年は動こうかなと考えています。まずは、繁殖規模がどれくらいあるのか、個体数の規模、繁殖池の捜索、場合によっては駆除を検討しなくてはなりません。

活動は2月頃からの話し合いからはじめて、4月末~5月頃の調査を考えています。

現在のところ、アズマヒキガエルに対しては公的な処置は、北海道の生物多様性条例による「放逐の禁止」等のみですので、アズマヒキガエル対策は有志で活動をすることになります。ひとまず、声掛けとして、

「両爬の生態系をかんガエル・札幌市南区チーム」
(とりあえず自由集団的なものです・略称「かんガエル」)

を立ち上げておきます。お手伝いして下さる方々はご連絡いただければと思います。(連絡先

定着力のある外来生物は基本的に、在来生物の生活を脅かします。「北海道 ヒキガエル」でGoogle検索すると2019年1月現在で上位に北海道のヒキガエル対策を批判する記事が出てきますが、こちらは拝読すると調べて書いているようで、現状を全く調べていない、一方的な内容のものです。このような記事が上位に出てくることは残念でなりません。みなさまにおきましては、アズマヒキガエルのもともとの生息地での現状と、北海道での現状をよく整理した上で、意見をお考えいただければと思います。(「本来の生息地」でアズマヒキガエルは守られるべき)

また、外来種対策については必ず「駆除する、しない」の議論が起こります。「かわいそう」など人間感情をひとまず置いて、「その土地に住む生き物たちがバランスを取って生活していけるのか」を考えてみてほしいと思います。

また、「外来種は人間の責任だよね」という議論の結びをあちこちで見ます。確かに放った人間が責任を取るのがスジでしょう。しかし言うだけ言って終わりで、実際に責任を持って真剣に外来種問題を考えたり向き合ったりする人は、多くない現状があります。外来種が人間の責任と考えている方は、ぜひもっと深く、どうしたら外来種問題を良い方向にもっていけるのか、など考えてほしいと思っています。そういう思いもあり、団体名は「考える」を含めてみました。

また、外来種の存在を単純な善悪で判断することも問題があると考えております。環境への影響等を調べたり情報を収集して、外来生物との今後の関わりなどを考えられればと思います。

北海道の在来両生類相は、実はかなり貧弱です。このため、外来カエルが入り込みやすい土地と思われ、アズマヒキガエルに限らず、トノサマガエルやトウキョウダルマガエルも生息地が明らかに増加しています。また住民が「外来種だということを知らない」ことで生息地を広げてしまっている一端もあります。いつの間にか、在来種のエゾアカガエルやエゾサンショウウオなどが消滅するといったような将来には、私はしたくはありません。

この文章は短時間で書いているので、意図はこれが全てではありません。興味をお持ちの方は、かんガエルをご検討下さい。

(北海道爬虫両棲類研究会は、こういった直接的な活動ではなく、議論や研究、啓蒙の場を提供したいと思っておりますので、今回新しい団体(?)を立ち上げました)

参考 : 「かんガエル」に関するまとめのページ

*文章上の方にあった資料はこちらです

Evangelia Kazila・岸田治. 2019. Foraging traits of native predators determine their vulnerability to a toxic alien prey.  Freshwater Biology 64(1):56-70.
→この論文の北大の日本語ニュースリリースはこちら
本州から来たヒキガエルが北海道の両生類を殺す~国内外来種の脅威を示唆~

中川大希・上城紗央・山岸右京・山舗直子. 2018. アズマヒキガエル卵紐に含まれる毒成分のエゾアカガエル幼生に及ぶ影響. 北海道爬虫両棲類研究報告Vol.005 :31-36.

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2018年の両爬学会とSCAPARA

神奈川県相模原市の麻布大学で行われた、両爬学会とSCAPARA(爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会)に参加してきました。

学会の方では、ポスター発表(一般参加型両生類爬虫類調査「ハープソンHokkaido」の実施の試み — )をさせていただいたのと、岡本さんの発表(ヒガシニホントカゲ(トカゲ科,爬虫綱)の繁殖生態の地理的変異 (予報))のごく僅かなお手伝い、そして北海道爬虫両棲類研究会の販売ブースにいました。今年も、たくさんお方とお話できて良かったです。発表も一部聞くことができました。

このブログ、かなり更新頻度が低くて申し訳ないのですが、わりとお話の中でブログを読んでくれている方がいて申し訳なかったです。来年は…若干、更新頻度上がりますように。

SCAPARAでは、爬虫類の獣医の手技について書いてある冊子の購入を目論んだのですが、専門の中の専門書なので、やっぱりお値段のハードルが高く、断念しました。思いがけず、元職場の上司、先輩、学生時代の実習先でお世話になった先輩獣医師とお話することができて良かったです。みなさん、エキゾチック獣医療の重鎮になられましたね。

来年の両爬学会は岡山です。出席はちょっとまだ迷っています。

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2018・シロマダラとヒキガエルと

北海道爬虫両棲類研究会ではプレスリリースを行いましたが、より広く皆様に知ってほしい情報は積極的に公開することにしましたので、リリース後、数日したらWEBにも告知することとしています。

札幌市南区北ノ沢でのヒキガエルの発生を確認したもので、その後の情報の収集及び個体の隔離もしくは駆除、来年繁殖期にはこれらが繁殖個体群なのかを観測する必要があると考えています。

北ノ沢川に入った場合、そこより下流に分布しやすい状況になります。下流には豊平川、そして石狩川があります。(石狩川の合流以降の流域には既に生息していると思われますが…)

珍しいヘビのシロマダラが、積丹半島の泊村で初めて見つかりました。見つかった経緯が、釣ったニジマスの腹の中からと言う…

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