2008
06.01

ヒメハブ

ヒメハブ
ひめはぶ

姫飯匙倩
Ovophis okinavensis
(Himehabu)

沖縄県沖縄本島産
雨に濡れているため光沢がある
撮影:ばいかだ

棲息地
奄美諸島と沖縄諸島(ただし喜界島・沖永良部島・与論島・伊是名島・粟国島には生息しない)

特徴
全長30~80cm。
かなり太くて短く、ずんぐりした体型。首のくびれはしっかりある。


鹿児島県奄美大島産
撮影:ばいかだ

頭は三角で、鼻先がとがっている。


鹿児島県奄美大島産
撮影:ばいかだ


鹿児島県奄美大島産
撮影:ばいかだ

褐色~クリーム色の地に暗褐色の角張った斑紋が左右に並ぶ。
体色は地色・斑紋ともに色が薄いもの、逆にかなり濃いものがいる。
また、濃い薄い以外にも体色が赤っぽいもの、黒っぽいものも見られる。


鹿児島県奄美大島産
地色が薄い個体
(尾に白点があるパターン)
撮影:のら

体鱗
23列。各鱗にはキールがある。


鹿児島県奄美大島産
撮影:ばいかだ

習性
夜行性だが夏には昼に水浴するものを見ることがある。
比較的大人しい個体が多い。動きは咬むとき以外はかなり緩慢。
地上性、森林性。低温に強く、冬季でも活動しているのがよく見られる。

環境
山の森林、渓流のそばに多い。人家付近の田圃などでも見られる。
冬にはカエルの産卵場所周辺に集まっている。

食性
カエル中心に色々な小型脊椎動物(魚類~哺乳類)を食べる。
ハブの幼蛇を食べることもある。

幼蛇
そのまま小さい。尾の先端が明色。


毒をもつが、弱いとされる。体格も小さいので毒量も多くない。
しかし、咬まれれば毒が入り強く痛み腫れる。
健康状態がもともと悪い人やいろんな因子で症状が悪化することは十分考えられるので、もし咬まれたらすぐ病院に行くこと。

その他
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により特定動物(危険な動物)に指定されている。
飼育や保管には都道府県知事、もしくは政令市の長の許可が必要。
3月に交尾し、7~8月に薄い殻の卵を産むが、1~3日で生まれる。 限りなく胎生に近い。
ヒメハブの母蛇は産卵後に産卵場に残り、卵を守るような行動をする。
孵化後の幼蛇が第1回の脱皮をするまで、幼蛇は母蛇と行動を共にする傾向にあるようだ。
冬の期間はカエルが繁殖のために水場に集まってくると、ヒメハブも水場に集まってくる。
カエルの繁殖期が終わると森林内へと散っていく。

貴重度
生息する島では多くみられる。

うんちく
体型的にはハブというよりニホンマムシに近い。
冬以外には林道にも多数見られ、踏みやすいので注意。

注意

当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

写真を提供してくださった「のら」さんに感謝いたします。
また、「のら」さんの撮影した個体、私が撮影した奄美産の個体はジャパンスネークセンターの協力で撮影させていただきました。
「のら」さん、ジャパンスネークセンターに御礼申し上げます。
のらさんのお勤め先、ジャパンスネークセンターのサイトはこちらです。

それ以外の個体の撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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