2016
06.13

タカチホヘビ

タカチホヘビ
たかちほへび

高千穂蛇
Achalinus spinalis
(Japanese odd-scaled snake)

東京都産
撮影:ばいかだ

棲息地
本州・四国・九州・その沿岸の島々・屋久島・種子島。ただし千葉県では発見がないとされている。

特徴
全長30~60cm。真珠光沢のある体背面の基色は黒紫色~淡黄色と変異が多い。


東京都産
撮影:ばいかだ


東京都産
撮影:ばいかだ

若いものほど黄色味はない。だが背正中線上には1本の黒い縦条が走るのは共通している。(色の濃い個体ほど縦条は確認しづらい)


滋賀県産
撮影:ばいかだ


東京都産
撮影:ばいかだ

腹板は乳白色で、アマミタカチホヘビの黄色に比べて目立たないが、老熟して黄変すると腹側もかなり黄色くなる。


東京都産幼蛇
撮影:ばいかだ


滋賀県産成蛇
撮影:ばいかだ

尾下板の正中線上にも褐色線が薄く走る。老熟したものに黄色い個体が多いようだ。


神奈川県産
撮影:ばいかだ

眼の虹彩は黒色で、眼球も小さめ。


東京都産
撮影:ばいかだ

体鱗
23列、鱗自体がビーズ状で大きくなく、鱗に覆われていない部分の皮膚は常に露出している。
キールはほとんど無いと言っていいが、鱗の形が特殊なため、触った感覚ではわからない。目を凝らすと、キールらしきものを持つ個体もいるが、キールと呼んでいいレベルのものかわからない程度。


東京都産
撮影:ばいかだ

尾下板が2枚で1対になっておらず、1枚で並んでいる。尾下板の正中には薄い黒条がある。


滋賀県産
撮影:ばいかだ

習性
夜行性と思われるが、昼に見かけることもまれにある。地中性。乾燥に弱く湿りすぎにも弱い。雨後、雨中の夜間に発見が多い。

環境
石や朽ち木の下、柔らかく隙間の多い土の崖を崩しても現われることがある。ガレ場など。

食性
ミミズが主食

幼蛇
基本的に親と変わらない。12~15cm程度。黒紫色~青灰色。小さくて細くて、腐ったモヤシみたい。もしくはミミズっぽい。


東京都産
撮影:ばいかだ


無い

その他
体色変異が個体で激しく、まるで別種に見えることがある。繁殖は夏に3~13個の卵を産むようだ。いじりまわしていると、ボールパイソンのように体を丸めて防御姿勢をとることがある。


滋賀県産
撮影:ばいかだ

別名「せぐろへび」や「ひとすじなめら」と呼ばれることもある。

貴重度
結構数は生息しているが、地中性・夜行性の為見つけにくい。中国のものと同種とされてきたが、日本固有種ではないかと言われる。
千葉県についても、今後記録がある(記録を見落としている可能性もあります)かもしれませんので、情報ありましたらご提供いただければ幸いです。

うんちく
森林内の崖崩れ後や、道路工事現場で見つかることもしばしば。ミミズの多いところ。大雨が降ると出てくることあり。大雨で出て来るのは、土の中での呼吸が出来なくなるからか、あるいはミミズを追ってなのか、あるいは乾燥に弱いため雨に乗じて分布を拡大しようとしているのか、いろいろ考えられるが理由は不明。逆に乾燥が続いて土が乾いてくると湿気を求めてなのか、外に出てくることもある。これは他のタカチホヘビ属ヒメヘビ属にも言えそうな気がする。
タカチホヘビの名前の由来は地名の高千穂ではなく、日本人初の採集者「高千穂宣麿」氏の名前を取ったものです。

注意

当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

撮影、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Wild home

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