2009
06.24

アマミタカチホヘビ
あまみたかちほへび

奄美高千穂蛇
Achalinus werneri
(Amami odd-scaled snake)

沖縄県沖縄本島産
撮影:てふてふ

棲息地
奄美大島・加計呂麻島・枝手久島・徳之島・沖縄本島・渡嘉敷島

特徴
全長20~55cm。
体背面は紫~黒っぽく見えるが、全身に虹色光沢を持つ。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

背面正中に頚部から尾にかけて、黒い線が1本薄く走る。
(背面の色が黒が強くてはっきり見えない個体もいる)


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

首のくびれはなく、目が小さい。虹彩は黒い。


沖縄県沖縄本島産
撮影:てふてふ

腹面は強い黄色を示し、斑紋は見られない。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

また、個体差はあるが、頭部も黄色いエリアが広い。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

舌は紫で舌先が白いことがある。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

タカチホヘビと同属なだけあって、よく似ている。
違いは腹面の黄色味が強いこと、尾が長い(尾長率が大きい)こと、尾下板の正中に褐色の縦条が無いことである。
タカチホヘビでは全身が黄変する個体も見られるが、アマミタカチホヘビでは全身の黄変の記録が見つからない。
日本のタカチホヘビの仲間は1種たりとも分布が重なっていないため、フィールドでは識別するのに苦労しない。

体鱗
23列、まれに21列。
鱗はビーズ型で、それぞれが独立し繋がり合わないため、皮膚が常に露出している。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

鱗にはキールがある(タカチホヘビよりも強いと言われる)が、わかりづらい。

習性
夜行性で地中性。乾燥に弱く、湿りすぎにも弱い。
気の荒さというものも感じられず咬みつく事はまずないが、いじっていると時々口をあける。
捕まえたり光を当てると逃げ惑う。
落ち着きにくいため写真がなかなか撮れない。

環境
森林の石や朽ち木の下、柔らかく隙間の多い土の崖を崩しても現われることがある。
その他としてガレ場。
サトウキビ畑の堆積物中やその周辺でも見られることがある。

食性
主にミミズを食べている。

幼蛇
基本的に親と変わらない。小さい。


無い。

その他
奄美諸島にはあまり多くないようだ。
サトウキビの刈り取り後、積み上げたサトウキビの中から現れることもある。
繁殖に関しては情報がなく、よくわかっていない。
2009年5月末に確認したメス個体は、触診では4卵以上の妊娠を確認できた。

貴重度
生息数は、そう多くはないものと思われる。特に奄美諸島では記録が少ない。
2006年版環境庁レッドリストにて準絶滅危惧(NT)。

うんちく
散発的な発見例は森林地帯が多いと思われるが、石灰岩地帯やサトウキビなどの耕地でも見つかっている。
耕作地の場合は、ゴミや伐採作物を積んだ場所などで見つかったりする。
移動は天候に左右されることが多いと思われる。
タカチホヘビの仲間は地面にすぐに潜ろうとするため、見つけるには運が必要になる。
(ほじくって探す場合は別)
歩きまわるにもほじくるにも、ハブとの生息地の交錯があるので、気をつけてもらいたい。

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

写真を提供してくださった「てふてふ」さんに感謝いたします。
てふてふさんのブログはこちらです。

その他個体の撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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