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ミヤラヒメヘビ

和名:ミヤラヒメヘビ(宮良姫蛇)
学名:Calamaria pavimentata miyarai
英名:Brown reed snake / Miyara’s collared reed snake


与那国島産・成蛇
撮影 : ばいかだ

生息地
与那国島

特徴
全長27~37cm。ミヤコヒメヘビに良く似るが、少し大きい。ミヤコヒメヘビと同じく首のくびれはなく尾は尖り、体背面は暗褐色で虹色の光沢がある。


与那国島産・尾端
撮影 : ばいかだ

腹面は黄色~オレンジ色で黒緑色の横帯のような斑紋が存在する。


与那国島産・腹板
撮影 : ばいかだ

目は小さく瞳孔は丸い。


与那国島産・顔貌
撮影 : ばいかだ

体鱗
胴の中央付近で13列。鱗にキールはない。光沢感が強く、光の当たる方向により色が変わって見える。

習性
行動時間については不明。経験的なものであるが、日中森林中を徘徊していることもあったが、早朝に複数個体が側溝に落ちていることもあり夜間も徘徊していることがあるようだ。基本的には地中で過ごしている。そのため日光に当たると逃げ惑う。
何かの目的があって地上を徘徊することもあるが、目にする機会は非常にまれ。
咬みついて来るような気の荒さはないが、まれに口をあけることがある。しかしそれが威嚇なのかどうかは不明。また、尾を振り上げて威嚇姿勢のような状態を取ることもある。

環境
森林の倒木下や石の下で見つかる。側溝に落ちてしまうものもいる。体が小さいので、側溝に落ちると地上に復帰できず死亡する個体が多い。

食性
ミミズが考えられる。

幼蛇
親と外見上変わらないものと思われる。


無い。

その他
ミヤラヒメヘビはナガヒメヘビの亜種。ナガヒメヘビはマレー半島・インドシナ半島・インド・四川省・台湾などに分布。
台湾のは亜種タイワンヒメヘビとされる。

貴重度
与那国島でも分布は限局的。開発による森林部の減少などもあり、生息状況の今後が心配される。道路の側溝に落ちて死亡する個体が多く見られ、危機感が漂っている。
日本固有亜種。2017版環境省レッドリストにて絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定、2017年のレッドデータおきなわで絶滅危惧Ⅱ類。都道府県版のレッドリストの指定状況はこちらIUCN版(世界版)Red-List Ver3.1でLeast Concernに指定されている。

うんちく
ミヤラヒメヘビが生息する与那国島や、ミヤコヒメヘビが生息する宮古島や伊良部島には、似たような生態を持つタカチホヘビの仲間がいないため、生息に関する競合種はいないものと思われる。
ぱっと見は光沢感もありタカチホヘビ類と似ているように感じる人もいるかもしれない。しかしヒメヘビ類は尾が突然切れたように終わっていることや、鱗の形態ですぐに判別はつく。どちらの種類も地表に出てしまうと、とてもか弱く、衰弱が早い。
発見者の宮良孫好氏の名前から、ミヤラヒメヘビの名を与えられている。

参考文献
薹灣兩棲爬行動物圖鑑 呂光洋・他著 大自然雑誌社
日本動物大百科5 両生類・爬虫類・軟骨魚類 平凡社
日本のカメ・トカゲ・ヘビ 松橋利光・富田京一著 山と渓谷社
日本の爬虫両生類157 大谷勉著 文一総合出版
スタイネガー(1907)に掲載された日本とその周辺地域産ヘビ類を見直す 鳥羽通久 爬虫両生類学会報2007(2)

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。今後も新知見等出ましたら随時更新されます。なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)・撮影者・引用URLを掲示してください。
撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Wild home