2008
10.11

セグロウミヘビ

セグロウミヘビ
せぐろうみへび

背黒海蛇
Pelamis platurus
(Yerrowbelly sea snake)
nomal
産地不明
撮影:末廣喜彦

棲息地
日本近海にも生息するが外洋性のため見られにくい。南西諸島から、北限は北海道南部程度。
太平洋やインド洋の熱帯~温帯の海域に生息。

特徴
全長50~80cm。尾は鰭状で、体全体が側扁。腹板と体鱗の境界は区別できないとされる。
背中は黒く、お腹は黄色く、尾は波型模様。腹面の黄色は色域の幅があり、褐色のものもいる。
頭部は細長く、いびつな印象。
ウミヘビの中でも一番遊泳に適した体を持つが、陸上ではほとんど移動できない。

体鱗
49-67列。体鱗は非常に細かく、敷石状に並ぶ。

習性
昼行性、外洋性。かなり気が荒いとされる。掴んだり追い詰めたりしないこと。

環境
波の激しい外海で漂流するように生活している。
沿岸でもごくまれに見かけるが、その多くが死体の漂着。

食性
体に対する大きさの合う魚類。 体を木の葉のように波間に浮かべ、陰に入ってきた魚を捕食するという。
イカを食べるとの情報もある。

幼蛇
大きさ以外は親とほとんど変わらないものと思われる。生まれたての幼蛇は22~26cm程度。


人間を死に至らしめる強い毒をもつ。神経作用から起こる呼吸麻痺は治療が行われなければ致死的。
生きているものを見ても触らないように。気も荒いため非常に危険です。食べるのもやめましょう。
肉にも中毒を起こす物質を持っているような記述の文献もあるが、どうも根拠に乏しい様子。

その他
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により特定動物(危険な動物)に指定されている。
飼育や保管には都道府県知事、もしくは政令市の長の許可が必要。
胎生で2~6匹の幼蛇を産む。海流に乗り、大きく移動するが、風に流されて岸に打ち上げられると移動能力が低いため、死亡することも多い。
また、野生下にて白化個体(リューシスティック)も見つかっている。

Leucistic
沖縄県沖縄本島近海産
白化個体(リューシスティック)
撮影:クレイジーバーダー

貴重度
晩秋から初冬にかけて対馬海流に乗った本種が北西の季節風で日本海側によく打ち上がる。
南西諸島の海岸で嵐の日や、秋口の全国の海岸に死滅回遊の個体がストランディング(岸に打ち上げ)することがあり、発見の多くはこれによる。
また、漁業の網にかかることもあり、取り扱いに注意しないと事故につながる。

うんちく
私は死亡漂着した個体を見ただけなので、生態をコメントすることは出来ませんが、他のウミヘビと比べて形や色が特徴的でとてもきれいに感じました。
出雲地方ではご神体として神社や神棚などに奉納されることもあり、「龍蛇」と呼ばれたりします。

注意

当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

写真を提供してくださった「末廣喜彦」さんと「クレイジーバーダー」さんに感謝いたします。

その他、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

Comments are closed.