2008
03.26

スジオナメラ
すじおなめら

筋尾滑蛇
Elaphe taeniura (Orthriophis taeniurus)
(Beauty sanke)

沖縄県西表島産(亜種サキシマスジオ)
撮影:ばいかだ

棲息地
亜種サキシマスジオ(E.t.schmackeri)は宮古島・大神島・池間島・伊良部島・下地島・来間島・多良間島・石垣島・西表島・小浜島。
亜種タイワンスジオ(E.t.friesi)は沖縄本島中南部付近(帰化種)。

特徴
全長はサキシマスジオで160~220cm(最大250cm程度)。タイワンスジオで170~220cm(最大270cm程度)


沖縄県西表島産(亜種サキシマスジオ)
今まで自分が出会った国産最大の蛇。約269cmあった。
撮影:ばいかだ

サキシマスジオは体背面が黄~オリーブ褐色で境界不明瞭な黒斑が頚部よりも後ろに散在し、尾ではその黒斑が集まって明瞭な黒条を作る。舌の色は赤。


沖縄県西表島産(亜種サキシマスジオ)
撮影:ばいかだ

境界が不明瞭な眼線が眼球の直後からはじまり、頚部にて終わっている。虹彩は黄色から褐色。首のくびれはしっかりある。


沖縄県西表島産(亜種サキシマスジオ)
撮影:ばいかだ

腹板はうっすらと外側に黒条が走り、中央にさらに不明瞭な黒条的斑紋が並ぶ。このあたりはかなり個体差が見られる。


沖縄県西表島産(亜種サキシマスジオ)
腹部中央
撮影:ばいかだ

タイワンスジオは体背面が黄褐色で比較的明瞭な黒斑が頚部から後ろに散在する。黒条は胴中央部付近から始まる。舌は中心が黒、両側が青白。サキシマスジオと比べると、模様にメリハリがあり、黒が多い。(まだ写真が撮れておりません。すいません)

体鱗
サキシマスジオで25か27列、タイワンスジオで23か25列。アオダイショウ同様、腹板の側方に側稜という強いキール(鱗1枚1枚にある隆起)があるが、アオダイショウほど目立たない印象を受ける。

習性
昼行性とされるが、日没直後および夜間にも頻繁に観察される。樹上性で木にもよく登るが、地面を徘徊している事も多い。


沖縄県石垣島産(亜種サキシマスジオ)
夜間に観察された個体
撮影:ばいかだ

捕まえると防御臭を総排泄口から出す。匂いはアオダイショウのものと似る。

環境
民家付近の平地から森林地帯まで広く分布。

食性
ネズミ・小鳥、時にカエルや爬虫類

幼蛇
両亜種ともにそのまま小さい感じ。幼蛇から亜成蛇にかけての期間は気が荒い個体が多く見られるような印象を受ける。幼蛇のほうが、成長したものよりも体の前半にある黒斑が大きく、はっきりした傾向にある。


沖縄県西表島産(亜種サキシマスジオ)
亜成蛇
撮影:ばいかだ


無い

その他
亜種は色々あり、外国ではほかにタイリクスジオ(E. t. taeniura)・ユンナンスジオ(E. t. yunnanensis)・カナンスジオ(E. t. mocquardi)・ボルネオスジオ(E. t. grabowskyi)・マレースジオ(E. t. ridleyi) がいる。
繁殖についてはサキシマスジオでははっきりとしたことはわかっていないが、私の卒業論文にて検体となっていた西表島産の個体が6月末に6卵を産卵 している。また、7月中旬に6卵を産卵した記録を友人が持っている。孵化まで60~65日。タイワンスジオでは5月交尾、夏ころに2~16個の産卵の記録 がある。

貴重度
個体数は多くない。樹上性なので見つけにくい。
サキシマスジオは日本固有亜種。
タイワンスジオは、もともと日本にいたものではなく、観光用、あるいは食用等で輸入されたものが逃走して帰化したものと思われる。分布の拡大が懸念され、特定外来生物に指定されている。

うんちく
スジオという名は、名前のようで変わっているな、と思われる方もいると思いますが、 スジオとは尾の黒条から「筋尾」と名付けられました。スジオはどの亜種でも必ず尾の黒条を持っています。
同じサキシマスジオといっても、八重山諸島の個体と、宮古諸島の個体を比べると多少の差が認められるようです。そういったところを比べながら蛇を探すのも楽しいですね。

注意

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撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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