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タイワンハブ

和名:タイワンハブ(台湾飯匙倩)
学名:Protobothrops mucrosquamatus
英名:Brown spotted pitviper / Taiwanese habu


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

棲息地
沖縄本島で帰化しており、特に名護市周辺で捕獲されている。その分布は拡大傾向。もともとタイワンハブが生息する国と地域は台湾、中国南部から東南アジア北部。

特徴
全長80~130cm程度。最大で150cmに達する。サキシマハブに雰囲気が似るが、より細長い(華奢)。地色は黄褐色~褐色で焦げ茶色の斑紋を体背面と側面に持つ。サキシマハブよりも体側面の斑紋が大きい傾向がある。


沖縄県沖縄本島産
撮影:化野簾十郎

頚部はくびれが大きく、虹彩は黄褐色~褐色。


沖縄県沖縄本島産
撮影:化野簾十郎


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

個体によるかもしれないが、この個体の腹板は地色と白斑でチェッカー模様をなす。

体鱗
沖縄で確認された個体の体中央部の体鱗列数は27列。キールがある。
台湾産のタイワンハブは体鱗が27列。
大陸産のタイワンハブは25列とされる。

習性
夜行性、地上性~樹上性。比較的敏捷に動き回る。気が荒いとされている。

環境
人家周辺~森林まで多様な環境に適応する。台湾では開墾地でもよく出る。
路上で轢死体が確認されたこともある。

食性
ネズミや小鳥、カエル、トカゲなどの小型脊椎動物。コウモリの捕食記録も台湾では記録されている。

幼蛇
親とほとんど変わらないものと思われる。


毒を持つ。出血毒として作用する毒成分が主。台湾では死亡例もある。気が荒いとされ、台湾では咬傷も珍しくない。


沖縄県沖縄本島産
撮影:化野簾十郎

その他
特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)により、特定外来生物に指定されているため、飼育・保管・運搬・輸入・放逐が原則禁止されています。
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により特定動物(危険な動物)に指定されていたが、外来生物法の規制と重複するため特定動物からは削除された。
6月頃に産卵し、3~15個の卵を産む。台湾では夏に産卵、孵化に1ヶ月から1ヵ月半かかる。もともとは日本には生息しない蛇であるが、観賞用に輸入されたものが逃げて帰化した。
一時ハブとの混血種が発生し、毒の面や種の保存面で問題視されたが、その後混血種はほとんど見つかっていない。

貴重度
名護を中心として生息し、徐々に生息地を拡大し個体数も増加している模様。外来種のため、今後は駆除対象とはなるものの、保護対象になることはないでしょう。特定外来生物に指定されています。
IUCN版(世界版)Red-List Ver3.1でLeast Concern指定されていますが、日本の個体は外来種生息なので、保護される対象とはせず、別に考えないとなりません。

うんちく
タイワンハブが帰化している沖縄本島では、他にもサキシマハブの帰化が起こっている。タイワンハブは沖縄中部、サキシマハブは沖縄南部。そのため沖縄本島には現在4種類のハブが存在していることになる。(ハブサキシマハブ・タイワンハブ・ヒメハブ
2016年11月末に名護市内で確認したが、寒さ(20℃弱)のせいか、活発ではなかった。しかし、捕獲統計では11月は繁殖行動のため活動個体数は多く捕獲数が多いとのことで、晩秋でも活動は活発なようだ。

参考文献
薹灣兩棲爬行動物圖鑑 呂光洋・他著 大自然雑誌社
決定版日本の両生爬虫類 内山りゅう・他著 平凡社
日本のカメ・トカゲ・ヘビ 松橋利光・富田京一著 山と渓谷社
特定外来生物同定マニュアル(爬虫類) 環境省
日本の爬虫両生類157 大谷勉著 文一総合出版

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。今後も新知見等出ましたら随時更新されます。なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。
写真を提供してくださった「化野簾十郎」さんに感謝いたします。化野簾十郎さんのブログはこちらです。
またその他の撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Wild home