カウントダウン5・石狩川のヒキガエル

ハープソン開始日の7月22日まで、「カウントダウン5」となりました!

ハープソンの前後はなるべく頑張って更新できればと思っています。

ここ最近で、石狩川下流でヒキガエルを調べているのですが、
卵、オタマジャクシ、幼体などは確認していたんですが、
個人的にはこれが何ヒキガエルなのかが気になっていました。

成体サイズも見かけることが出来たので、
何が気になっているのか、書いてみます。


北海道のヒキガエルは本州からの移入種ということで、
石狩川流域にも多数見られるようになったことに関しては
とても残念に思っています。
移入のヒキガエルなので、北海道で新たな生息地が見つかると
一応、亜種の確認をしています。

主に本土に生息するヒキガエルは
種名をニホンヒキガエルといいます。

このニホンヒキガエルには2つの亜種が含まれ、
西日本に主に生息する基亜種、ニホンヒキガエルと
東日本に主に生息する亜種、アズマヒキガエルがいます。

上の写真に写っている石狩川下流域のヒキガエルは、
結果的にアズマヒキガエルで、旭川、室蘭、函館、石狩で確認されている亜種と同じです。

亜種を確認しているのは、それぞれ持込み元が違うかもしれないからです。
起源が同じとは限らないんですね。

実は東京都や宮城県、石川県などでは
移入のニホンヒキガエルが確認されています。
ニホンヒキガエル:侵入生物データベース)
このように、移入はどこからでも持ち込まれる可能性があるんです。

で、
ニホンヒキガエルとアズマヒキガエルの亜種の外見的違いですが、
よく言われるのは
目と鼓膜までの距離(A)と鼓膜の直径(B)で表現されます。

ニホンヒキガエル → A≒B
アズマヒキガエル → A<B(BがAの2倍以上になることが多いとされます)

時にはA>Bなニホンヒキガエルもいるように思います。

これを上の写真に当てはめてみると

やや立体なので、それぞれの線の長さが厳密には違いますが、
A<Bで、アズマヒキガエルですね。

個体差などもあり、すべてがこう当てはまるわけではないと思いますが、
今回確認できた複数個体は全てアズマヒキガエルの特徴でした。

「石狩川下流域にはアズマヒキガエルがいる」
ということが確定しましたが、
「亜種ニホンヒキガエルは石狩川下流にはいない」
ということはまだ確定できません。

「いる」と違って「いない」ということは証明は難しいです。

…と、小難しい話になりましたが、
石狩川中・下流、あるいは支流流域にお住まいの皆さん。
あるいはヒキガエルらしき姿を見たことのある道内の皆さん、
ハープソン参加の際にはヒキガエルにも注目してみてくださいね。

Baikada’s main website
Wild Home