The difficulty of proof

I have not the distribution information of the Ezo Salamander in Nemuro Peninsula. So I went to Nemuro peninsula to look for the eggs of Ezo Salamander. But I could not find it. It is difficult to prove the fact of not living from the proof of the fact of living.


エゾサンショウウオ卵嚢
Ezo Salamander

少し久しぶりに道東南部のフィールドに行ってきた。上の写真は、途中立ち寄った占冠でのエゾサンショウウオの卵嚢。

占冠の森はとてもいい。
エゾアカガエルの産卵は、すごい規模。
まるで「オオマリコケムシ」のように藻の生えたエゾアカガエルの卵塊が
ぼこぼこ浮いてる。

今年から来年にかけて、時々占冠を訪れ、
楽しそうな池があるので、それを定期的に観察するつもり。
今年は気温が上がり過ぎないといいなぁ…。

森の中の池(5/8、12:00~14:00、曇り時々小雨)
水温9℃ 、気温10℃
雪は殆ど溶けているが、日当たりの悪い場所には少し残っている

エゾアカガエル:
遊出幼生0
卵は間もなく孵化の状態(卵塊は見えるもので33 )

エゾサンショウウオ:
見えるもので卵嚢11対(まだ卵割状態)
現状で幼生採取できず


チャワンタケsp.
Fungus sp.

今年の初キノコ。チャワンタケ系かな?
サルノコシカケ系のキノコは年中目に入っているけど、
こういう水々しいキノコ、久しぶり。

水芭蕉群落も大規模で壮観でした。
広角レンズをつけて、水芭蕉の風景を撮ろうと思っているときに限って、
遠くを、クマゲラが飛んでいって写真が撮れないといううありがちなシチュエーションも
久しぶりな感じ。


エゾアカガエル卵塊
Ezo Brown Frog

これは今回の旅の最東で見つけたエゾアカガエルの卵。

先日出版した図鑑でも、根室半島(大きな温根沼より東側)の両生類やは虫類の分布は
情報は多くなく、情報不足としたものが幾つかあった。

北方領土の一部にも生息するエゾアカガエルは棲息が予想できたけど、
国後にも生息しないエゾサンショウウオとかはどうなんだろう?といった疑問を
この目で見てきたかったんだ。

結果的に、エゾアカガエルは各所で発見でき、
珸瑤瑁(ごようまい)地区でも確認できたので、
根室半島のほぼ先端部まで生息しているのが確認できました。

一方で、エゾサンショウウオは痕跡を掴むことができなかった。
大きな温根沼(根室には2つの温根沼がある)より西側では
ボチボチ、エゾサンショウウオは見られるのだが…。

根室半島は森林に乏しい雰囲気を感じました。
標高の高い山もないし、高木が生い茂る森もあまりありません。

ササ山、低木林、谷地坊主や湿地などはあるのですが。

エゾサンショウウオを見つけられなかった理由としては、

  1. 根室半島にはエゾサンショウウオが生息しない
  2. 根室半島にはエゾサンショウウオがとても少なく、見つけることが出来ていない
  3. もしかしたら、まだ卵を産んでいない
  4. 探し方が悪い

あたりが考えられる。
エゾアカガエルの卵の発生の進み具合から、「3」はないかなあと思うのだけど。

とにかく、卵嚢が見つかれば「いる」と証明できたのだけど、
今回は卵嚢は見つけられなかった。

「いない」と言いたいところだが、
「いない」と証明することは非常に難しい。
結局、「現状見つけることができず、いるかいないかわからない」の状態を
継続する形になった。

エゾサンショウウオがいない事を前提として、そうなる理由として思いつくのは、
日当たりがとてもいいこと(水がぬるみ過ぎる)とか、
高い山がなく、冷たい水や雪解け水が供給されないとか、
地続きだけど地理的な隔離が成立してる?とか
そのあたりなのかな?と思ったりした。

