レビュー:珍獣の医学

お世話になっている田向先生の出版した本を読みました。普段、飼い主さんには見せることが出来ない獣医師の現場の苦悩や考えをコミカルに、そして真摯に伝えてきます。

少しだけ専門用語も難しい物がありますが、一般の方にこそ、読んで欲しい本。飼い主さんに獣医師が「分かって欲しい」と思っていることなどをエキゾチックアニマルの診療を通して、いろいろ綴られています。

開業獣医目指す人、エキゾチックアニマルに興味のある人も特に読んでおくといいと思います。

内容は個々に短い章で区切られ、短い仕事の合間などでも少しづつ読むことが出来、そしてその一つ一つが印象的な内容で、飽きることがありません。カメの開腹手術や、ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)のオペから、薬、飼い主さん、安楽死についてなど、珍獣の医学、という題名ではありますが、珍獣以外の深いメッセージを沢山送られています。

読み終えた後、生命を飼うことについて、もういちど考えさせられる方もいるのではないでしょうか。

ふと思ったんですが、動物が好きでいろんなコトに果敢に挑戦する田向先生こそ「珍獣」ですよね。もちろんこれは褒め言葉です。

田向先生とは、年齢も近く、私が就職する前に各地で獣医の実習をさせて頂いてた病院の中のうちのひとつの病院でお勤めの勤務医さんでした。その時も、帰国してすぐのマレーシアのお土産(カエルとか)話を聞かせていただいたり、タダモノでない人でしたが、今では本当にタダモノではない獣医さんになられましたね。

そんなタフな田向先生も、以前の私と同じ悩みをかかえていたのだな~と、親近感を新たにしました。

私は、獣医師として治療に専念する道ではなく、別の道を歩いていますが、この本を読むとその頃のことを思い出します。

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