2008
07.18

ミヤコヒバァ

ミヤコヒバァ
みやこひばぁ

宮古ひばぁ
Hebius concelarus
(Miyako keelback)

沖縄県宮古島産
撮影:化野廉十郎

棲息地
宮古島、伊良部島

特徴
全長39~66cm。胴の断面は円筒形よりは三角形に近い。体背面はくすんだ褐色~黒褐色。虹彩はオレンジ~赤。
ガラスヒバァは後頚部にVもしくはY型の明斑をもつがミヤコヒバァは白点状になっていて小さい。
頚部から胴の左右の側面には、数本の白帯がある。この白帯は後ろに向かうにつれて不明瞭になる。この白帯はガラスヒバァやヤエヤマヒバァに比べてやや不明瞭な傾向。
腹面は白或いはクリーム色。腹板の側縁には暗色の黒い点が縦条様に走る。


沖縄県宮古島産
撮影:化野廉十郎

尾が非常に長く、頭胴長の1/2~1/3である。

体鱗
胴の中央部で19列。鱗にはキールが発達している。

習性
夜行性の傾向が強いが昼に見られることもある。朝方、夕方の目撃例も少なくない。地上性。
比較的よく咬み付く。

環境
水辺で見られるが、数が多くないため目にする機会はあまりない。

食性
カエルやオタマジャクシが主食。小型のトカゲ類も食べる。

幼蛇
親より色が茶色い個体が多い。
ほかの特徴はあまり変わらず、そのまま小さい。


ガラスヒバァ同様、デュベルノイ腺に弱毒を持つ可能性があると思われるが、現在のところは不明。
毒を刺入するための溝や管のような構造は持たない。
現状では毒による咬傷被害の報告はない。
しかし、決して大人しくはないので触る時などは咬まれないよう気をつけること。

その他
個体数が多くないために実態が良くわからない。1997年に新種記載された。(それまではガラスヒバァとされていた)
5月上旬に捕獲された個体が6月下旬に3個の卵を産んだ記録がある。
宮古島の生息場所も多くは無いが、耕作地化や渇水により生息地は縮小している可能性がある。
伊良部島では移入・放逐されたイタチが定着しているため、イタチによる捕食圧も心配される。
2006年版環境庁レッドリストにて絶滅危惧IB類(EN)、日本固有種。

うんちく
宮古では地方名「ガラサバフ」と呼ばれることがある。
「ミヤコヒバァ」という名前は、沖縄・奄美諸島の「ガラスヒバァ」ありきで付けられた名前なので、宮古諸島で昔からミヤコヒバァと呼ばれたわけではないようだ。(ガラスヒバァは沖縄・奄美で「カラス色のヘビ」の意)

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