2008
03.03

ブラーミニメクラヘビ
ぶらーみにめくらへび

ぶらーみに盲蛇
Indotyphlops braminus
(Brahminy blind snake)

沖縄県西表島産(下側が頭部)
撮影:ばいかだ

棲息地
吐噶喇列島中部以南の南西諸島・小笠原諸島、八丈島。分布拡大が巧みなため、温暖地域なら今後も見つかる可能性があると思われます。

特徴
全長16~22cm。頚部にはくびれがない。鼻先はとがらず、丸い。一見ミミズのように見えるが、よく見れば鱗があって、痕跡的な目あり、透明な舌もちょろちょろと出すので、ヘビであることがわかる。


沖縄県西表島産(頭部)
撮影:ばいかだ

非常に目は小さいため、撮影するのは大変です。尾はきわめて短く棘状になっている。土に潜るときに使うものと思われ、捕まえると潜って逃げようとするの か、辺りをチクチクと刺してくる。結果的に威嚇的な行動になっているみたいです。傷になるようなことはありません。動くときはミミズのような蠕動前進では なく、ナミヘビの動き(波打つような動きで前進)をする。


沖縄県西表島産(右側が頭部)
撮影:ばいかだ

体鱗
胴の大部分で20列。腹板が無いためと、体が小さいので非常に数えにくい。もちろん尾下板も無い。全くもって厄介だが、識別は体鱗を数えるまでも無い。

習性
地中性、基本的に夜行性傾向と思われるが、昼間の方が見つけやすい。夜のうちに土や石の下から這い出し、側溝などに落ちたものを朝に見つけるパターンが多い。(昼には干からびて死んでしまったりしている)

環境
耕地に多い。側溝にもよく落ちている。また、あまり「べちゃべちゃ」過ぎない適度な湿り気を持った土の上の石の下、板、倒木の陰でもよく見つかる。意外に乾燥した土質でも見つかる事がある。

食性
柔らかな昆虫類(アリの幼虫やサナギ、シロアリなど)や、微細な節足動物。捕食は野生下で見ることは難しいが、飼育下では簡単に観察できるようです。「咬 んで、殺して、呑む」という感じではなく、「拾い食い」や「吸い込んで食べる」という表現が使われている。(筆者も早く観察してみたいです)

幼蛇
親と変わらない。そのまま小さい。1~2cmの卵から、もやしの発根のようにして生まれ出てくる。(そのときの全長は5~6cm)


無い。尾で刺すときに毒を心配する人もいるが、尾にも毒はない。

その他
単為生殖で増える(メスだけが生息し、オスがいない。そして交尾することもなく卵を産み、その卵はちゃんと孵る)。植物の鉢などに紛れて人為的な移動手段 で分布拡大することが多いようだ。白く長楕円形の卵を3~6個産む。熱帯では産卵は周年に渡るようだが、日本では初夏に産卵された例があるようです。

うんちく
南西諸島に行けばけっこう見つけられる。側溝・倒れた看板の下に普通にいるありふれた種類。外来種と思われる。
見れば見るほどミミズと見間違いそう。生息場所もミミズとよくかぶる。雨が降ると出てきて側溝に落ちるパターンが多いように思われる。このパターンはタカチホヘビの仲間ヒメヘビの仲間でもみられるので、地中性のヘビには、雨が何か生態に重要な役割があると思われる。


沖縄県西表島産
撮影:ばいかだ

日光の下に出すと、とにかく日陰を求めて逃げ惑う。土の上だと、素早く潜ってしまう。
爬虫類両生類学会では、いまのところ改名の動きはないが、魚類学会などでは動物の和名の改定が行われている。この種名もその改定根拠(差別語などの改定)にあたるものと思われるので、時代の流れによっては、和名が変わっていく種なのかもしれない。

注意

当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
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撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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