The first half of May

5月になり、ようやく爬虫類の動きにも期待できる暖かさになってきた。

0503
GWの真駒内公園は、バードウォッチングの方々、植物(+サクラ)観察の人々、ランニングの人々がたくさん。そんな中で、ちゃんと見つけてきましたよ。ヒガシニホントカゲ。

排水管からこんにちは。

この日は背後でヤマセミとカワセミが飛び回っていた。望遠レンズを持っていれば大喜びだけど、
ヤマセミを見るのは望遠持ってない日がほとんど。そんなもんだよね。

コンデジ(双眼鏡もプロミナもなし)でどこまで行けるか、

大変厳しいです…。かろうじてわかる程度かな。もうコンデジで撮るのやめよう(^^;

実は食べれるシリーズ。エゾエンゴサクとキバナノアマナ。食べたことはないけどもね…。衛生学や毒性学、動物の識別の難しさをやってくると自分でキノコや山菜を採ってきて食べる勇気がなくなる。ごくごくメジャーな山菜くらいしか採らないなー

0506
この日は「えこりん村」でカエル探し!心配はお天気ですが…。集合時、風雨(泣)小屋でレクチャーしてから外で散策できるだろうか…。

基本的な両生類と爬虫類のお話しをして、外に出てみると、小雨になってた。よかった。

フィールドしているうちに、どんどん天気が良くなって午後の部はずっとお天気持ってくれました。最近徐々にお天気運が上昇してきていますな。(大荒れぎりぎり回避的な運ですが…)

さて、観察の結果ですが。

少し足場は悪いとこでしたが、実際のエゾアカガエルの産卵場。今年は少ないですが、来年以降は戻って行ってほしいですね。

田んぼエリアで見つかったエゾアカガエルの卵塊と孵化幼生。

運良く、泥の中からすくいだされたニホンアマガエルの成体。

ちょっと季節には早いけど、出てきたトノサマガエルの幼体。(北海道では本州からの外来種です)

観察イベントによっては、野外観察を1種もできない日もあるのですが、この日は、ちゃんと両生類(カエル)が3種類見れました。

イベントでは見れなかったのですが、帰り際にエゾサンショウウオの越冬幼生生息地に行って、少し調査。

越冬幼生の大きさに若干のばらつきはあるものの、6.5~8cmくらいだね。

本日のmaxサイズ。

ちなみに、この池にも今年も産卵があって

中の幼生は孵化寸前。孵化済みの卵嚢もあったけど、孵化後の幼生は隠れているのか、食べられているのか、確認できなかった。例年通りなら、ある程度生き残って、翌年に越冬幼生になっていくサイクルのようなんだけどね。何月ごろに去年の幼生が上陸して、今年の幼生が台頭するのかな。

たまに庭の草刈りをしているとうちの庭はわりと土壌系クリーチャーが多い。その中でも陸生甲殻類のオカダンゴムシやワラジムシも多いのだけどサンショウウオが食べたりしないかな、と思っていくつか捕まえてみると、若干の生息地の違いで別の種類かもしれないワラジムシが採れた。ギボウシが密生している周囲の岩の下からこれ。

若干細い気がする。

コンクリートと土の隙間から採れたのはこれ。

赤くない個体もいるんだけど、これが一番良く見る。自分の中では「標準的な」ワラジムシ。

両系統の一緒に写ってるのだとこんな感じ。

ヘリの「えんがわ」的なところも、細いのは小さいようです。

脱皮とかで質感も変わるんだろうけど、これも雰囲気ちょっと変わっているね。しかし、うちの動物たちはワラジムシを食べないようなので元のところに戻されました。

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この日は「わんぱく遊び隊!」の野幌でのおたまじゃくしの観察会。

天気は…これまたぎりぎり雨回避、だったものの風が強くて結構寒い人なってしまいました。

それでも元気に楽しんで接してもらえて、よかったです。

本日のメイン対象のエゾアカガエルの幼生。この池は干上がりかかったりする年もあるので、
今年は適度に雨が降って上陸してほしいところですね。

同じような環境で見ることが出来る水生動物も見ていくのですが、今回もいろいろ。いつも見かけてちょっとテンション上がるのはヒラマキミズマイマイ

水中に住んでる平べったいマイマイで、「水面を這う」こともやってのけるおもしろマイマイ。

地味ではありますがね。

見るとちょっとうれしいのですよ。

アマガエルも本格活動まだっぽいのですが、網にたまに入る。

この時期、アマガエル採れるとヒーロー扱いになります。

近隣の森ではエゾサンショウウオの卵囊や、ザゼンソウなども見られましたよ。

ほんと、お天気持ってくれるのが嬉しい。やっぱり、イベント終わった時に笑った顔が多い方が疲れも少ないもんね。

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エゾサンショウウオの越冬幼生調査。


8cm級。上陸までに10cm行くかなあ、と期待するものの、難しいような気もする。ってか腹プリプリ。共食いしてるんだろうなあ…。この池の生存競争、激しいなあ。

0517
学校に間違えていく。休講だった…。あはは。次回の授業の準備ができたということで、まあいいか。

ということで、恵庭の平野部でハープソンしようと思って恵庭公園をチョイス。しかし結果から言うと、昨年以前エゾアカガエルの卵塊のあった場所ではおたまじゃくしを見つけられず、爬虫類も見れずで、結果なし。

なので、他のもの見て歩いた。(正確には、両爬だけを探していると、あまりの見つからなさにココロ痛むので、他に注意力を分散しながら観察をしています)すると、まあいつも通り、野草やマイマイになってしまうんだけど。

サッポロマイマイのモード虎。成長が有線、無線、有線、無線を繰り返してこういう模様になるんだろうか。

エゾマイマイの不鮮明な斑紋型。別の種類かとも思ってたんだけど、やっぱり貝の入口が大きくて、殻が薄いところを見ると成長中のエゾマイマイの1パターンみたい。

そうそう。この公園にもザゼンソウがあったんだ。

もう、終わりかけで腐っちゃってるけど。

ミズバショウ(ザゼンソウに近い種)の葉っぱにはよくオカモノアラガイがついてるので、探してみるとやっぱりいました。

オカモノアラガイね。ミズバショウで見ると、殆どこんな色した個体なんだけど、ザゼンソウについてる個体を見ると半分近くがこんな感じ。

左のほうがオカモノアラガイね。(右はエゾマイマイっぽいかな)全体的に黒っぽいんだけど、たまにこの模様が「どよん」って動くようにみえるので、殻ではなくて、体部の色みたい。ザゼンソウを食べると食べたものが黒く変色するのかな。

ここのニリンソウの群落はかなりたくさんあって、両爬がいなくても若干テンションが上がる。ニリンソウのなかにはいくつかの変異があって、花(というかガク)が緑色になった、通称ミドリニリンソウがある。頻度はそれほど高くはないけど、青いアマガエルよりはよく見つかる。

この中に緑の3つ。根っこをたどると、同じ株でした。

ニリンソウの幾つかの葉っぱに、虫嬰がありました。ヨモギの烏帽子型した虫嬰(ヨモギエボシタマバエ?)の雰囲気に似てるけど、ふわっとした感じで宿主もニリンソウだから別種の昆虫の虫嬰なんだろうね。

その後は北広島に移動して、コンクリート壁の爬虫類探しをしたけど、見つかったのはこんな小さくて、やたらとツヤツヤしてるマイマイが亀裂に挟まってただけだった。種類はさっぱりわからない。

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