2008
02.17

リュウキュウアオヘビ
りゅうきゅうあおへび

琉球青蛇
Cyclophiops semicarinatus
(Ryukyu green snake)

沖縄県久米島産
撮影:ばいかだ

棲息地
沖縄諸島・奄美諸島の大部分・吐噶喇(トカラ)列島の宝島・小宝島

特徴
全長70~80cm。
体背面は鮮緑色~灰緑色。腹面は白~黄乳白色味を帯び、斑紋はない。
虹彩は赤い。胴は円筒形をしており、やや太めに感じる人もいるかもしれない。
上の写真の個体もうっすらとした4本の黒い縦線を持っているが、もっと暗色で太い縦線を持つものも多い。
体色の緑には色の幅が広く、茶色にしか見えないような個体も見られる。
緑味が強くむしろ黒っぽく見える個体もいる。


沖縄県久米島産
撮影:ばいかだ

体鱗
胴の中央部周辺で15列。
背骨寄りの7~11列ではキールが認められるが、ちょっと見ただけではキールというほどの隆起には気がつけない。

習性
主に昼行性だが、夜にも行動する。
夏には午前中によく見かける。
地上性。
気性は荒く、よく咬み付く。首をもたげ威嚇姿勢をよくとる。(一番上の写真)

環境
平地~山地に生息。
移動範囲が大きいのか、森林・耕地・草原など広く観察されるが、基本は主食となるミミズの生息する湿度の高い林床などに分布している。

食性
主にミミズを食べる。
ミミズに咬み付くと、かなりの速度で飲み込んでいく。絞めることはない。
著者も捕食を観察したが、20cmのミミズを食べるのに20秒程度で飲み込んでしまった。

幼蛇
体背面が茶褐色~鮮緑色で、多くが体の前半部に茶~黒い斑をもっている。


鹿児島県奄美大島産
撮影:ばいかだ


無い

その他
色については茶~緑のバリエーションが多く、沖縄本島ではアルビノ個体も見つかっている。
個体によっては腹板と体鱗の間が中間色を示し、3色構造に見えることもある。


沖縄県久米島産
撮影:ばいかだ

春~秋にかけて交尾が見られ、7月に3~11個の産卵の記録がある。

うんちく
生息する島では普通種ではあるが、日本固有種。
森に向かう途中のアスファルトの山道でよく車に轢かれてた個体を見かける。路上被害にあうヘビの典型。
容姿だけだと優しそうな雰囲気があるが、その実、威嚇姿勢は体をS字型にもたげ非常に猛々しくよく咬み付く。
著者が吐噶喇列島の宝島で衰弱した個体を拾ったとき、蛇が蚊に刺されているところをはじめて見ました。蚊にも爬虫類の血を吸うやつがいるのかと、感心しました。

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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