カエルツボカビ感染症は、まだ皆様覚えていますか?
日本の野生下での大量死亡発生の記録は今のところないようですが、カエルツボカビにもいくつかのタイプがあることがわかってきています。
強い毒を発生するタイプのカエルツボカビに
日本の固有種を感染させると 死亡もおこるようですが、
強い毒を発生しないタイプのカエルツボカビが 日本にはいるようです。
ただ、今のところ日本での大量死は起こっておりませんが、
強毒株のカエルツボカビがまき散らされた時には、
日本でも大量死が起こりうる状況ではあるので、
引き続きフィールドへ出る皆さん、飼育されている皆さん、
このことを留意しておいてください。
(私が提供したエゾサンショウウオの粘膜サンプルは、
結果が出るにはもう少し時間がかかりそうです)
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今回お話しするのは、
もしかしたらカエルツボカビよりも カエルの大量死を引き起こしているかもしれない、
ラナウイルスというウイルスについてです。
ツボカビでカエルの致死の研究が進んでわかってきたところも大きいのかも しれませんが、
北米などでは、カエルツボカビよりも大量死の死因になっている パーセンテージが高く、
非常に警戒されています。
ツボカビと同じく、麻布大学で調査に入るようですが、
(カエルの大量死招く ラナウイルスを警戒)
2007年の時点では、日本での発症例は見つかっていないそうです。
が、2008年はどうだったのでしょうね…?
上記リンク先からの引用です。
ご参考ください。
ラナウイルスは主に魚類、両生類、爬虫類に感染する。オーストラリアでスズキの仲間やニジマスの幼魚が大量死する被害が出ている。 宇根准教授らが海外の論文で調べたところ、ラナウイルスによるカエルの大量死はアジア、欧州、豪州などで約30件の報告があった。両生類に感染するラナウイルスの仲間は約20種類あった。北米で06年に実施した約110地点の調査では、カエルの死因の43%を占め、ツボカビの16%を上回ったという。 カエルの主な症状として、手足が出始めたオタマジャクシが感染し、出血で腹が赤くなる特徴があるという。ラナウイルスは55度以上なら15~30分で死滅するが、低温や乾燥には強く、冷凍しても生き延びる。 現時点では、日本国内への侵入の報告はないが、ペットとして、多数のカエルが検疫なしで輸入されており、国内の在来種も感染しかねない。
カエルやサンショウウオ等の大量死を発見してしまった人は、
これらの病気を研究している麻布大学に情報提供してください。
麻布大学獣医学部病理学研究室内
爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会
TEL・FAX 042-769-1628
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