2011
08.03

イイジマウミヘビ
いいじまうみへび

飯島海蛇
Emydocephalus ijimae
(Iijima sea snake)

沖縄県石垣島産
撮影:ダイビングサービス海

棲息地
奄美諸島・沖縄諸島・宮古諸島・八重山諸島沿岸。
中国、台湾沿岸まで分布。

特徴
尾は鰭状、腹板は幅広、黄白色の地に縁がギザギザした黒い横帯をもつ。(鱗が大きいためそう見える)
黒の横帯にはしばしば色のかすれた鱗がある。
歯が退化して唇が硬くなっている。
エラブウミヘビ
に形はやや似るが(ずん胴)、鼻の穴が本種では上に付いているので、
横に付いているエラブウミヘビと区別できる。
頭部は丸みを持ち、大きくはない。


沖縄県石垣島産
撮影:ダイビングサービス海

体鱗
15~19列。鱗が大きいのでギザギザが目立つ。瓦状に並んでいる。
腹板は退化せず、幅広で腹の正中で折れてV字を呈する。

習性
昼行性。海洋性。

環境
珊瑚礁の海で見られる。上陸はしない。(陸に上がるとうまく動けない)

食性
魚卵専門食。
ハゼ系、スズメダイ系、ギンポ系などの大きくない魚の卵(1mm程度)を珊瑚や海藻から、唇で剥がして食べる。


捕食動画(Youtube) 撮影:クレイジーバーダー

幼蛇
大きさ以外は親とほぼ同じ外観。


コブラ科のヘビであるが、毒牙も毒腺も退化しており分泌物もほとんど毒性を失っている。
別種のウミヘビたちには致死的な毒があるため、断定できない場合には絶対に触らないこと。

その他
コブラ科なので、実質毒の害はなくても動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により特定動物(危険な動物)に指定されている。
飼育や保管には都道府県知事、もしくは政令市の長の許可が必要。
交尾期はほとんど決まっていない。オスは尖った吻端を押しつけて雌に求愛する。
上陸しないため、胎生。2~4匹の子供を産む。

貴重度
珊瑚礁で普通に見られる種類ではあるが、2006年版環境庁レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

うんちく
ダイビングやシュノーケルの方が出会うウミヘビの最たるものです。
ウミヘビって図鑑を見るだけではなかなか見分けはできないものですが、狙って数を見ているうちにわかるようになってきたような気がします。(気がするだけ?)
その中でも比較的見分けやすい種類の一つがこのイイジマウミヘビなのでした。

参考文献
日本動物大百科5 両生類・爬虫類・軟骨魚類 平凡社
日本のカメ・トカゲ・ヘビ 松橋利光・富田京一著 山と渓谷社
日本の両生爬虫類 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎著 平凡社

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

写真を提供してくださった「ダイビングサービス海」さんに感謝いたします。
また、動画を提供してくださったクレイジーバーダーさんにも感謝いたします。

その他、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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