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アマミタカチホヘビ

和名:アマミタカチホヘビ(奄美高千穂蛇)
英名:Amami odd-scaled snake
学名:Achalinus werneri


沖縄県沖縄本島産
撮影:てふてふ

棲息地
奄美大島・加計呂麻島・枝手久島・徳之島・沖縄本島・渡嘉敷島

特徴
全長20~55cm。体背面は紫~黒っぽく見えるが、全身に虹色光沢を持つ。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

背面正中に頚部から尾にかけて、黒い線が1本薄く走る。(背面の色が黒が強くてはっきり見えない個体もいる)


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

首のくびれはなく、目が小さい。虹彩は黒い。


沖縄県沖縄本島産
撮影:てふてふ

腹面は強い黄色を示し、斑紋は見られない。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

また、個体差はあるが、頭部も黄色いエリアが広い。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

舌は紫で舌先が白いことがある。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

タカチホヘビと同属なだけあって、よく似ている。違いは腹面の黄色味が強いこと、尾が長い(尾長率が大きい)こと、尾下板の正中に褐色の縦条が無いことである。
タカチホヘビでは全身が黄変する個体も見られるが、アマミタカチホヘビでは全身の黄変の記録が見つからない。
日本のタカチホヘビの仲間は1種たりとも分布が重なっていないため、フィールドでは識別するのに苦労しない。

体鱗
23列、まれに21列。鱗はビーズ型で、それぞれが独立し繋がり合わないため、皮膚が常に露出している。


沖縄県沖縄本島産
撮影:ばいかだ

鱗にはキールがある(タカチホヘビよりも強いと言われる)が、わかりづらい。

習性
夜行性で地中性。乾燥に弱く、湿りすぎにも弱い。気の荒さというものも感じられず咬みつく事はまずないが、いじっていると時々口をあける。捕まえたり光を当てると逃げ惑う。落ち着きにくいため写真がなかなか撮れない。

環境
森林の石や朽ち木の下、柔らかく隙間の多い土の崖を崩しても現われることがある。その他としてガレ場。サトウキビ畑の堆積物中やその周辺でも見られることがある。

食性
主にミミズを食べている。

幼蛇
基本的に親と変わらない。小さい。


無い。

その他
奄美諸島にはあまり多くないようだ。サトウキビの刈り取り後、積み上げたサトウキビの中から現れることもある。繁殖に関しては情報がなく、よくわかっていない。2009年5月末に確認したメス個体は、触診では4卵以上の妊娠を確認できた。

貴重度
日本固有種。生息数は、そう多くはないものと思われる。特に奄美諸島では記録が少ない。2018年版環境省レッドリストにて準絶滅危惧(NT)。2014年の鹿児島県版レッドリストで準絶滅危惧種(NT)。2017年のレッドデータおきなわで準絶滅危惧種(NT)。都道府県版のレッドリストの指定状況はこちら。IUCN版(世界版)Red-List Ver3.1でNear Threatenedに指定されている。

うんちく
散発的な発見例は森林地帯が多いと思われるが、石灰岩地帯やサトウキビなどの耕地でも見つかっている。耕作地の場合は、ゴミや伐採作物を積んだ場所などで見つかったりする。移動は天候に左右されることが多いと思われる。タカチホヘビの仲間は地面にすぐに潜ろうとするため、見つけるには運が必要になる。(ほじくって探す場合は別)
歩きまわるにもほじくるにも、ハブとの生息地の交錯があるので、気をつけてもらいたい。

参考文献
日本動物大百科5 両生類・爬虫類・軟骨魚類 平凡社
日本のカメ・トカゲ・ヘビ 松橋利光・富田京一著 山と渓谷社

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。今後も新知見等出ましたら随時更新されます。なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。
写真を提供してくださった「てふてふ」さんに感謝いたします。てふてふさんのブログはこちらです。
その他個体の撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Wild home