大きな湖沼の中は調べていないので、
そういうところにいたら、見つけられてないだけだよね。

普段、エゾサンショウウオを観察してて、
産んでいそうな感じのところも根室半島には幾つかあったけど、
見た範囲ではエゾアカガエルの卵しか見られなかった。

根室半島のエゾサンショウウオ、いないのかどうか今後も情報求む。
暑い時期にも行って、各爬虫類やアマガエルも様子見てみたいな。

しかし、ダニが多かったな~。
季節的にも、ヤブ漕ぎしたのも、悪かった。
今回は刺されるのも覚悟したけど、10匹くらいにたかられただけで
刺されずに済んだ…。


ザゼンソウ
Eastern Skunk Cabbage

今年は、いつもと違うィールドを歩いたりしているので、
ザゼンソウを見る機会が多い。

ミズバショウも好きだけど、身の回りに多すぎるので
少しレアな感覚漂うザゼンソウのほうが好きだったりする。

中の花(?)撮るのに、ストロボ使ったら、意外に綺麗に撮れてよかったよかった。


ウspp.とチシマウガラス
Cormorant Spp. & Red-faced cormorant

まあ、折角根室に来たのだからと、納沙布岬へ。
ラッコでも浮いてないかと海を見るけどプロミナーも双眼鏡も無いので
きっと見つけても悔しい思いをするだけだろうと、
ぼーっと海を見ていたんだけど、
近くの岩場にいっぱいウがとまってたから写真を撮ってみた。

写真拡大したら、なんか目の周り赤いので、
かすかな記憶でチシマウガラスなんじゃないかな、と思って
遠かったけど何枚か写真撮っておいた。

結論からしてチシマウガラスだったんだけど(しかも何羽かいたみたい)、
ヒメウも夏羽は顔の周り少し赤くなるのね。(よく知らなかった)

最初から目をつけた個体がチシマウガラスだったからちょっと嬉しかった。
初めて「確認」した鳥になりました。(見てるかも知れないけど識別できてないから)

で、念仏のように行程中に唱えていたエスカロップ、初めて食べました。
根室名物、エスカロップ。
美味しかったけど、予想通りの味でした。
(イメージ:バターライスにカツが乗ったハヤシライス)


キタサンショウウオ
Siberian Salamander

根室めぐりは予想以上に体力を消耗した。
釧路から日帰りで10地点散策とか厳しかった…。
釧路-根室で120km離れてるもんね。

で、釧路フィールドを半日削って休んでいたんだけど
(半日でキタサンショウウオの卵嚢見れるとタカをくくっていた)
午後から出発したものの、見ようと思ってた場所キタサンショウウオのに卵嚢がない…。

疲れて集中力がないのもあるけど、湿原に異様に水が多くて寒い。
あとから聞いた話だけど、今年の5/10時点では、
他の場所でも、それほど産卵が進んでいなかったみたい。
(雪はむしろ例年より少なく、今回水が多かったのは数日続いた雨の影響らしい)

車を降りてから往復徒歩5kmくらいで、
キタサンショウウオの卵嚢サクッと見て帰るつもりが
延々16km歩いて成果ゼロ…。

なんか寒いし、悲壮感が漂う。

日がくれかけてから、ようやく2卵嚢見つけた。
懐中電灯当てたら青く光ったので、運が良かったかも。

カメラを水に沈めて、(耐水パック、意外と使える)
何枚か撮ったけど、湿原環境は浮遊物が多いので厳しいね。
(光の当て方も、少し難しかった)

でも、すごく綺麗だった!

根室

花咲港地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

タンネ沼・オンネ沼・南部沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

ヒキウス沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

歯舞地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

珸瑤瑁地区
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

納沙布岬
エゾアカ卵- エゾサン卵-

トーサムポロ沼周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

サンコタン川・ノッカマップ川周辺
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

牧之内ダム(回りきれていない)
エゾアカ卵+ エゾサン卵-

.
Baikada’s main website
StreamLined Syndrome