2008
04.10

イワサキワモンベニヘビ
いわさきわもんべにへび

岩崎輪紋紅蛇
Sinomicrurus macclellandi iwasakii
(Iwasaki’s coral snake)

沖縄県石垣島産
捕獲後撮影
撮影:ばいかだ

棲息地
石垣島・西表島

特徴
全長30~50cm。時に80cmになる個体もいる。ヒャンよりやや細長く、背面はくすんだ赤(もしくは赤紫)と黒い横帯が交互に並ぶ。赤と黒の横帯はほぼ同じ太さ~赤がやや太い。横帯それぞれには細い黄白色の横帯が縁取っている。よく見るとサンゴヘビと同じように黄色を軸とした黒・黄・赤・黄・黒・黄・赤・黄…というパターン。腹面はクリーム色で時に大き目の黒斑がある。虹彩は黒く、目全体が黒く見える。頭部は黒くて、口先と目の後の部分が白い。尾端はとがる。


沖縄県石垣島産
捕獲後撮影
撮影:ばいかだ

頚部のくびれはほとんどない。

体鱗
13列。キールはない。後列側頭板が1枚なのが特徴(別亜種ワモンベニヘビでは2枚)

習性
夜行性とされるが、あまり活動的な蛇ではない。早朝、夕刻に見つかることがあるが、昼夜問わず見つかるときは石や堆積物の下にいることが多い。地上性、森林性。
捕まえると尾端をチクチクと手に刺してくる。防御反応と思われるが、刺さって出血するようなことはないし、尾端には毒も無い。

環境
森林の広葉樹林帯に分布。道路には出てくることはまず無い。庭の花壇のようなところで見つかることもある。

食性
小型のトカゲ類、メクラヘビ等、爬虫類食とされる。野外ではブラーミニメクラヘビの捕食が確認されている。

幼蛇
幼蛇は横帯の赤色が非常に鮮やかなものが見られる。ちなみにトップにある写真はまだ若い個体。


毒を持つ。毒量は微量で、成分も強くないとされる。神経系に作用する毒成分が主と思われる。
また、性格が攻撃的でないため、まず咬み付かない。また、体が小さいため口も小さく、人を咬めるような大きさでない。
しかし、海外産のワモンベニヘビの別亜種では毒が強く、死亡事故は起こっているので、取り扱いには非常に慎重に行わなければならない。

その他
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により特定動物(危険な動物)に指定されている。
飼育や保管には都道府県知事、もしくは政令市の長の許可が必要。
台湾からインド北部にはそれぞれ別亜種のワモンベニヘビが分布している。繁殖についてはよくわかっていないが、卵生と思われる。
イワサキは地名ではなく、発見者の岩崎卓爾氏の名が由来。イワサキセダカヘビも同様。
石垣島では別称「フニンダマハブ」と呼ばれることもあるが、ハブとは特に系統的には関係ない。

貴重度
非常に数少ないと思われる。発見数もとても少なく、謎がまだ残る蛇です。2006年版環境庁レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。

うんちく
どの蛇にも共通して言えることだが、幼い頃の色は非常に美しい。すべての色がくすみなく、原色に近い。毒があることを誇示しているのだろう。参考までに、くすんだ成蛇は以下のようなイメージ。


沖縄県西表島産
撮影:寺田考紀

注意

当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

写真を提供してくださった「寺田考紀」さんに感謝いたします。
寺田さんのHPはこちらです。

またその他の撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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