2011
09.09

クロボシウミヘビ

クロボシウミヘビ
くろぼしうみへび
黒星海蛇
Hydrophis ornatus maresinensis
(Ryukyu ornated sea snake)

沖縄県沖縄本島産
撮影:寺田考紀

棲息地
奄美・沖縄諸島沿岸、宮古島・石垣島・西表島の沿岸。
東アジア南部沿岸。
基亜種(Hydrophis ornatus ornatus)はオーストラリア近海からペルシア湾まで分布。

特徴
全長80~90cm。尾は鰭状、腹板は極めて小さい。頭部は大きめで胴体も太め。


沖縄県石垣島産
撮影:ダイビングサービス海

黄白色~白色の地に黒い横帯があり、横帯は細くなりながら腹面に達するか、途中で途切れる。
(写真の個体は途切れている)


沖縄県石垣島産・尾の周辺
撮影:ダイビングサービス海

側面の腹面側が白いのと、体型ががっしり型なので他のウミヘビと区別しやすい。


沖縄県沖縄本島産
撮影:クレイジーバーダー
(並泳しているのはコガネシマアジ幼魚?)

体鱗
頚部で28~33列。胴の大部分で33~39列。

習性
昼行性と思われるが、夜間にみられることもある。海洋性。

環境
海中の砂地などの沿岸にいることがあるが、やや波の強めのところでも見る傾向。

食性
魚類。

幼蛇
大きさ以外は親とほぼ同じ外観。


毒を持つ。その作用は呼吸抑制などの神経系の作用や、血色素尿などの出血系の症状の混合型と思われ、毒が入れば死亡することもあり得る。
掴んだり必要以上の刺激を与えると攻撃性が増すので、岸に無理に上げたり触ったりしないこと。
口もクロガシラウミヘビより大きいので、より注意が必要。

その他
動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により特定動物(危険な動物)に指定されている。(コブラ科は全株指定)
飼育や保管には都道府県知事、もしくは政令市の長の許可が必要。
日本産の亜種は胴体の横帯数が35~46で、基亜種や中国沿岸の亜種に比べて、最も少ない。
繁殖について十分な情報がないが、胎生。
また、魚類(アナゴなど)を食べたあと、未消化のアナゴの骨を腸から直接皮膚を突き抜けさせて排泄する行動が知られている。

貴重度
沖縄本島西部にて個体群がおり、その地域では比較的確認されやすい。
過去の記録では八重山諸島での発見が多かった。


沖縄県沖縄本島産
撮影:クレイジーバーダー

うんちく
白い部分が多いせいか、とても綺麗なウミヘビだと私は思います。
近くでまじまじと見てみたい気もしますが、気を付けなければなりませんね…。


沖縄県沖縄本島産
撮影:寺田考紀

なお、この個体は海藻が鱗や表皮に付着している。
亀などで背中の甲に藻類を生やしていることがあるが、ウミヘビでもまれに見られる。

参考文献
日本動物大百科5 両生類・爬虫類・軟骨魚類 平凡社
日本の両生爬虫類 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎著 平凡社

注意
当ページは「へび図鑑」及び「携帯へび図鑑」の1ページです。

今後も新知見等出ましたら随時更新されます。
なお、内容(画像を含む)の 無断転記・転載は禁止です。
使用する際には「ばいかだ」に一報し、サイト名(へび図鑑)、撮影者、引用URLを掲示してください。

写真を提供してくださった寺田考紀さん、「ダイビングサービス海」さん、クレイジーバーダーさんに感謝いたします。

その他、説明の作成は、ばいかだ(徳田龍弘)が行いました。
ご意見、ご興味などありましたら私のサイトもご覧ください。”Baikada.com

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